工房むうあと鉄の手仕事

鉄の彫刻家、吉田正純の手仕事、彫刻や展覧会の紹介、万善寺住職活動など、さまざまな日常を公開します。

薪ストーブ 

2016/03/03
Thu. 13:34

「私だけになったら、薪ストーブはもう無理だからね!」
ワイフにそう宣言されて、もう何年か経つ。

そういう状況とはどんなことかと考えると、私が何かの病気で倒れた時とか、老人になって足腰が動かなくなって薪づくりが出来なくなった時とか、コロッとある日突然御陀仏になった時とか、それに、自堕落なオヤジに愛想がつきて三行半を突きつけられてしまった時とか、まぁ、おおよそそんなことになったら、薪ストーブも廃棄されてエアコン暖房に切り替わってしまうということでしょう。
自然環境にとってはその方が良いのかもしれないし、老体にむち打ってわざわざ不便に苦労することもないだろう。
今どきのことだから、毎年シーズンになると、嬉々として薪割りをしてストーブをメンテナンスして屋根に上って真っ黒になりながら煙突掃除をするなどということそのものが、世間の目を通すと趣味の世界で楽しんでいるようにしか見えてこないのかもしれない。
それもまんざら間違いでもないが、私としては時代に対しての昭和のオヤジのささやかな抵抗くらいの気持ちでいるようなところもあるのです。
実は、そう思ってしまうところの根拠のようなものがある。

私が少年時代の万善寺は、周辺の寺院の中でもまだまだ元気に寺業が運営されている時代で、寺の営繕を生業に夫婦一家で移住していただくようなこともあった。その世帯主のおじいさんがまだおじさんだった頃、少年の私は、彼が寺の山に入るたびに自分の都合をつけて一緒にくっついて山へ入っていろいろなことを教えてもらっていた。山の営繕は山の恵みの収穫にもつながった。春の山菜からはじまって秋の各種茸までとにかく山からの収穫はきりがなかった。
冬に入る少し前に、寺の山の斜面へ近所から掘り出した粘土を集めて炭焼きの窯をつくる。だいたい1回の窯で寺で必要な1年分の炭をつくる。炭にする木を切り出して寸法を整えて窯に積めて火入れをしてそれから普通に3泊4日くらいかけて炭焼きをする。ある程度窯に火が回ると入り口を粘土で塞いでいぶし上げる。それから1週間くらいしてから炭の窯出しをする。背負子に背負って何往復もして庫裏内の納屋へ運び入れたり、座の下へ敷き詰めて活性炭がわりに使いながら保存する。そんな一連の山仕事のたいした手伝いにもならないのに私も少し大きくなると窯を囲って立てた掘っ建て小屋で一緒に合宿するような時もあった。おじさんは火の番をしながら一杯が二杯三杯に進んで機嫌が良くなって饒舌になると、炭をつくるために山の木を間伐するから、山が育って山のものが収穫できるのだという話を、色々ネタを変えながら少年の私へ聞かせてくれた。山の下草もそれほど無駄に茂ることもなく、適度にクマザサもはびこるくらいの状態を維持できると、秋の落葉がいい感じで斜面の腐葉土に変って木の実も良く育つ。
「このあたり一帯の山は、自然が残っとるようなところはひとつもないけぇねぇ〜。隅から隅までどぉ〜っこも人の手が入っとるけぇ良い山になるンよ!」
聞くところによると、嘘か真か、そのおじさんは、若い頃島根半島の出雲大社の近所の山へ入っていたらしい。今では代も変っているからおじさんの前身を知ることも叶わないが、人が山で汗を流すことがどれだけ大事なことかということはわかる気がする。

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冬仕様の土間 

2015/12/14
Mon. 23:04

日が暮れて工場から石見銀山への坂を登る道端の温度計が12度だった。
この時期には珍しく、昼のうちは抜けるような青空に夏を思わせるような積乱雲が盛り上がっていた。少し動いただけですぐに汗ばんでくる。
気持ちの方はもう完全に冬対応になっているから、どうも身体の反応が上手く制御出来ない。
結果くんにいっぱいの薪を積んで吉田家前の駐車場へ帰って空を見上げたら、石見銀山の町並みの頭上の空いっぱいに星が輝いていた。
「今日は双子座流星群だよ!帰りに流れ星3つ見たわぁ〜」
キーポンが電話でそう言っていた。
一日中丸鋸動かして薪を刻んでいたから、空を見ながら駐車場で暇を潰す気持ちになれなかった。流れ星を見るよりは風呂で温まった方がいい。

このところ、短期間で天候が大きく変わる。
少し前の晴れた日に、昨シーズンで余った焚付の製材落ちを刻む準備をしておいたら、その後暴風雨になってせっかく乾燥していた薪がじっとりと濡れてしまった。
今日は、その濡れたままのまだ乾ききっていない薪を一気に裁断して結界くんで2往復した。
吉田家の土間のいつもの場所に積み上げてみると、今年の年末からお正月がすぎるくらいまではこれほどの量で十分まにあうほどになっていた。

吉田家の土間は、正面の町並みに面した出入り口と裏庭や銀山川の側にある出入り口を結んで、家の真ん中を縦断している。
もとは、土間から半分が住居で反対の半分が掘っ建ての作業場だったようだが、近代になって作業場に床を張り畳を敷いて2世帯が一つ屋根の下で暮らせるように改築したらしい。
吉田家の家族がこの家で住み暮らす前は、屋根が抜け落ちて空が見えるほど朽ちた状態の空き家だった。
文化庁の調査が入ったりして結構面倒な家だったが、せっかくのことなので原型にできるだけ近づけながら復元しつつ改築して今にいたっている。
その土間も、調査の結果基礎石の配置に従ってほぼ原型に近い状態で復元された。
町並み側の出入り口は大戸を引き上げることも出来るような仕組みになっていたようだが、今は障子の引き戸を開け閉めしながら暮らしている。
それでも結構広い土間だから、こうして自宅の中に薪を積み上げておくことが出来て便利だし、手押し車も持ち込めて作業もし易い。

薪を運んでいると、まだ子供達が小さかった頃を思い出す。
あの頃はじゅん君もなっちゃんもお父さんの薪運びをよく手伝ってくれて、まだ小さかったノッチは犬の散歩を変わってくれて、家族みんなで冬のシーズンを迎える準備をしていた。
「あんたが動けなくなるまでだからね。薪ストーブは・・」
ワイフにそう言われていて、今は、オヤジ一人でコツコツと薪を刻み運んでいる。

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痺れオヤジ 

2013/11/08
Fri. 09:37

夜中になって、手が痺れて、目が覚めて、そのまま眠れなくなって、しばらくシュラフの中でイジイジしていたものの、痺れがとれないままどんどん目が冴えてくるので、結局むくむくと起きだして、YouTubeなどチェックして30年以上前のDIATONEを鳴らし始めて、よせば良いのにコーヒーなど飲んでしまったものだからもっと眠れなくなって、結局、ワイフが起きだした音を聞いてから2度寝に入ったところです。
朝になって、何時ものようにキーポンを学校まで送って、今は痺れた手をごまかしながら朝のデスクワーク。

3日連続で薪運びやら製材やらこなすと、さすがに身体のアチコチが痛んで無理が出来ない歳になったと実感します。
それでも、工場の前は薪ばかりで足の踏み場もありません。
散らかしておくわけにもいかないので、今日もこれから薪整理です。
その後に工場から30分くらいのところまで耐火煉瓦を運ぶ予定。
これは、夏くらいから少しずつ進んでいたパン窯の話しがいよいよ本格的になって、その地元有志の皆さん集まっての設置場所整備がはじまることになったからです。

そこは出雲圏と石見圏のほぼ境界のあたりにある国道から南側一帯に広がる山間地で棚田の広がった農村地帯なのですが、今は、少しずつ休耕田が増え、働き盛りは近所の町まで仕事に出かける兼業農家中心の地域です。
数年前に幼稚園が廃園になり、今年の3月には小学校が廃校になりました。
昼の間は子供たちの声が途絶えた地帯になったわけです。
地元の皆さんで善後策を考えて決まったことですが、今になってみると、地域の中心でもあった小学校が消えたことの寂しさがジワジワと地域の皆さんに広がっているような話しもチラホラ・・

石見銀山にある木造の大森小学校などと比べ物にならないほどの立派な学校が無くなったことは、その外観がそのまま残って見えているだけになかなか厳しいところであります。
自分の制作のことや、色々クリエイティブな取り組みのことなど、その小学校を活用出来ることがないかと地域の知人に声をかけて、何度か関係者の方とお話をさせてもらって、今に至っています。
結果が、今回の窯作り。
さて、どんな窯になるのでしょう。
これからしばらくの間、地元有志の皆さんと窯作りの毎日が続きそうです。

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薪運び 

2013/11/07
Thu. 08:14

贅沢にも昇降機付きの2tを借りて薪運び。
このところ2〜3日は薪運びや薪造りの毎日です。
御陰様で天気もソコソコよくて、良い汗を流しました。

今年の春先に、寺の近所のお檀家さんから「うちの山を整理して売れるところは引きとってもらいましたけぇ、枝木ぐらいしか残っとりませんが、持って行ってもらってもええですけぇねぇ〜」と、ありがたくもナラの木のお裾分けをいただきました。
そういえば、もう1年くらい前になるでしょうか、法事に伺った時に、「木が茂って田んぼも日当りが悪うていけませんがぁ」と云っていらっしゃったような・・
「昔しゃぁ、杉の苗木でも植えといたら、ええ金になっとりましたが、最近は山へ入るだけで逆に金取られたりしますけぇねぇ」
「はぁ、そんなもんですかぁ・・。寺は明治の農地解放で残ってるのは山ばっかりなんですよ」
「まぁ、重機の入る道こさえてナンボ、切り出してナンボ、油代がナンボ、手間賃がナンボ、何日かかってナンボゆうような案配ですけぇ。手元にゃナンボも残りませんけぇねぇ」
「・・・」
・・それでも、少しばかりはお金になったようで、空き地に残った枝木は、処分代がかかるということでそのまま腐らせるつもりだったようです。

今年の島根県は大雨続きで、寺の辺りの高原地帯も例外ではなくて、春先に声をかけてもらってから、なかなか運搬出来なくて今になってしまいました。
少しは乾燥しているかと思ったら、全然生のマンマで、それでなくてもナラの木は重たいのに、枝木とはいえ2m以上のものが山積みだったので、2tに入りきらない始末。
だんだん暗くなってくるし、トラックを返さないといけないし、結局時間切れで荷下ろしが終了したのが夜の8時前。
鈍ったからだが悲鳴を上げて、真夜中にその痛みで目が覚めたほど・・・

それでも、御陰もあってノルウェーの2時間ドラマを堪能しました。
あぁ〜〜〜、あの鉛色の空気感・・・良かったなぁ〜〜〜
気のせいか・・チョットだけ身体が楽になったような・・・やっぱり、気のせいだろうなぁ・・

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製材落ち 

2013/11/06
Wed. 07:47

ほぼ半日使って、1t弱の製材落ちをきざんで運搬。
乾いた木は、チェンソーがすぐ切れなくなるのでイヤなのですが、避けることは出来ません。

今年は、夏が猛暑の上に局地的集中豪雨などがあって、秋になると台風がどんどんやってくるし、薪の調達に苦労しました。
それでも、屋外でほったらかしの丸太が一冬分はあるので、それを輪切りにして大割りすれば何とかしのげるほどにはなるでしょう。

最近は小割りをつくるのがだんだん面倒になる・・というより、それほどまでの時間がなくなっていて、製材所の知り合いにそのようなことを話したら、「うちも廃材で処分しなきゃいけないし、近所の風呂焚きでおろしてるから、一束作っておいてあげようか?」という話しに飛びついて、小割りの1t束をきざむようになったのす。

サイズもほぼ2mくらいに揃えてくれているし、自分で運搬すればほんの2000円程度のことだし、一冬セッセとストーブ焚き続けても1万円とかからないので、この方法はなかなか助かっています。

これからしばらくは、薪作りの日々が続きます。

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冬の虫 

2011/12/10
Sat. 07:18

このところ急激な天候不順で、一気に冬が来た感じの島根県です。

寺の老師夫婦の暮らしはというと、雨の日は雨なりに、晴れの日は晴れなりに、雪の日は雪なりに、その時々出来ることを探しながらの一日が始まって終わる、とてもシンプルな生活に慣れていて、平成の世になってもそのような暮らしぶりは大きく変わるどころか、よりマニアックに強化されつつあるようにも感じられたりします。

一方、世間の常識的な日常にどっぷりと浸かって暮らしている私の方は、チョット目には定職というと坊主家業くらいの気楽な暮らしぶりに見えるかもしれませんが、そこはそれなりにあれこれ多方面に気を配りながら結構せわしなく家の内外の用事を片付けたりしています。

この間、老師の通院に付き合っている最中に、行きつけの製材所のお姉さんから電話が入ってきました。
「2メートルの製材落ちが溜まったんだけど要りませんかぁ・・」
その製材所には吉田家のじゅん君よりちょっと若い知り合いのお兄さんがいて、私の面倒な個人的お願いをちょくちょく引き受けてくれたりするのでとても助かっています。
秋口に「松の小割りが集まったら教えてネ・・」って声をかけておいたのを覚えていてくれて、それからセッセと製材落ちをためていてくれたのです。
冬のストーブ燃焼効率を上げるためにとても重宝していて、いつもの真木の薪にその小割りを2~3本足してやると一気に火力が強まります。

そんな訳で、空の様子を見ながら工場の内と外を、鉄と松の製材落ちを行ったり来たりしながらアレコレ作業をしていたら、強烈で耐えきれないほどの激痛が革手袋の左手に走って一人で大騒ぎ。
最初グラインダーの鉄棘が刺さったのかと探しても見当たらず、激痛はどんどん激しくなって、そのうち小さなポッチが2つ浮き上がって来ました。

どうやら、木の中で冬眠をむさぼっていた夏の虫を怒らせてしまったようです。
その後、どんどん膨らんで赤らんで水ぶくれも出来て、ハンドルは握りにくいし指先に力が入らないし、さんざんな状態です。
虫は冬でも生きています。侮ってはいけません。

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冬の暮らし 

2011/12/01
Thu. 06:06

20年近く使っていた薪割り機が壊れたのは1ヶ月ほど前のこと。

この10年間は、アチコチの金属疲労でボルトが飛んだりナットが割れたりしたところを、溶接修理したりしながらダマシダマシ使っていたのですが、今年に入ってオイル漏れが頻繁になって、オイル交換もする時期だろうとメンテナンス修理に持ち込んだら、オイル漏れの症状が異常だということでもろもろ点検してもらうことにしました。

結局、メーカーの修理代見積りが買った時の値段より高かったりしたので、更新やむを得ないと判断しました。
そうやってしばらく待って届いた新品は、おおいに期待外れ。
メーカーさんのこともあるので詳しくは言いませんが、とにかく華奢に出来ていて、何より油圧が4トンになったこと。そして、最もがっかりしたのは、作業の安全重視の機能性。
手動スイッチ機能や、油圧レバーの操作性や、色々な面で使い勝手の悪さがあって、イライラがつのるばかり。

結局、現在アチコチ改良しながら、少しつつ使い勝手の良いように調整を始めています。

この間、薪ストーブ好きのオヤジ達が集まって、もろもろ共通の話題で盛り上がっていたら、たまたまオイル漏れの話題が出てきて、吉田の体験を語ったところです。
最近は、製造メーカーの方があまりにも消費者の苦情に敏感になりすぎているように思います。
機械を壊したり、作業中にケガをしたりするのは、ほとんどが自己責任の範疇です。
夢や理想だけで薪ストーブの暮らしは出来ません。
燃料代を汗で稼ぐところにその良さがあったりもするのです。

これから薪ストーブ導入を考えている皆さんは、自分の生活環境を十分に考慮しましょう。
薪を焚く楽しみだけで冬の暮らしをノリ切ることは出来ませんよ。

・・・そんな訳で、現在の自己責任改良点
1)油圧稼働盤の大型化・・・これで大きな丸太が割れるようになりました
2)操作レバーの延長・・・これで片手で始動スイッチと操作レバーが同時に操作出来るようになりました


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冬支度 

2011/10/26
Wed. 04:08

そろそろ平年並に朝夕が寒くなりはじめたので、雨の予報を避けながら薪ストーブの燃料搬入を始めたところです。
1年近く丸太で乾燥させていた欅をこの間から割りはじめました。
今年は、松くい虫で切り倒した松と、ちょうど1年ほど前に切り倒した檀家さん家ヨコの欅が主な燃料になります。

べつだん忙しくもない暮らしのわりには、仕事や用事が点在しすぎていて、移動時間の無駄が解消できないまま次第に自由時間が減っている状況下で、ポコッと空いた数時間を無駄にできないと、薪割り機を酷使していたら、油圧の油が漏れはじめて故障寸前。結局修理の時間もつくる事になって、作業は遅々として進みません。

吉田家の薪ストーブも、すでに10年は使い続けていて、そろそろ作り替えようかとも思っています。
少し前までは暑い暑いと言っていたはずなのに、気がつくといつのまにか冬支度がはじまっています。

人間は偉そうにしているわりには、知らない間に自然の大きな力で動かされているんだなぁと気付きます。

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蜜の香り 

2011/10/13
Thu. 07:51

薪ストーブの焚付けを造ってくれとの依頼があって、このあいだからセッセとナラの枯れ木を切り出して、大割、中割り、小割りと割り木にしている所です。

この作業をしていると、どこからともなくヨレヨレの弱った幾種類かの蜂がよってきて、私の回りを弱々しく飛び回ったり割り木の皮にしがみついたりしています。

あれだけ嫌われている赤蜂も熊蜂も、ナラの蜜の香りに吸い寄せられて1年の最後の気力を振り絞っている姿を見ると、なにやら愛おしくもなったりして、バチッと叩き潰す気が起きません。

かく言う私も、どことなく何とも形容のしがたい独特の甘香ばしいい蜜の匂いに気持ちがグラついて、輪切りにした丸太に抱きついて吸い付きそうになってしまいます。

これから風雨にさらされて乾燥が進むまで、当分の間蜜の香りを楽しみながら彫刻の制作が出来そうです。

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にわか製材所 

2011/05/02
Mon. 07:12

4月中に移動完了を目標にしていた欅の廃材移動が、1日遅れでやっと終了。
天候不順だし、色々飛入りの用事が増えるしで、かなりてこずりました。

結局、切り倒した欅は、見た目より若かったようで100年足らず。
値段も伸びなくて、重機のレンタル代や手間賃などの足が出てしまったようです。

一方、おかげさまで私の方はそのような事情の世間話を施主の奥さんと交わしながら、セッセと廃材を片づけ続け、向こう2年間分の薪燃料を確保することが出来ました。
工場前の空き地は、まるで製材所かチップ工場のような様子になってしまいましたが、これから暇をみては細断を続けて割り木にしていくことになります。

世間では、燃料の高騰や地球温暖化の対策など、重要な経済事情の話題が後を絶ちませんが、私のような庶民は生活燃料を肉体労働で分散させることで少しでも出費経費削減の涙ぐましい努力を続けている訳であります。

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お風呂と薪ストーブ 

2011/04/09
Sat. 03:58

もう何年も前に造って納品した薪ストーブのことで問い合わせがあったので駆けつけてみると、錆の度合いが激しくて見た目も悪いし、このまま放置して大丈夫かと心配になったとのこと。

その薪ストーブは8畳間はあるだろう広さのお風呂の片隅に設置したもので、夏シーズンには湿式のサウナストーブにもなるようにしたオールシーズン使用可能の薪ストーブとして造ったものです。

設置場所が日の光の届かない暗がりのせいもあってなかなか細かいところまでの消耗具合がわからなくて、施主さんの方では余計心配になったようでありますが、使用の板金の厚みや、組立パーツの数など、そのあたりは使用状況とメンテナンスのこともあれこれシュミレーションしながら造っておいたものなので、実際現状をチェックしてみると何の問題もなく、それなりに経年疲労も想定内で、ひとまず安心といういう感じだったので、それらのことをチョイと専門用語を交えながらお話しつつ、それでも一通りパーツを分解して掃除をしてその場を収めておきました。

そのお風呂は、湯船のお湯はガスと電気で沸かし、寒い部屋を暖めるのは薪ストーブの役目という面白い構造になっていて、そのアイデアは現在の家主の旦那さん。
その旦那さんは知る人ぞ知るお風呂嫌いで、お風呂に入ることも「仕事のうち」的発想を打破することで、そこに楽しみやゆとりの空間を演出しようと考えたようであります。
結果、非現実的なお風呂空間として機能しはじめた訳ですが、評判は上々。

今は、世界経済がまだ元気だった頃の、夢が実現出来た頃の、仕事が自由に遊べた頃の楽しい思い出になっています。

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里山 

2010/12/02
Thu. 08:34

彫刻の展覧会以降、なかなか家事の仕事が出来ないまま1ヶ月がアッという間に過ぎていて、今年の冬は薪が不足気味。
吉田家の薪は、ご近所さんや友人、大工さんの廃材、寺の山等から調達しているので100パーセント無料です。
その代わり、私の肉体が値を上げます。

月が変わって本格的に冬季突入と思っていたら、ポカポカの小春日和。
今時の山陰でこのような好天はなかなか望めないものなので、早速溜まっているデスクワークを放り出して友人Wさんの山へ出かけました。

Wさんは隣町の粘土層山の麓に住んでいます。彼の家の周辺は、住民の高齢化や一家転住などで粘土や瓦会社に売却された山が少しずつ増えていて、ジワジワと雑木が切り倒され、腐葉土が剥され、粘土が掘り尽され、雑草も生えないむき出しになった山肌が増え続けています。

そんな状況の中で彼ら一家は、何年もかかって裏山の整備をコツコツと続け、今では松くい虫で枯れた松の処分を残すまでになりました。
枯れた木を切り倒すのは大変危険な作業ですが、色々工夫しながら地道に開墾をしています。
私など、とても彼らのような真似は出来ませんが、切り倒して腐らせてしまうだけの邪魔になった木をいただいて再利用させてもらったりしてお手伝いに代えさせてもらっています。

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ストーブ登場 

2010/10/27
Wed. 08:30

ついこの前まで暖かい日が続いていた石見銀山も、ここにきて急に冷え込みが厳しくなってきました。
冷え性の末娘は寒さ対策で真冬のような格好をして歩き回っています。

時折豪雨が屋根をたたいて眠れない夜を過ごした次の朝早くから、ワイフが何やらゴソゴソ動き回っているなぁと思っていましたが、ついに、我が家の薪ストーブにもシーズン初の火がつきました。
耐熱グローブも新調されて、冬対策は準備万端・・といったところです。

展覧会に出品していた彫刻も現在移動中で、昼前から受取りに出かけます。
これからの工場は、冬の小物制作と薪ストーブ作りにシフトします。
小春日和の暖かい日には6畳ギャラリーを開け、木枯らしの強い悪天候の日は工場を開ける暮らしが春まで続きます。
もちろん、お寺の年末の行事などもこなしながらの話しです。

今年の冬は例年より厳しいという噂なのでポンコツ君のこともチョット心配ですが、冬タイヤも新調したことだしなんとかひと冬乗り切ってもらいたいものです。

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ストーブの季節 

2010/10/25
Mon. 08:23

もうそろそろ11月になろうとしているのに石見銀山のあたりはまだ気温20度を越える日が続いていていまだに蚊が飛んでいます。
一方、彫刻の展覧会の会期はひとまず終了となり、搬出作業に入ります。
例年、搬入や搬出の作業日にかぎって雨がよく降りますが、そちらの方は今年も例年並に雨模様のようです。

先日、近所の武家屋敷を改修した宿泊研修施設にメンテナンスをすませた薪ストーブを搬入してきました。
200年以上前の古民家なので、バリアフリーなど無縁の家ですから、搬入作業は力技に頼るしかありません。
幾つかのパーツに別れるよう制作していますが、自力搬入の限界を感じています。
それでも今年は何とか一人ですませることが出来たので、一安心というところです。

昨年に作ったものですが、1シーズンの使用状況を見て改良を重ねながら、少しずつ時間をかけて使いやすいものに仕立てていきます。
今年は3ヶ所の改良をしてみました。これから試し焚きをする予定です。
いつものことですが、かなりドキドキします。
現場合わせの特注品は気苦労が絶えません。

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先が見えた冬支度 

2010/02/15
Mon. 23:16

このところぐずついた天気が続いていますが、お肌の水気が乏しくなってあかぎれに悩まされ続けているオヤジにとっては、適度な世間の湿り気がかえってありがたく感じてしまう今日この頃です。

とは言うものの、外仕事もない訳ではなくて、曇り空とにらめっこしながら、小雨の間隙を縫って割りためて乾燥させていた薪を、我家の軒下に移動させました。このぐらいあると2月中はもつでしょう。
3月からは、残りの薪を割って、次のシーズンまでチビチビ使いながらぬくぬくと暮らすことになります。

IMG_6779-1.jpgしばらくドック入りしていたトラックも退院し、早速ひと働き。
IMG_6782.jpg夏の間は吉田家兼、工房むうあ展示場のディスプレイになります。

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薪ストーブの足 

2010/02/12
Fri. 23:33

しばらく暖かい日が続いて、春気分に浮かれていたら、またまた冬に逆戻り。
雨が続いた後はみぞれになってそのうち雪にかわってしばらく止みそうもない。

ジッとしていると床の鉄板から冷気が足に伝わってくるし、こまめに寸法を測り直したりしてると手が冷たくなるし・・
こんな日は、寒い外に出ないようにして、セッセと鉄仕事に励むのが一番です!
・・・という訳で、ストーブの足を造ることにしました。

施主は春陽会の画家で島根画壇の重鎮ですが、半農半漁のアウトドアの達人でもあります。
シーズンになるとスケッチブック片手に港へ走り、筆の代わりに釣り竿を持ち、こだわりの無農薬野菜は、青虫の食べ残しを収穫しているような人です。
ちなみに、私は、そのおすそわけの新鮮な野菜をたらふく食べさせてもらってます。

今度の薪ストーブはアトリエに設置する予定なので、絵を描く時、椅子に座った感じやイーゼルとカンバスの高さなどをなにげなくさりけなくチェックしたりして、デザインを決めています。

何とか2月中に完成させて、煙突などの現場施工を終らせようと思っています。

・・・そしてちょうどその頃、画壇の重鎮が丹精込めて育てている椎茸が大きく傘を広げていることでしょう・・・

IMG_6692.jpgこれがストーブの足
IMG_6696.jpgかわいらしいでしょ


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薪ストーブの壁 

2010/02/10
Wed. 23:05

このところ、雨が降るのになまぬるい暖かさで、どうもこんな日は何か出てくるのでは・・・
・・とドキドキしていたら、本日出てきた痕跡を発見しました。

2・3日前までは、山陰には珍しい晴天が続いていたので、何となくウキウキ気分で薪作りに汗を流していましたが、何とその間に出ていたようです。イノシシが。
きっと彼らも、上天気に釣られてのこのこと山から下りてきたのでしょう。

先日、近所のミカンが猿軍団に襲われ、全滅状態になりました。
となりのミカンはすっぱいので猿も手を付けません。
我が家のミカンは甘くて美味しいので心配です。

これからもっと暖かくなって、春の山菜時期になると山の動物達相手に収穫の駆け引きで心配事も増えてきます。
・・が、この程度の心配など平和なものです。

・・・という事で、晴耕雨読という訳ではありませんが、本日はせっせとストーブ造りに励みました!


IMG_6655_convert_20100210224008.jpg放熱型ストーブの壁
IMG_6676_convert_20100210223919.jpg溶接して組み立てるとこんな感じ

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なんちゃって薪つくり 

2010/02/09
Tue. 23:56

寒波も落ち着いて、これから三寒四温・・・春が待ち遠しい季節になったような気がします。
・・・ということで、暖かくはなったけどまだどことなく寒い・・・
という、微妙な寒さの時に重宝する薪を紹介しましょう。

IMG_6671_convert_20100210000021.jpg近所のチップ工場から粉砕した間伐材のチップを分けてもらう。
IMG_6673_convert_20100209235946.jpg古新聞を広げて適量のチップを移し優しく包む。
IMG_6674_convert_20100209235846.jpg時々読み忘れの特集記事などをチェックしながらひたすら作り続ける。

ちなみに、この手作りチップ薪は、ストーブの中でひたすらチビチビ燃え続け、適度な暖かさを保ち続けます。
燃えかすは炭化が進んでいるので、そのまま次の火床代わりにとっておくと焚き始めの着火が楽になります。
吉田家の場合は、豆炭を併用して次の朝まで火種を残すようにしています。

注意事項:
この薪つくりは、冷え込みのあまり厳しくない地域で、近所にチップ工場があるような田舎暮らしの方に有効です。
材料費は、チップ代と新聞購読料。手間代は労働の後の缶コーヒーくらい。


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工場公開その2 

2010/02/09
Tue. 08:47

今日は朝から工場で仕事!
この間から今年の薪ストーブ第1号機制作に入っています。
今回は、20畳以上の部屋を暖めるストーブを造ります。

・・・・とその前に、我が家を暖めなければなりません!・・・という事で・・
薪造りが優先になりました。

IMG_6662_convert_20100208232558.jpg鉄の端材脇で乾燥を待つ薪材

IMG_6663_convert_20100208232647.jpg来年の焚付け薪になる枝木

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久々のデスクワークと薪ストーブ 

2010/02/06
Sat. 02:25

大森小学校は世界遺産石見銀山のほぼ中心にある、大田市唯一の木造小学校です。
全校で10人チョットの極小規模校ですが、子供たちも先生方も毎日元気よく勉強に励んでいます。

学習の集大成を地域の皆様に見てもらおうと、町づくりセンターのホールを借りて毎年学習発表会をしています。
子供がお世話になっていた関係で、この数年間、学校の記録や保護者の皆さんの思いでになるようにと、ビデオ撮影したものを編集して2時間くらいの番組にしています。

今年もこの間からタイトルやトランジションなど最後の編集作業にとりかかって、完成したマスターをやっと小学校へ届けることが出来ました。

このところの石見銀山は結構寒い日が続いていましたが、パソコンとにらめっこのデスクワークも吉田家のポンコツ薪ストーブのフル稼働で、久々にヌクヌクと快適でした。薪もいっぱい使ったけど・・・

明日からはまた工場の鉄仕事にもどります。

ビフォー 薪をたっぷり用意して仕事にとりかかります!

アフター 1日焚き続けて、残り半分となりました。

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