工房むうあと鉄の手仕事

鉄の彫刻家、吉田正純の手仕事、彫刻や展覧会の紹介、万善寺住職活動など、さまざまな日常を公開します。

新命さん 

2011/03/31
Thu. 07:09

仏事の決まりごとについては、私がビックリするほど気配りが行き届いてこまめに働く老僧が、最近少しずつポイントを外しはじめるようになってきました。
これは、老僧の仕事を少しずつ私が取り上げているからだと思います。
せめて本堂の日課位はできるだけ今までと変わりなくつとめ続けてもらわないと、どんどん彼の仕事が少なくなって、そのうちなにもしなくなって、気がついたら寝込んでしまっていた・・・などという近い将来の姿が想像されてしまいます。

このところの仏事の節目節目にそんなことを思ったりもするようになって、工場の仕事もなかなか集中できまいまま1日が簡単に過ぎてしまいます。
坊主の世界も、最近は政治指導が秘かに浸透しはじめていて、昔ながらの修行でたたき上げられた坊主達は、社会に対して牙をむくような過激な行動とは疎遠になって、眼前の事実を丸飲みに飲み込んでいるように感じます。
気がつくと坊主の生業の主体が副業中心になったりしていて線の引きどころが曖昧になって、暮らしも楽なほうにシフトしてしまいがちのようです。

新命披露で訪問する寺寺も、何故か事前に打ち合わせでもしたように数字の話題が出てきます。今まであまり深く首を突っ込んでいなかった世界の実態を垣間見たように思います。
万善寺と老僧夫婦は、時代の流れに完全に取り残されてしまっているようですが、かれらにとっては、かえってその方が幸せかも知れません。

新命住職は煙の如く消え去ってしまいたいと思うこともしばしばです。
ちなみに、「新命(しんめい)」とは、新住職のことで、万善寺の場合は私のことになります。

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東堂さん 

2011/03/30
Wed. 07:33

私の住職披露の旅はまだまだ2~3日続きそうです。

本来なら、自分のことなのでサクッと済ませてしまうことも出きるのですが、せっかくのことだし、老僧も多分2度と話すこともないだろう旧知の坊さんに逢わせてやりたい気持ちもあって、何かと口実をつけては好日をねらってチビチビ連れ出しています。

ポンコツ君もがんばってくれていますが、老僧もがんばっています。
30分ともたないオシッコの間隔で途中休憩しながらゆっくりと移動します。

この度は、島根県北東部の法類を中心に3カ寺ほど回ってきました。
どの寺も、檀信徒150~1000もある巨大な寺で、人々の分家移動・新築の新興住宅建設と連動して右肩上がりのお寺ばかりで、通される奥の院も、什器調度品も立派なものばかり。
ナンチャッテガケップチ坊主にはとてもついて行けなくて、老僧のようにオシッコちびりそうになってしまいました。

法要やおつとめの内容は同じのはずなのに、この差はいったいどういうことでしょう。
結局風景に昔の面影もなく道に迷い続けたおかげで、帰路の頃には日が暮れはじめ、私達の心も沈みがち。
なぐさめは、西に沈もうとする太陽の光明でした。

ちなみに、「東堂」とは、前住職のこと。

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日課 

2011/03/29
Tue. 07:54

早いもので大震災から3週間になろうとしています。

吉田家長女は関東圏で働いていますが、計画停電や公共交通機関の運行制限などの関係で職場が変わり、現在島根県の本社勤務になっています。
それまでは接客中心の仕事だったので念入りにお化粧してこまめに化けたりしていましたが、本社では在庫管理や出荷業務に配属されているようで、それまでのように人前に出る仕事でもないのでわざわざ念入りに化けなくても良さそうなのに、毎朝の日課になっています。
女性はなかなか大変ですなぁ。

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スプリングコンサート 

2011/03/28
Mon. 08:29

キーポンを含め9人のメンバーが冬休みも休日も返上して練習に取組んでいた成果を発表する日がやってきました。
残念ながら、私は展覧会の彫刻搬出と重なってコンサートを聴くことが出来ませんでしたが、休日の長女がビデオ撮影してくれたので、それを見るのを楽しみにポンコツ君と一緒に広島までの往復をしてきました。

演奏がプツリと切れていたり、ズームがメチャクチャだったり散々な撮影でしたが、とりあえず雰囲気だけは味わうことが出来ました。
吉田家の3ヶ月がアッという間に終ろうとしています。

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IMG_1709.jpg3年生が卒業して1・2年生9人のコンサートになりました。

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3月の吹雪 

2011/03/27
Sun. 08:21

万善寺往復の関係で未だにタイヤ交換が出来ません。
もうそろそろ4月だというのに夜のうちから降り始めた雪は翌朝になっても降り続け、ついには吹雪にまでなって一面雪の原。
ポンコツ君の4WDも効き目がなくて、お地蔵さん前の参道を登ることができませんでした。

東電の「想定外」に匹敵するほどの予想を超えたとんでもない島根の春の天気です。
無限な自然の力を心身共に実感します。
一方で資源の方は有限。
気がつくと文明の利器に甘えきった暮らしに慣らされていて、それらの歯車が少しずつ噛み合わなくなってはじめて、色々な生活の不便さを実感したりします。

いつもだと、雪解けの時期は、ふきのとうや葉ワサビにこごみなどの山菜の芽吹きを心待ちにしつつ圧雪で折れ倒れた薪を集めたりしているのですが、今年はそれも何時になったら出きるのか見当もつきません。

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IMG_1690.jpgつかの間の吹雪の晴れ間は一面雪景色

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お別れの季節 

2011/03/26
Sat. 06:42

何があっても必ず1年に1度やって来る幾つかの行事がありますが、卒業式もその一つ。

吉田家の末娘が通う中学校もアットホームな雰囲気の中、9人の卒業生を送り、先生や保護者さんの送別会が行われ、節目の行事が滞りなく終了しました。

今年は、東日本の大震災のこともあるので、一部では送別会の自粛も考えられていたようですが、送られる者にとっては人生に一度の節目にもなることですので、やはりそのような思い出はできる限りみんなで助け合って残していったほうが良いと思ったりもします。

一人の卒業生とその保護者は、神戸震災のまっただ中で誕生した赤ん坊と一緒に出身地の島根県へ家族で帰ってくることになった当時の震災難民一家です。

その赤ん坊はこの度、未曾有の大震災の年に中学校を卒業します。
何と言う巡り合わせでしょう。
日本の各地で、このような家族や人々がどれほど沢山にいらっしゃることでしょう。
出席のおかあさんは、お別れの挨拶で、当時暖かく受け入れて下さった地域の皆さんのことや、その後の子供の成長のことなど訥々と語られ、とても感謝していらっしゃいました。

自然や社会に翻弄されつつもたくましく力強く生き抜く人々のあることに感動した送別会でもありました。
ご栄転の先生方やご卒業の保護者の皆さん、おめでとうございます。

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花谷山千手寺 

2011/03/25
Fri. 09:04

今年の2月に遅ればせながら万善寺新命住職になった正純でありますが、そのお知らせ行脚をしなければいけなかったのに、例の如く長引いた豪雪とぐずついた空模様が続いたこととこの度の大震災もあったりして、なかなか好日が見つからないままお彼岸も明けようとするギリギリのところで、やっと本寺詣りをすることが出来ました。

万善寺老僧は本寺である千手寺を若い頃から訪ねていて、その度に本堂もすぐには見えないほどの長くて急な石段を登ってお参りしていたと云うことですが、さすがにこの度のお参りはずいぶんと膝に応えたようで、庫裡の玄関へ到達するまで軽く20分はかかりました。
大きくて粗い呼吸が次第に激しくなって、心臓が口から飛び出すのではないかと思えてくるほどでした。

本堂で新命謹上の三拝をすませ、開山堂をご案内して頂き、ご住職自ら注いで頂いた美味しい煎茶を頂き、昔話に若干の花が咲き、帰路につきました。

老僧にとっては久しぶりの長旅だったうえに、心臓破りの急階段で疲れもピークに達したことでしょう。
その日の夜遅くからけたたましく空を鳴り渡った春雷は、次の朝方にかけてみぞれ交じりの雨から雪に変わりました。
新命お知らせ行脚も次の好日を待つことにして、ひとまず休息日。

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IMG_1633.jpgヨレヨレ老僧、良くがんばりました!

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ぼたもち 

2011/03/24
Thu. 07:08

吉田家は春の牡丹餅も秋のお萩も粒あんにしますが、友人のM家では春も秋も漉しあんを作るそうです。
その家ごとに家風があってそれぞれの考え方や作り方があって、それらをお互いにおすそ分けしあって、少しずつ違う食感や味わいを楽しむ。

島根のような田舎の暮らしには、まだまだそのような近所付き合いが結構残っています。

石見銀山でも、この度の災害もあったりして伝手を頼ってやって来たり、しばらく里帰りしたりとにわかご近所さんが出来たりしています。
せっかくの機会なので、色々なお付き合いをして思い出を作ったりかみしめたりしてもらいたいものです。

久々の漉しあん牡丹餅はとっても美味しくて、食べ過ぎてしまいました。

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救済 

2011/03/23
Wed. 06:48

万善寺春の大きなイベントの一つ、彼岸会の法要が終り、公私共にそれまでの色々な作務から若干開放されたと思っていたら体中が不調を訴え、今のところ改善の糸口がつかめない状態です。

気は心とも云いますから、一気に気持ちを切り替えて次の事実に向き合おうと努力していますが、老僧からは次の指令が下り、この2~3日の間に広島の東端の方から島根県の東部一帯の寺をグルッと回ってくることになりました。
久々にポンコツ君の出番になりますが、この度の大震災で燃料も高騰したり給油制限にあったりして、情勢の悪化が万善寺にまで押寄せてきています。

このような時にこそ、坊主は朝夕の諷経に励み現世利益諸願城主を祈って乗り切らなければいけません。
先程も寝ぼけマナコをこすりながらパソコンのモニターいっぱいに拡大したご本尊様に手を合わせたところです。
老僧の時代には、木版の手摺りお札を居間の鴨居の吊り柱などに張り付けて手を合わせていたりしていたものですが、最近では、神仏の拝み方も変わってきたものです。
皆さんもコピー&ペーストなどしてお試し下さい。たまには神仏におすがりしてみるのも良いと思いますよ。

という事で、万善寺ご本尊は、十一面千手千眼観音さま。
十一面観音さまと千手千眼観音さまが一つになったとても珍しい観音さまです。
小振りの小さな本尊さんですが、お厨子に納まっていらっしゃる御陰で、保存も良い状態で拝ませていただいています。
特にこの度の災害で犠牲の方々、被災の方々にとっては、十一面観音さまの御利益やご加護が心の支えになるかも知れません。
そのようなことも思いながら、諷経させていただいています。

ちなみに、十一面観音さまの御利益は、「十種勝利」の現世利益と、四種功徳の来世果報。
此岸、彼岸どちらの世界も広く見渡して頂いているようであります。
また、千手千眼観音さまは、諸願城主、一切衆生平穏のご加護があると云われています。

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彼岸の中日 

2011/03/22
Tue. 08:45

春雨の冷え込みの中、万善寺彼岸会法要を行うことになりました。

万善寺は、地域の中心地から約3km離れたところの国道から1km近く入り込んだところに位置していて、檀信徒の皆さんのお参りにも不便をかけてしまっていますが、こればかりは今さらどうしようもないので、寺としてはひたすら皆さんのお参りをまち続けるしかありません。

最近は、高齢化が進む一方で、代譲りを受けた働き盛りの家長さんは仏事のお付き合いで仕事を抜ける訳にもいかないので、当然のごとく信心離れも加速して、地域のお寺とのお付き合いは自然と疎遠になってきています。

此の度も、冷たい雨の1日でもあったのでお参りも10人ほどで、淋しい彼岸法要になりました。
もっとも、平成の代になってから地域檀家さんの急激な減少もあって、参詣率100%でも40人足らずですから、そのことを思えば4分の1のお参りを頂いていることになって、私としてはそのようなものだろうと納得はしています。

かわいそうなのは老住職夫婦です。
ひと頃は本堂の位牌堂座敷がいっぱいになるほどの参詣を頂いていたこともあって、そのような時代には前日からお接待の準備で大忙しの末、当日は法要の裏番組でのお時配膳など、住職もおかみさんも脇目もふらず汗を流していたものです。
古き良き時代に思いを駆せながら、今年も変わらず老体をムチ打って40人分の座席やお時の精進料理を準備する老住職夫婦の姿を見るのは辛いものがあります。

時代の流れに取り残されていることを薄々感じつつ、一方でそのことから逃避して毎日が瑞々しく息づいていた頃の面影を追い続けている老夫婦を見ると、無駄が多くて家計が苦しくても世間のお祭りごとのように事業仕分けで業務見直しを迫るようなことは当分の間出来そうにありません。

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キーポンの小技 

2011/03/21
Mon. 00:43

このところの吉田家はお姉ちゃん達に振り回されていますが、一番の被害者はキーポンかもしれません。
次第に彼女の居場所がなくなって、オヤジの書斎に避難することが増えてきました。

とはいってもやはり姉妹家族ですから、それなりの刺激が暮らしの緊張感につながったりして良い面も多々あります。
親の言うことはなかなか聞かないことでも、お姉ちゃん達の言うことには良く従います。
年の離れた姉妹も、こういう時には親の助けになってくれて結構助かっています。

そんなキーポンが、久々の部活休みで学校の友達と「中日さん」の縁日に出かけました。
大田の目抜き通りの歩行者天国に並ぶ屋台やショッピングモールなどアチコチ歩き回って、お決まりのプリクラなどを楽しんで帰ってきました。

寺の彼岸会の書き物仕事の隣で、しばらくの間何やらセッセと切ったり張ったりしているのでのぞき込んでみると、とてもかわいらしい手づくりの封筒が出来上がっていました。
プリクラの写真を仕分けして配るための袋にするのだそうです。
ダレに似たのでしょうか?こういう時の集中力には驚かされます。
勉強の方もこの位こまめに取組んでくれると助かるのですが、なかなか親の思うようには動いてくれません。


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吉田家の食卓 

2011/03/20
Sun. 08:06

大震災は、驚異のスピードで復興に向かっているようで、寸断された道路網も徐々に繋がりはじめているようです。
島根は被災地から離れていて、なかなかダイレクトな情報が入り難くなっていますが、それでも町内の立ち話や法要の後のお時の会などで漏れ聞く話題はやはり大震災関連に集まっています。

吉田家のある石見銀山は人口約400人。
万善寺のある飯南町は人口約5,500人。

そんなチッポケな町の話題も親族や知人と未だに連絡がとれないで心配してる方が何人もいらっしゃって、隣町の寺の方丈さんも従姉妹の所在が確認できなくて気をもんでいらっしゃるとのこと。
万善寺隣のKさん家も震災の影響で足らなくなった物資をすぐに送ったそうで、Kさんは先の神戸震災の時もお子さんが被災されたりしてずいぶんと気をもんでいらっしゃいました。

人々の暮らしのネットワークは想像以上の広範囲に展開しているのだなあとあらためて感じました。

一方吉田家の狭い食卓は、しばらく続いていたつつましい3人家族の暮らしが怒濤の如く崩れ去り、花粉症の悪化で苦しむワイフも久々に天手古舞しています。
時間をかけてコツコツ作った料理も一瞬でなくなります。
娘達は「太るふとる」と云いながらガツガツ食べています。

オヤジとしては彼女達の腹の虫が納まるまでチビチビやりながら静観するしかありません。

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おんなのその 

2011/03/19
Sat. 06:32

東北関東の大災害で、吉田家の暮らしにも少しだけ変化が表われはじめました。

東北の震災と福島の原発事故は、関東で暮らす方々にとって日常の様々な場面で心労の絶えない要因が増え続けているようです。
吉田家の娘達も東京で一人暮らしをしていますが、長女は仕事の関係で一時移動の辞令がくだり、インフラや公共交通など、暮らしの先行きが安定するまで長女宅へ転がり込んでいたアルバイト中の次女も行動を共にすることになって、思いきって石見銀山に集まることになりました。

冬が長引いている万善寺の作務を片づけて帰宅すると、一人一人娘達が増え続けていて、結局夕食の頃になると町内の娘さんも加わって「女の園」状態。

このところの地方経済の低迷で大口の仕事が入らなくなって、ほそぼそと作り続けていたクラフト小物のような愛玩品も世間事情を反映して回転がストップし、作ったものがそのまま在庫品に変わっていく状態。

需要と供給の関係が反比例に転じ、オヤジとしては吉田家の久々の華やかなにぎわいにもなかなか素直に入り込めない状態。

お彼岸の法要では、そのような自らの現状を励ましつつ、国家昌平、万法和楽を願っておつとめをさせていただこうと思っています。

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雪男出動 

2011/03/18
Fri. 07:27

じゅん君の引っ越しをしてきました。
兵庫の学生寮の彼の部屋は最上階5階。
何度狭い階段を往復したことか・・・・
帰省中のノッチが手伝ってくれなければ、途中で倒れていたでしょう。

という事で、私が遠出する時は何故か雪になってしまうようです。
島根ー広島ー鳥取ー岡山ー兵庫と、雪を見ながらのドライブとなりました。

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IMG_1566.jpg広島の山間部辺り

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雪の初午祭 

2011/03/17
Thu. 07:03

何と!
今年の初午祭は3月にもかかわらず雪になりました。
お参りはご近所さんの5軒7人様。

30分の大般若経転読と根本陀羅尼などのおつとめを行って、ご祈祷のおふだやあらい米、おかみさん制作の切り餅をお渡しし、終了後はアットホームな雰囲気のお茶会になりました。
ヨチヨチ歩きの赤ちゃんから80歳過ぎのばあちゃんまでお参りしていただきました。

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IMG_1554.jpg老僧がはりきって荘厳したつつましい佇まいの豊川さんです。

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春来草自生 

2011/03/16
Wed. 02:26

2日ほど続いた暖かさでワイフが昨年植え付けてくれた苗に花が咲きました。
寒い間はツボミのままだったのに少し暖かくなっただけで一気に開花した感じです。

このところ、寺の関係もあったりしてやたらとデスクワークが増えて、外出も激減していたので開花の変化などいつもだったら見過ごしてしまっていたと思います。
大震災が発端で津波に続く原発事故と危機的状況の現状は、対岸の火事を決め込むにはあまりにも衝撃が大きすぎて心労が絶えません。
そんな時だからかえって自然の微細な変化に敏感になっているのかも知れません。

「春来草自生」・・はるくればくさみずからしょうずる

自然の摂理の奥深さを実感します。
花を咲かせる草も、日々漫然と生きているかも知れない我が身も同じ自然の流れの中で生かされている事実を実感します。

当然の自然の流れの中で人はあまりにも身勝手に無理を通しすぎているような気がします。
自然界は無理をしないからなるようになっているのだと思います。

雪がいっぱい降らなければいけないようになっているから豪雪になる。
雨がいっぱい降らなければいけないようになっているから豪雨になる。
地震や津波や噴火も春に咲く花と同じように自然の摂理の元に自らの役割を全うしているだけなのかも知れません。

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キーポンの幸せな一日 

2011/03/15
Tue. 04:47

地震や原発の情報を気にしながらデスクワークを進めていると、何時に無く元気よく「ただいまぁ~」と帰ってきたキーポンが、体中にこびりついたスギ花粉をまき散らしながら何やら両腕で抱え込んで部屋へ飛び込んできました。

花粉症の悪化で寝込んでいるワイフのこともあるのでひとまず部屋着に着替えさせて落ち着かせてあらためてみると、かわいらしい包みに入ったチョコレートやクッキーや手造りケーキなどがいっぱい。

もうすぐ夕ご飯だというのに、1日の状況をあれこれ報告しながら試食が始まり、結局チョコレート少しを残してほぼ完食。そのまま私の隣でゴロンと横になるとウツラウツラしはじめ、夕食も食べないまま爆睡状態。

きっちり12時間寝て、夜が明けない内からゴソゴソしはじめて、朝の5時前にワイフ共々起こされてしまいました。
昨日はホワイトデーで今日は中学校の卒業式。
世間の混乱をよそにキーポンの周辺では違った意味であわただしい日々が続いています。

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万善寺3月の法要 

2011/03/14
Mon. 12:04

日本は大変なことになっています。
万善寺は豊川稲荷初午祭に併せて、仏殿諷経のおつとめをさせていただき、国家昌平を祈念させていただきます。

万善寺お知らせ3月

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重要な展覧会情報 

2011/03/14
Mon. 07:47

この度の大震災の影響は彫刻界にもおよんでいます。
展覧会中止の情報が入りましたのでお知らせいたします。
以下、主催者より

13日より開催予定であった「日原公大彫刻展」は、現在の危機的状況を背景として尚も開催に踏み切るか熟考した上、開催を断念するに至りました。
展覧会の準備など、関係各所に多大なご迷惑をおかけすることをお詫びいたします。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
大変なことになってしまいました。
一年前から準備して、皆様のご協力を頂いて作品展示をする所まで漕ぎ着けましたが残念ながら今回の展覧会開催は延期を致します。
どうか、お許し下さい。
                                   日原公大
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

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色即是空 

2011/03/13
Sun. 05:07

想像を絶するほどの被害が続出しているのをただ傍観するしかない自分の不甲斐なさを意識しつつ、寺の彼岸会お知らせなどの事務を続けている状態です。

私の周辺で少しの変化といえば、親子親族の会話が増えたことでしょうか。
この度の地震の驚異で、やはりどこかしら心の不安が隠せなかったり会話を確かめることで安心を求めたりしているのだとも思います。

たまたま出先で用事を片づけていると、吉田家近所の一人暮らしの娘が深刻な顔をして話しかけてきました。
「しょうちゃんゆうべはおうちでした?」
と聞かれたので何かと思って色々話してみると、地震と津波の情報が絶え間なく流れるなかで、一人でジッとしていることの心細さに耐えきれなかったようです。
ひとまず、「結構ナイーブだねぇ」とその場は軽く返しておきましたが、正に余震の続く中で暮らしつづけている人々は私など簡単に想像出来ないほどの心のダメージを受けていらっしゃることだろうと思ったりもします。
事の大小関係なく頼り頼られお互い様ですから、遠慮などご無用のお付合いがあたりまえの暮らしだと思ったりもしますが、最近はそんな付合いも難しくなっているのでしょうか。

何となく寝つけないまま引導を考えているとすでに夜が明けようとしています。
つい昨日までそれなりにいつも通りの朝を迎えて一日が過ぎるはずだった九十余年の元町長が、ストンと亡くなってその実感もつかめないままトントンと葬儀のことが進み、壮年の重職のこともあるので粗末な葬式には出来ないと、坊主の頭数の一人で私にまで声をかけて頂いた次第です。

一方では大きな災害に飲み込まれ、一方では家族に看取られ大往生。
死ぬると云うことには変わりない人の命のはかなさを身をもって感じているところです。

通夜に間に合うように寺まで帰ると、狭い境内の残雪の端っこに小さな雪だるまが解け残っていました。
年回の法要でお参りのお子達が残した力作でした。
黄昏に輝く雪だるまは、自然の千変万化に翻弄される人間のチッポケさを教えてくれているような気がします。

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東北沖地震 

2011/03/12
Sat. 08:23

とてつもない巨大地震が発生しました。
津波の被害も計り知れないようです。

吉田家家族も関東で生活していて連絡のとれない状態が続きました。
ノッチと連絡がとれてからそのうち少しずつ情報が伝わってきて、地震のすごさが伝わってきました。
なっちゃんは自宅のキューピーちゃんが倒れたりして大変だったようです。
ワイフのおかあさんは一人暮らしですが、すごい揺れで色々なものが落下したようです。
玄関に置いてあったワイフの彫刻も倒れたそうです。

銀座の展覧会は当番の2人が帰宅難民で一夜を会場で過ごしたそうです。
Nさんは用賀から自宅まで歩いて帰ったそうです。
Oさんは猫と一緒にトイレへ避難して震えていたそうです。
Dさんは線路を歩いたそうです。
Tさんは新幹線車内で缶詰だったそうです。
Hさんは停電で炬燵も使えなくて寒いから早く寝るそうです。
埼玉のHさんは東北や新潟や長野や震源地が変わってもどこでも揺れるので一晩中眠れなかったようです。

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豊川稲荷 

2011/03/11
Fri. 03:34

今年も初午さんの季節になりました。
これから奉納幡を飾り付けるなどの作務が待っています。
昨年までは老僧ががんばって仕切っていましたが、どうやら今年からは私が祈祷法要のお務めをしなければいけなくなったようです。

万善寺にはいつの頃からか豊川稲荷の分社が祭られていて、毎朝課には豊川さんのおつとめも欠かせません。
豊川さんは商売繁盛の神様で有名ですが、寺の辺りでは五穀豊穰や家門繁栄などを願ってご祈祷されたりします。

周辺に宗派を越えて寺はいっぱいありますが、豊川さんをお祭りしてあるのは万善寺しかないので、昔は多くの壇信徒の皆さんがお参りされていたにぎやかさを子供ながらに覚えています。

最近では、お参りも一ケタで淋しいお祭りですが、法要は常に心を込めてつとめさせていただいています。
荘厳や仏具もほとんどが本尊さんからのお下がりでかなり年季が入っていますが、それはそれで使い込まれた味わいに変わったりもしていると見た目の粗末さをなぐさめたりもしています。

16日の14:00からおつとめが始まります。お暇な方はどうぞお参り下さい。

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軒先の春 

2011/03/10
Thu. 07:53

あれだけの寒波を乗りきって只今満開。

昨年にワイフが植え付けてくれた苗に黄色い花が咲きました。
いつもの石見銀山だとこの時期は梅の花の香りがどこからともなく漂ってきたりする頃なのに今年はそのようなこともありません。
アレコレとなかなか厳しい日々が続いていますが、救いといえばストーブの薪だけは十分に確保できていることくらいでしょうか。この寒さがあと一ヶ月続いても何の問題もありません。喜んでいいことなのでしょうか?

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しぶとい冬 

2011/03/09
Wed. 07:16

万善寺老僧の代行で四十九日と位牌点眼やお墓参りなどをすませて、お茶飲み話をしてから寺に引上げると、檀家さんの地域役員会へ出席しろと云うことになって急所寺で一泊過ごすことになりました。

近くの町の旅館を借りたその会議は色々と議題があって2時間をアッと言う間に過ぎ、総代さんを送り届けてから寺へ帰宅。
3月にしてはいやに冷え込んで、さすがに石見銀山とは比べものにならないほど寒い寺の夜を過ごして目覚めると、狭い境内が雪で真っ白。

去年降った雪が根雪になって、それがまだ解けないまま未だに冬を引きずっています。
寺の春はまだまだ先になるようです。

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点眼 

2011/03/08
Tue. 02:25

点眼といっても目薬をさすことを云っている訳ではありません。
しかしながら一方では、このところの杉花粉飛散でワイフの目はうさぎさんになっています。
とてもかわいそうだとは思いますが、私にはどうしようも出来ません。

という訳で、属に仏教界で云うところの「開眼(かいげん)」のことを万善寺では「点眼(てんげん)」と云っている訳です。
ザックリというと「御仏の魂を迎え入れる」というような意味合いになります。

絶対必ずと云う訳ではありませんが、万善寺ではおおむね四十九日の当日に白木のお位牌さんから塗り物に替えて祭壇の新仏さんをお仏壇に迎え入れてご先祖さんのお仲間入りをしていただく日としていて、そのための仏事を改めて行ったりしています。

最近では、このような節目の仏事もずいぶんと簡略化されたり、坊主不在の当家だけで済ませてしまったりすることも多くなりましたが、昔ながらの流れで云うとやはり此岸の暮らしに気持ちを切り替えるための節目の行事にもなったりして、何かにつけて欠かすことの出来ない大切な仏事でもあった訳です。

「南無如来 応供 正偏智・・・・」

三瓶山脇のご来光は点眼の日にふさわしく、とても美しく光り輝いておりました。

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黒、一点 

2011/03/07
Mon. 05:49

吉田家長男のじゅん君は中学校に入学してからクラリネットを吹きはじめ、次第に本気になって、そのうち何とかの一つ覚えというやつではまり込み、吹奏楽のとりこになって、音楽の先生の勧めもあって、クラリネット専門に勉強した島根県吹奏楽大御所の勤務校をめざして猛勉強をはじめ、火事場の何とかで目出度く希望校へ入学出来、色々と元気よく弾けた悪友との遊び付き合いもその先生のおかげで三年間一線を逸脱しないで踏みとどまって、進路の話が出る頃にはつぶしの効かない状態で、付け焼き刃のドタバタでピアノの練習を始めたりして、そのまま音楽と吹奏楽の世界へ飛び込んで、気がつくと就職活動に取り残され、おしりに火がついた状態でクラリネット繋がりの横滑りで学校を移動し、結局またもや好きな吹奏楽の部活動にはまり込み、論文もそのまま吹奏楽の部活動がテーマの大作を書き上げ、この度目出度く学生生活最後の演奏会に出演するという事で、吉田家家族は朝の6時過ぎから島根を出発し、演奏会を聴いてチョットだけ話もして、帰宅したのが夜の10時。

女性社会のなかで大きな波風もたてないで泳いできた彼をみると、オヤジとしてはうらやましいかぎりの青春の思い出をたくさんつくることができたのかなぁと思ったりもしたところです。

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即席火床 

2011/03/06
Sun. 01:46

鉄の魅力は鍛造にあり!

・・・という事で、納税申告の事務作業で固まった足腰をならさないとこのまま達磨さんになってしまいそうなので、気分を切り替えて工場の塗装コーナーを模様替えして即席の火床を作りました。
なかなかいい感じに出来て試しに試作を幾つか造ってみたのですが燃料の熱効率に問題があって、結局急きょコークスを注文したところです。

薄々予測してはいましたが、やはりマレーシア産キャンプ用の炭ではダメですね。

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出戻り 

2011/03/05
Sat. 00:37

シーズンの見納めかも知れない雪につられて朝方からフラリと外に出て見ると、日頃見慣れているはずの石見銀山の町並みが何となく違ったふうに見えて、そんな雰囲気を確かめるように自宅のまわりをグルッと一周。

近所の会社の駐車場の隅に、発表してからもうかれこれ10年は経っていると思われる懐かしい彫刻が良い具合に雪化粧して佇んでいました。

その彫刻は、野外彫刻展に出品したあと、落ち着く暇もなく京都の衣料雑貨のお店の看板娘として貸出されていったものですが、この度そのお店が移転することになって久々に戻ってきたものです。
今、あらためてみると彫刻の厳しさなど分った風な気になって、その実偉そうにずいぶんと遊んでいたなと思います。
久々の再会は、自分への反省と良い刺激になっているかも知れません。
せっかく手元に帰ってきたのだからこのままほぉっておくのもかわいそうな気もしますから、近いうちに何処か良い嫁ぎ先でも探してやりましょうかねぇ。

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雪のひなまつり 

2011/03/04
Fri. 08:36

石見銀山は梅もほころび、めっきり春らしくなってきたなぁと思っていたら、やはり雪が降りました。
たぶん、このシーズン最後の雪になるでしょう。

あれほど雪に悩まされて振り回された辛さも忘れて、やはりハラハラと申し訳なさそうに振り積もる春先の雪を見るとキレイだなあと思ってしまいます。

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IMG_1425.jpgひなまつりは家族3人でさやかに夕食

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展覧会のお知らせ 

2011/03/03
Thu. 09:35

色々な方面から展覧会のお知らせが届いています。
吉田を覚えていただいているようでありがたいことです。

広島の2つの展覧会には作品の出品をさせて頂きます。
お近くでお暇な方はどうぞお越し下さい。

なお、広島県立美術館県民ギャラリーの方は招待券もありますので、ページ右側の「お手軽メールコーナー」からでもお気軽にお問い合わせ下さい。

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2011-03