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工房むうあと鉄の手仕事

鉄の彫刻家、吉田正純の手仕事、彫刻や展覧会の紹介、万善寺住職活動など、さまざまな日常を公開します。

日本海の風 

2010/09/25
Sat. 08:43

彫刻の制作も頭の中では完成が見えていて、あとは作業の総延長距離を計算してプラス若干の誤差を加えておけばなんとかなるだろうとアバウトにスケジュール計算をしていたのだが、世間はなかなか厳しいもので、あっちの用事やこっちの用事やうちわの仕事やふられた仕事などを片付けているとアッという間にお昼前になってしまう。
といった毎日が3日も続くとさすがに予測のアバウトスケジュールにも余裕がなくなってきて、ジワジワと心が乱れて焦りもみえていろんな不安材料が頭を占領しはじめてきます。

そんな毎日の中で、坂田明トリオのライブを成功させるための営業活動が平行して行われているわけです。
その日も、あとわずかを残すまでになり、チケットの売れ行きが心配になってきます。
吉田の受け持ち分は、あと4枚を残すだけになりました。

坂田さんにはじめてお逢いしたのはたしか新宿ピットインだったと思います。が、記憶が曖昧です。
私がまだ20歳くらいの頃だったと思います。
その頃の坂田さんは山下洋輔トリオのメンバーで、とても面白くて過激な演奏活動をしていらっしゃいました。

吉田がジャズを聴きはじめたのは高校を卒業させてもらって東京に出た頃からです。
当時は、新宿を起点としてアチコチ行動していましたが、その新宿には大小のライブハウスが点在していて、2・3軒のハシゴをすると次の朝だった・・などという自堕落な暮らしをしていました。
ヒゲの白くなった吉田オヤジにも「青春」があったということです。

工場で仕事をしていると、今回のライブチケットの関係でチョコチョコと電話が入ったり呼出しがかかったりで9号線を東西に何度もいったりきたりする事になってしまいました。
ちょうど交通安全週間に入っていてむやみにスピードを出すわけにもいかないので、なかなか感情の整理が厄介でもありましたが、一方で彫刻の事を忘れるわけにもいかないし、制作のだんどりなどをシュミレーションしながら時間調整の寄り道をしたりして乗り切っています。

このところの島根県は秋のぬけるような青空を見ることが少なくなって、あまり好天とはいえない日が続いています。
チョット用事があって久々に日本海へ出てみたら結構きつい風が吹いていて白波もチラチラ見えています。
季節がだんだん厳しくなっていく様子を見たような気がします。
石と砂に足を取られないように気をつけながら海岸を歩いていると、石が波にあらわれてゴツゴツと音をたてています。

ざわめく日本海のおかげで、頭の隅っこを「莫妄想」がよぎったような気がします。

IMG_9383.jpg

備考:莫妄想(まくもうそう)
「面倒がったり迷ったりする暇があったら、今やらなきゃいけないことをキチッとやりなさい!」
とでもいうことですかねぇ。
現在の吉田には耳の痛い言葉でございます。

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2010-09