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工房むうあと鉄の手仕事

鉄の彫刻家、吉田正純の手仕事、彫刻や展覧会の紹介、万善寺住職活動など、さまざまな日常を公開します。

山がアブナイ 

2010/08/25
Wed. 08:09

しばらく前から気になっていましたが、夏に入ってから急に増えてきたように思います。
みなさんの周辺はいかがでしょうか?

真木は、椎茸を作る原木にもなるようですが、その木をめざしてムシが入り込んできています。
特に巨木を中心に被害が拡大しています。

椎茸の菌糸はある程度年数が経った大きな木でないと育たないようで、幼木を倒しても栽培には繋がらないそうです。
工場の近所のお百姓さんは、自然のことを良く知っていて、色々と面白い話を聞かせてくれます。
昔は秋に山に入って木を切り倒したそうですが、最近は気温の関係で入る時期が1ヶ月くらい狂ってきているそうです。
彼は、人工的に椎茸菌を植え付けるようなことはしないで、適当な長さに切りそろえたものを井げたに組み上げてそのままにしておくのだそうです。
ある程度成長した椎茸の木は、だいたい椎茸菌が入り込んでいるから、それがだんだん活動を始めて自然に椎茸が出来るのだそうです。
正に自然栽培のほったらかし栽培です。

木を切り倒す時は、山の形状や周辺の木とウインチを巧みに利用して、他の木に出来るだけ傷を付けないように切り倒すのだそうです。ワイヤで吊られた木にチェンソーを入れて木が切り離されると、吊り上げられた木の切り口から大量の水が逆流してくるのだそうです。
その水は、何とも言えなく美味しいそうです。

想像できますか?
天然のミネラル水を切り倒した木から直接飲む豪快さ・・・

今は、山に入る人がほとんどいなくなって山がかなり荒れているそうです。
小さなムシの襲撃に耐えきれなくて立ち枯れする山の巨木たちを見ると、そんな話しを思いだします。

石見銀山の広島側入り口にあるトンネルは、代官所の長屋門がデザインされています。
その真上の真木も被害に遭って枯れました。
私のような無力のコレッポッチ人間には何も出来ませんが、ひと昔前は、山のことを良く知っていた人達が集団で山を育てていたから、このような害虫の被害に遭うこともなかったそうです。
「このあたりは自然が残っていてきれいねぇ~」なんて云う声を観光さん達から良く聞きますが、
「実は、この辺り一帯の山は昔、人工の植林地だったんですよ」と答えます。
人の手が入って、整理された木々が適材適所に育っていた時代もあったんですよね。

IMG_8744.jpg
私の周辺では、クヌギやシイ、クリなどの雑木を真木と総称して読んでいるところが多いようです。
枯れている木は、どれもかなりの巨木ですが、ムシの入った木は、立ち枯れて腐っても、新芽が吹いて再生することは無いそうです。
ほとんどの古木は、自然に寿命が尽きると、枯れ朽ちたところから「芽」ではなくて「根」の元が地面に向かって伸びていくのだそうです。
この話しはどういうわけか、近所の大工さんから聞きました。
お百姓さんといい大工さんといい私の周辺には物知りの方々がいっぱいいらっしゃいます。

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2010-08