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工房むうあと鉄の手仕事

鉄の彫刻家、吉田正純の手仕事、彫刻や展覧会の紹介、万善寺住職活動など、さまざまな日常を公開します。

現代彫刻小品展IN石見銀山情報その14 

2010/08/31
Tue. 09:06

この度、現代彫刻小品展の会場でお世話になっている「カフェのぼせモン」さんは、大田市を中心に色々な業種を多角的に精力的に経営していらっしゃる若い事業主さんが集まって作ったお店のひとつです。
石見銀山がまだ世界遺産登録になる前は、梅の加工工場として使っていたところです。

石見銀山と梅は昔から深い関係にあって、数年前までは地元の観光協会が主催した「梅まつり」が毎年梅の咲く頃ひらかれていたほどです。
坑道の間歩からまだ人力で銀が採掘されていた時代、坑夫達の呼吸器障害を予防するための防塵マスクに塩漬けされた梅が使われていたということが文献資料などからわかっています。
その「梅」をなんとか地域振興の素材として利用できないかと色々考えられて、結果、梅製品の加工場が町内の中心地に出来上りました。

梅を原料にした加工製品は全国何処でも見られますし、田舎の方では各家庭で梅干し作りなどをしていますから、田舎のど真ん中のような石見銀山で製造から販売促進に繋げるまでの企業労力は大変なものだったと思います。
結果的には製造中止から事業撤退に至り、現在の「カフェのぼせモン」さんがあとを引き継いだかたちとなって建物が再利用されることになりました。

前々から石見銀山で彫刻の展覧会を開きたいとアチコチお話しをさせてもらっていたのですが、そのうち世間は世界遺産で盛り上がり、観光と住民の暮らしの両立確保などの難しい問題に、環境問題や自然保護などが加わり、様々な保全活動や地域活用などの協議がはじまり、町内外の住民や企業、行政など関係諸氏の話し合いや調整会議が毎日のようにくり返され、とてもとても吉田の彫刻展話しが入り込むスキがあるわけもなく、しかたがないので町の様子がひとまず落ち着くまで待つことになって、結局、開催にこぎつけたのが今になりました。

町のお年寄のみなさんには、昔ながらの「梅の加工場」の方が馴染深いようで、「カフェのぼせモン」というと、
「そんな遠くの方までは歩いて行けんがねぇ」とか、「そりゃどこらへんにあるんかね?」とか、逆に質問をされたりもしています。
当初の入場者目標は大森町住居件数230軒。
次の入場者目標は夜の大森町住民数400人。
その次の目標は、昼の大森町住民数600人。
その次は・・・・
さて、どこまで延びるか入場者・・・といった感じです。
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2010-08