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工房むうあと鉄の手仕事

鉄の彫刻家、吉田正純の手仕事、彫刻や展覧会の紹介、万善寺住職活動など、さまざまな日常を公開します。

曇天の朝 

2018/06/28
Thu. 23:51

朝から雲行きが怪しくなって、風も強くなるし、梅雨らしくなったといえばそれまでだが、今まで真夏のような天気が続いていたから、気持ちのほうが上手く順応できないでいる。

万善寺の庫裏へ銀くんを横付けして玄関の鍵を開けて荷物を運んだりしてポストを確認したら、今度の1周忌法要で配役を受けた司会原稿が入っていた。
昨日の夕方は、書類の提出などがあっていつもより早く寺を出たから、それから後に方丈さんが訪ねられたのだろう。留守をして悪いことをした・・・
すでに届いていた差定案内を見ておおよそのレジュメは用意してあったから、内容を確認しながら原稿の過不足を調整すればなんとかなるはずだ。

それにしても、風が強くて時折遠雷も聞こえてくる。
万善寺の境内が気になってなかなか原稿に集中できないから、ひとまず会場のお寺まで出かけてみることにした。隣町のことだから5分もあれば寺へ着く。
その間にも雲がどんどん下がっていつ雨になってもおかしくない状況だ。
参道を上ったら、駐車場へ数台の車があってお檀家さん方が忙しく準備作業をしていらっしゃる。
ご住職の車がなかったからお留守だとわかった。それでも、そのまま引き返すのも失礼だから庫裏玄関を訪ねて経緯を伝えておいた。

その寺のご本尊様は阿弥陀如来さんのはずだ。
山号を養加山というから、それだけでもご本尊様がだいたい想像できるが、寺名の浄土寺と併せてみると、阿弥陀さんの功徳がそのまま寺の名前につながってとてもわかり易い。
一周忌の先代住職は22世で、偶然にも万善寺の先代住職憲正さんも同じ22世だった。
そういうこともあって、私個人としては憲正さんが現役引退してから後は何かにつけて頼りにしていたし、色々お世話にもなった。
だからだろうか・・・憲正さんのことを思い出すたびに何かしらそれに連動してその方丈さんのことも偲ばれて親近感があった。
法式差定のことや寺院宛案内の様式のことなどで相談に伺うと、ご在宅の時はだいたい本堂脇に併設された檀信徒会館の窓際で新聞を読まれたりしてくつろいでいらした。
チロだったかコロだったか?・・そういう名前の柴犬が飼われていて、鳩や雀が方丈さまを恐れないですぐ近くまで寄っていた。適度に俗っぽいところもあって砕けた会話も普通に出来たが、一方で所作の決まり事には厳しいところもあって、私が住職交代をしてから後は、万善寺の法要になると、どの方丈さまより早く到着されてさりげなく荘厳や配置の確認がてら本堂のご本尊様へお参りされた。
万善寺は親族身内だけで仏事を仕切るから、法要の当日はお寺さまのおもてなしが行き届かなくてずいぶん失礼なことばかりした。
今更どうすることにもならないが、明日の法要は自分なりに精一杯おつとめさせていただこうと思っている。
お檀家さんの身施の御蔭もあって、本堂荘厳もスキなく準備万端整えられてあった。

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