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工房むうあと鉄の手仕事

鉄の彫刻家、吉田正純の手仕事、彫刻や展覧会の紹介、万善寺住職活動など、さまざまな日常を公開します。

総欅造り 

2011/05/28
Sat. 04:20

このところ雨がよく降りますが、その間隙をぬって観音堂移転の地鎮祭をしてきました。

その日はダレの功徳か、見事に晴れ渡って地鎮祭日より。

観音堂の諸々の云われは、古墳や戦国の頃からつづく云い伝えの多く残る古い土地のこともあってとても複雑なので、それなりに気合いを入れておつとめをしておかないと土地の神様に叱られそうな緊張感のある仏事になりました。

棟梁の作業場へ観音堂の下見に行くと、今時めったに見られない総欅造り。
施主さんに話を聞くと、かれこれ2年くらいは付きっきりのようです。
棟梁曰く、「こがぁな大事な仕事ぁあせっちゃぁいけません!」
ということのようで、夏のくそ暑い頃や、他の建設仕事と重なるときは中断するのだそうです。
「木の様子を見ながら木組みをするなぁ冬の間のユックリした時でないとダメですがねぇ」・・・だそうです。

その棟梁、一度話しはじめたらしばらく途絶えることがありません。アッという間に時間が過ぎていきます。
久々に、一昔前の職人さんに出会った気がします。

そんな様子を施主のご主人に話すと、お茶を啜りながら苦笑い。
「もう3年くらいにはなりますかのぉ~。なかなかできませんがねぇ~。値段もじねんにつりあがるしのぉ~。観音堂が出来た頃にゃぁ、家の身上がつぶれとるかも知れんがねぇ~」
・・・だそうであります。
そのような状態ですから当然当方も、元あった観音堂地の御霊抜き撥遣供養から地鎮祭までの、観音堂再建立前半行事は全て和顔施・心施でとりおこなっている状態です。

ちなみに、和顔施と心施は、「無財の七施」のうちの二つで、「笑顔と慈悲のこころ」のことであります。

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2011-05