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工房むうあと鉄の手仕事

鉄の彫刻家、吉田正純の手仕事、彫刻や展覧会の紹介、万善寺住職活動など、さまざまな日常を公開します。

マイルス・デイヴィス 

2010/06/15
Tue. 07:02

このところ寺での暮らしが増えて、生活習慣の変化からか、どうも体調が思わしくありません。
・・・といっても、正座の時間が増えたことによる膝の痛みや、おかみさんが大量に作る家庭料理を食べ過ぎる胃腸障害くらいのことですが・・・

銀山街道の途中に広大な牧草地があります。
その真ん中を通り抜けると、牧草や堆肥のにおいが車窓から入り込みます。
iPodに取り込んだPodcastから流れるマイルス・デイヴィスの気だるいミュートトランペットに都会の空気を感じながら気持ち良く走っていると、途端に田舎の現実に引き戻されてしまいます。

私がはじめてマイルスを聞いたのは小学校4・5年生の時に月曜ロードショーで見た「死刑台のメロディー」でした。
口元の下がったジャンヌ・モローの表情と揺れるような画面の印象がとても強く記憶に残っていて、ソロトランペットがしばらく耳に残ってなかなか寝つけなかったことを覚えています。
そのトランペット奏者がマイルス・デイヴィスだと分かったのはずっと後になってからで、油井正一さんがえらく熱く語っていたFMを聞いた時でした。
その頃は、都会での一人暮らしに、マイルスのモダン・ジャズはあまりにもせつなすぎてどうも入り込めないまま、軽めのオスカー・ピーターソンやMJQなどに流れていましたが、今になって聞きかえすと、何かオヤジの悲哀をなぐさめてもらっているようで苦もなくはまり込んでしまっています。

「マイルス・デイヴィスは、音楽会のクロード・モネであり、セザンヌであり、ピカソである!」
などと、白檀香の煙や、年季が入って古色に染まった経本のにおいにむせながら勝手に思い込んでいる今日この頃です。

そんなわけで、こんな景色を見ながらマイルスを聞いている吉田でした。

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2010-06