FC2ブログ

工房むうあと鉄の手仕事

鉄の彫刻家、吉田正純の手仕事、彫刻や展覧会の紹介、万善寺住職活動など、さまざまな日常を公開します。

おかみさんの畑~春~ 

2011/04/25
Mon. 03:41

万善寺のあたりも梅の花が散り、桜も花見頃を向かえ、やっと春めいてきました。
一方で、晴れていたかと思うとにわかに曇りはじめ、霰交じりの雨が降り始めるという予測不能の天候も続いていて、近所の田んぼの代かき作業も滞りがちです。

そのような状況の中、おかみさんの畑は着々と春物苗の植え付け準備が進んでいます。
四月の終わりには近くの農協から春物苗が届きます。
出来るだけ日をおかないで植え付けを終らせなければいけません。

例のごとく、おかみさんはくの字の腰をさらに折り曲げて鍬をふるっています。
ムネおこしは地べたに座り込んだりして畑の中をはいずり回ったりしています。

そのような姿に見て見ぬふりを決め込んでいる私は、親不孝者だと思われるかも知れませんが、息子としてはおかみさんから畑仕事を取り上げるということは生きる力を取り上げることだと思っているので、彼女の身体が動く限り、彼女が自分で畑仕事をあきらめない限り続けていただこうと考えています。

こうやっておかみさんが本気になって動き始めると、当然さりげない私のフォローも動き始めることになって、この近年、少しずつその割合が増えつづけています。
このたびも、ひと冬越した畔岸の枯れ草をひと刈りしたところです。

春先の草刈りは殺生が多くてどうも好きになれません。
草刈りが終った畔岸には無数の穴がむき出しになります。
春の睡眠をむさぼっているカエルたちの巣を草刈り機の刃で削ってしまうわけです。
びっくりしたカエル達は土色に擬態したままその穴から飛び出してあちこち飛び回ります。
逃げ遅れると草刈り機の餌食になります。

ひと昔前はこんなこともありませんでした。
お百姓さんたちが朝早くから夕方遅くまでチビチビと手作業で草刈りをしていたものです。
カエル達も逃げ遅れることはありません。
その春の一番草はそのまま牛たちの食料になっていました。
細かく刻んで鶏の餌にもなっていました。

今に比べると、一日がもっとゆっくりと過ぎていったように思います。
そんなことを考えながら燃料の油が無くなるまで作業を続けた今日この頃です。

IMG_2233.jpg

[edit]

CM: 0
TB: 0

page top

2011-04