工房むうあと鉄の手仕事
鉄の彫刻家、吉田正純の手仕事、彫刻や展覧会の紹介、万善寺住職活動など、さまざまな日常を公開します。
颯爽老師
2011/07/31
Sun. 08:10
今年の老師は免許更新の年になっていて、高齢者講習を受けたり、簡単な診断テストを受けたりと、なかなか年寄にとってはハードな数日間であります。
この度も、あらかじめの予約受付に出かけたあと、誕生日前の1日、高齢者講習会に行ってきました。
予告のハガキは、
「期間内に講習を受けないと免許の更新がされません・・」
などと厳しい文章が添えられたりしていて、かろうじて50代にしがみついている私が読んでも、何となく心にグサリと突き刺さるような内容のものでした。
行く先々の窓口で、コマゴマとした手続きの煩雑さにもろもろ書類の不備があったりして、完全にパニックになって舞い上がっている老師でしたが、それでも受付のオネエサンの優しい対応でわずかに残ったプライドを死守することも出来、颯爽とバイク乗車講習もクリアーして、目出度く免許更新の手続きを完了することが出来ました。
帰りの道中・・
「ワシもこれが最後だのぉ~。お前がおった御影だ。まぁあと3年は乗れるけぇ~。もう次はないのぉ~。久々につかれたわぁ~」
一緒に受講していた方は89歳だそうで、「今回免許がもらえても、この次は墓の中にはいっとります」と笑っていらっしゃったようです。
明日の我が身が、そろそろつい目の前に見えているような気のする1日でした。
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彫刻出張
2011/07/30
Sat. 01:11
ひと頃は、夜になってから大田市へ出かけるというと何処かの飲み屋へ行くくらいしかなかったのですが、最近ではそれも皆無になって、大田市の夜景はとても久しぶりでした。
勉強会の方は、私やワイフの彫刻などに出張してもらって、かたちのインスピレーショントレーニングからはじめ、牛乳パックを使った造形工作と発表会をしてきました。
日頃小さな子供達や反抗期の我が子を抱えて悩み疲れた保育士の先生方に、少しでもリラックスして心の開放をしてもらおうと、夜も寝ないで脳味噌を絞り尽くしたレジュメを用意して望んだ勉強会は、ビックリするほどまじめな先生方の反応にタジタジ・・・
1時間半が終る頃には冷や汗が額から噴き出したりして全身ぐっしょりでした。
諸々反省しながら帰宅して遅い夕食を食べたあと、メールを確認していたら先ほどの勉強会の世話役さんからお礼のメールか届いていました。
うそかほんとか、
「とても勉強になりました!」
って、どうだかなぁ?
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誕生日
2011/07/29
Fri. 01:42
そのワイフのおかあさんは三重県の出身で、縁あってワイフのお父さんと結婚してから東京暮らしが続いています。
先日、私の子供達にとってはおばあちゃんの誕生日でした。
おじいちゃんが数年前に亡くなってから一人暮らしが続いていて、何かと心配なことがない訳ではないのですが、幸いなっちゃんとノッチが近くにいてくれるので、それだけでも結構こころ丈夫だったりします。
その娘達が、おばあちゃんの誕生日を祝ってくれました。
早速、なっちゃんから面白いメールが届きましたので転記しておきます。
熨斗封筒が最高に御茶目で思わず真夜中にデスクトップ見ながら爆笑してしまいました。
おばあちゃん、なかなかやらかしてくれます。
↓
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~~~~~~~~~
おばあチャンの77回目の誕生日
おばあチャンの誕生日を祝うために
三鷹に集合!
17時半集合と時間を決めて
あたしは5時すぎに仕事が終わったからおばあチャンに電話すると
まさかの30分前行動で三鷹にもおいる!
のっちも遅刻で主催者2人とも遅刻!
久々に会っておばあチャンからお土産をもらってお寿司を食べに行きました♪
みんなで6皿づつ食べて
久々の超満腹!
楽しいお喋りをして
夏に泊まりに行く約束をして
ばいばーい★
お家に帰って
おばあチャンからのお土産を見てみる♪
なんか作ってくれたんだ♪
久々の家庭の味だ!
…ん?
なんか封筒が★
出してみた。
栗入りお赤飯★
しかし封筒が気になる!
まさかっ♪
……
うんっ!
赤飯にはやっぱ
ごま塩:::!!!!
おばあチャンのセンスに脱帽!!
おばあチャン誕生日おめでとうー♪
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搬出完了
2011/07/28
Thu. 00:40
平日の作業なので関係者の皆さんはそれぞれお仕事がありますから、私とじゅん君の2人でノンビリチビチビ片づけを進めました。
カフェのオネエサンにも何かとお世話になりっぱなしで、さぞかしご迷惑をかけたことと思います。
ノンビリしているとあれこれ重要なことを忘れてしまいそうなので、今回の結果をふまえて早速次回の展覧会運営につながるような企画の再考にはいります。
作家の皆様には、彫刻の提供をしていただいた上に、運営資金の出品料まで徴収させてもらって補助していただいている訳ですから、主催者としては必ず何かの形で結果を出さなければいけないと思っています。
ホームページを強化しながら順次情報を発信していくつもりです。
ご意見やご感想などドシドシお寄せ下さい。
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飛ぶ鳥
2011/07/27
Wed. 08:28
これから1日どうなることかと心配しながら空を見上げていると、西の方から少しずつ雲が切れてきて、お昼前には小雨に変わり、蒸し暑さもぶり返してきました。
こんな天気だから入場の方はなかなか厳しいだろうと、受付をしながら搬出のスケジュールのことなどメモしていると、雨が切れた頃から地元の石見銀山住民の方々を中心にボツボツ来客があって、気がつくとすでに夕方になっていました。
今年の入場者傾向は、遠来のお客さんもありましたが、圧倒的に地元住民の皆様のリピートが多かったということでしょう。
熱心なのか、暇なのか、人恋しいのか分りませんが、1日に3回も立ちよって彫刻一つずつ感想など話しながら熱心に見ていただいてそれが期間内の数日続いたた方もありました。
面白かったからと、わざわざ友達を誘って再来していただいた方もありました。
大きな問題もなく会期が終了することになりそうでホッとして最後の後片づけをしていると、いやに近くの上の方からけたたましくギャアギャア鳴く声が響いてきて、何事かと空を探すとアオサギが滑空していました。
さてさて、搬出の一仕事は、
飛ぶ鳥跡を濁さず・・・となるか、
怠け者の足から鳥が起つ・・・になってしまうのか、
やっぱり、
雌鳥勧めて雄鳥時をつくる・・・というわけで、ワイフにすり寄ってお伺いをたてておこうか、
などと、なんとなくそんな思いがとろけた脳味噌を駆け巡ったところです。
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展覧会無事終了
2011/07/26
Tue. 04:05
短かったのか長かったのか、なかなか実感できないまま2週間がアッという間に過ぎて、その間大きなトラブルもなく現代彫刻小品展を閉会することが出来ました。
期間中は、ご来場の皆様はもちろんのことですが、出品作家の方々からも多くのねぎらいの言葉をお寄せ頂き、暑さでとろけそうな脳味噌を、かろうじて正常に保ち続けることが出来た次第です。
これから1日をかけて搬出、作品移動整理、会場復元などの実務を済ませ、その後一定期間で会計支払処理や記録などを整理し、報告書の作成に入りつつ、ホームページ更新作業を進めることになります。
まだまだ積み残しの業務が山のようにありますが、暇を作ってボツボツ片づけていこうと思っています。
・・・とそんなわけで、ひとまずお手伝い頂いた方々や、会場にお越し頂いた方々や、もちろん近場の出品作家の方々も含め、狭い狭い吉田家リビングを会場に慰労会を開催いたしました。
石見銀山町内の高級料亭??店主兼板前兼釣り師兼炭焼き職人ハルちゃん差し入れの新鮮朝どれ刺し身盛り合わせや、展覧会相談役兼広報部長兼飲み友達のプロカメラマンムービーフジタ差し入れのこの時期定番シイラの冲〆をメインに、ストーブクッキングナンチャッテ焼き即席職人自ら焼いたお肉の数々、不定期営業居酒屋まっちゃん肝っ玉女将手づくりの夏野菜おつまみなどと、なんと差し入れのシャンパンまで出てきたりして、各種ドリンクや生ビールで夜更けまで盛り上がらせて頂きました。
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珍客万来
2011/07/25
Mon. 07:39
いつものように会場の準備をして彫刻の点検を済ませて受付をしていると、知らない間にまたまた珍客がやってきました。
私の彫刻をなめまわすようにじっくりと観察したり感触を確かめたりしながらチョコチョコ場所を変え、とても丁寧にじっくりと見ていってくれました。
残すところわずかとなった展覧会ですが、終盤にさしかかって旧知の友人の来訪も増え、彫刻の話題に昔話が加わったりして、充実した毎日になっています。
小さな町の小さな彫刻の小さな展覧会ですが、それでもそれなりに大きな反応が帰っているような気がします。
遠方よりのご来場ありがとうございました。
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珍客
2011/07/24
Sun. 08:45
お客さんと作品の前で彫刻の話しなどしていると、小さな蜂がしきりに私の周囲を飛び回っているのでうるさいなと思いつつ、しかし、過激な行動に出るとかえって逆襲にあってエライことになってしまいそうなので、さりげなく行動を追いかけて静観していると、なんと、O氏の彫刻の中に頭を突っ込んでいます。
よく見ると、食料で捕獲したらしい青虫が2匹展示台の上にころがっている。
どうやら、その彫刻に巣を作ろうとしている様子です。
O氏には失礼と思いますが、会期もあと少しですし、このまま刺激しないで蜂の行動をやり過ごすことにしました。
田舎の即席展示場の展覧会ですから色々と珍客もやってきます。
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トルソのこと
2011/07/23
Sat. 08:21
受付をしているとお客さんの色々な反応が帰ってきますが、面白いもので彫刻一つ一つにまんべんなく質問や感想が帰ってきます。
せっかくのことなので、出来るだけ忘れないようにメモを取るなどして何かの形に変えて報告したいと思っていますが、彫刻の制作者自身がそれを喜んでもらえるかはわかりません。
先日、作家のHさんから長文のメールが返ってきました。
自らの彫刻制作や発表に関する思いが語られていますので、ひとまず若干の修正を入れて転記しておきます。
Hさん修正ゴメンナサイ。何せ吉田はチキンなもので・・・
↓
以下は私の浅学知識から。
これまでトルソはたくさん造ってきました。手足が無いので、肢体不自由の障害者団体から文句を言われたことがあります。
健常の方からは気味悪い、とも。
そんな方に「××に付ける薬は無い」と言いたいのですが、確かに、そんな意見があることは作者として承知しておかねばならない、とも思っています。
トルソは頭手足の無い胴体だけの彫刻のこと。
ギリシア時代の彫刻はブロンズが多かったのですが、エーゲ海で運んでいるときに沈没したものが多く、近世から今も引き揚げられているようですが、壊れて 手足や頭が無いブロンズ像が多いとか。
その模写であるいわゆるローマンコピの白大理石の彫刻も大理石がゆえに壊れたものが多いらい。
これらの壊れたものに価値を認めたのがトルソの始まりとか。
その壊れた彫刻やトルソが価値付けされたのは近代に入ってから。
意図的に造った彫刻家はロダンが最初とか。
トルソ理解については、文化的背景が違うので、○展の裸体の全身像を見慣れいる方には、なかなか むつかしいでしょう。時間がかかりましょう。
最近、思うことは○展は地方版美術、△展などは都市型美術とも。
地方新聞はそれに加勢しているようですが、新聞もビジネスですから致し方ないでしょう。
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おひさしぶり
2011/07/22
Fri. 03:04
町並みを歩く観光さんもまばらでとても静かな終日でした。
お昼の受付をワイフが変わってくれたので、急いで昼食を済ませて会場受付にもどって椅子に座っていると、体中の血液が胃袋あたりに集結して脳味噌が酸欠状態。
時折スレート屋根を叩く大粒の雨が子守歌になってウツラウツラしていると、目の前に現れたのが4年ぶりのY君。
高校の頃は夏休みの美術講習で石彫に取組み、大学が決まるとまだ寒い3月から学校裏の空き地に1トン近い地元でとれる福光石を持ち込んで、雨の日はカッパを着込んでコツコツ手彫りで刻みはじめ、夏休みの帰省中はお盆も返上して彫り続け、つごう半年近くかけてとても奇妙な3次曲面が連続する抽象彫刻を完成させると大学のある横浜へ帰っていきました。
私の曖昧な記憶を辿るとそのあたりで途切れているので、この度の再会はそれ以来になります。
結局彼は、大学在学中も小さい頃から描き続けているマンガをそのまま継続し、一方で彫刻の制作も基礎から勉強し直し、等身大を完成させて卒業したそうです。
久々の再会で何となく自分の学生時代のことも思いだしたりして、昔話が止まらなくなってしまいました。
彼の方はマンガの取材も兼ねた帰省中で、これから横浜の暮らしに戻るまでの貴重な時間だったはずなのに、嫌な顔もしないでニコニコと私の長話に付き合ってくれてとても感謝しとります。
最近は、データ通信で原稿の送受信が出来るようになった関係でしょうか、何故か島根の私の周辺にはプロの在宅漫画家が結構います。
彼も、はやくその道で暮らせるまでのプロフェショナルになってもらいたいものです。
そして、嫁さんでもつれて島根に帰ってくれるとうれしいな。
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現代彫刻小品展の色々
2011/07/21
Thu. 08:39
会期中唯一の定休日も終り、いよいよ後半に入りました。
出品作家の皆様をはじめ、関係の方々からはちょくちょくと声掛けや連絡を頂き、感謝しています。
たとえば・・・
~~~~~~
汗の臭いが染み付いた服を洗うには、重曹を使うと良いことを今ごろ発見して喜んでいる○○です。
今日は○○展の最終日で、作品をリュックに詰めて帰る電車の中です。
~中略~
なんの役にも立たずにすみません。こちらではそれを“屁のつん張りにもならん”と言います。
~~~~~~
ご報告ありがとうございます。今、私は石膏取りをしています。
~~~~~~
23日は別件で大田には行くので、用事が済んだらご挨拶だけでも…と思っています。
~~~~~~
私の作品について。
テラコッタのトルソの足を途中で切り、多少持ち上げた空間処理をしています。
焼成温度は、普通より高めのため硬めの仕上がりとなり、赤い色は濃くなったので特別に着色はしてません。
下の台は墓石によく使われる岡山産の桃色御影で、上のテラコッタの色とコーディネートするようつとめています。
ただ倒れる心配があるので、最下部に鉄の平台が居るかな、と反省しています。
↑
作品解説ありがとうございます。これで正確な回答が出来そうです(吉田)
~~~~~~
すごい風ですね。吹き飛ばされそうです。
~~~~~~
他にも・・・
わざわざ、定休日に会場まで出かけていただいて展覧会を見逃してしまった方や、展覧会進捗状況を心配して電話をいただいた方など、多数のお気遣いをいただいています。
吉田家ワイフや近所の出品者も、積極的に会場受付を変わってくれたりして、とても助かっています。
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準備万端
2011/07/20
Wed. 01:28
なっちゃんの方は風や雷の影響で乱れたJR運行のおかげで職場のスケジュール調整が難航したようですが、それでも一山越えて久々の休暇が台風通過と重なりそうなので、新品のベッドで一日中ゴロゴロしていようと決めた様子。
ノッチの方はスペイン語のテストも終って一段落ついでに、地デジ化に伴って駆け込み購入したソニーを見ながら台風が過ぎるまでおとなしくしておくらしい。
そのノッチから届いた写真メールには、立派な地デジ対応テレビがビートルズの下に鎮座していました。
私の一人暮らしの頃とは格段の差で、なかなか贅沢な暮らしをしています。
オヤジの世話にもならないで結構快適に暮らしている娘達の生活力はたいしたものだと感心します。
オヤジも見習いたいものです。
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まっちゃんデー
2011/07/19
Tue. 07:19
展覧会準備の裏番組で、豊作のすももと格闘しながら締切りムシでねじり鉢巻きの制作を続けていたワイフ「まっちゃん」の彫刻が、展覧会会場で5本の指に入るほどウケています。
地元の子供達からご高齢の皆様や観光のついでに立寄っていただいた観光さんたちまで、まんべんなく「面白い!」とお褒めの言葉をいただいています。
自分の彫刻制作そっちのけで彫刻展の世話事務を続けていた吉田のオヤジの方は、こういう場合素直に喜ぶべきなのでしょうか、複雑な心境です。
グッタリ疲れて爆睡していた間に、なでしこジャパンも世界1に輝いたようですし、暑い夏に強い日本女性の実態を確認できたような気がします。
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現代彫刻小品展2011中間報告
2011/07/18
Mon. 08:25
昨今の社会情勢をみると、諸々のオマツリごとの中で吉田家ぐらいの透明性のある情報公開はなかなか出来ていないところも多々あるようです。
「こういう時こそ、シモジモの者どもがしっかりと地に足をつけて踏ん張っていかなければいけないのだ!」
と、キーボード打つ指先に力が入りすぎて、肩凝りを誘発したりしています。
世間も吉田もあつい毎日ですが、決して展覧会の業務を怠っている訳ではありません。
先日も、出雲の方からわざわざ公用バスを仕立てて展覧会見学に来ていただいた高校がありました。
なんでも、デザインや美術の専科を選択で特設してあるようなことのようですが、身近で見る機会の少ない彫刻を見ることと、アパレル企業の訪問でデザインの実践を視察するという、課外授業の一環であったようです。
高校生を相手に何かお話しをしてくれとのことだったのですが、どんなことを話していいのやら全然分らないので、ひとまず出品者の状況や彫刻の素材のことなどを説明したりしていたら、遠くの方からワイフが、
「話が長い!早く打切れ!」
のサインを投げてくるので、そんなかナァと思いつつ手短に切り上げて、あとはかき氷クールダウンタイムに切り替えたりしたところです。
いずれにしても、来場のお客さんには結構評判も良く、地域の皆さんも何度もリピートしてくださったりして、好意的で優しい言葉をいただいたりしているところです。
会期後半に入ると台風も接近しているようで集客が心配なところではありますが、息切れしないように注意しながら乗り切ろうと思っています。
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調子は?
2011/07/17
Sun. 01:41
タイトルは、「Hola,¿qué tal?」
ダレに似たのか酒好きが高じてこのところ自分のことを「スミノフ」と言うようになった「ノッチ」は、今年の4月からスペイン語を習いはじめていて、どうやらチョットだけ世界の語学の面白さに目覚めつつあるようです。
この間も、ノッチが働くお店に韓国の人がやって来て韓国語で話していたところへ割り込んで
「私は韓国語がしゃべれません!」
と、韓国語で話しかけたら、発音がとても良くできていると褒められてその後の会話が弾んだそうです。
なるほど、そういうグローバルなツッコミもアリだなと思わず我が娘の度胸に感心してしまいました。
そんな訳で、彫刻展の写真加工で忙しい最中に届いたスペイン語らしいタイトルの写真メールに振り回されて格闘すること数十分・・・
・・・「こんにちは、調子はどう?」
・・・「ハイハイ、ボチボチデンナァ」
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夏野菜カレー
2011/07/16
Sat. 08:54
使い倒しているお手軽デジカメ君は、文句も言わないで必死で働いてくれています。
そのデジカメも充電池がすぐにオーバーヒートしてしまってバッテリー交換のサインが点滅したり、連日の猛暑で額の汗が流れ落ちて目に入ったりしたりと、なかなか過酷な業務になっています。
その撮影済みの写真をデスクトップに取り込んで整理していたらノッチから写真メールが届きました。
また夜中にゴソゴソとカレーなど作っているようです。
アパートの周辺の住民は、熱帯夜の寝苦しい夜中に何処からともなく漂ってくるカレーのスパイシーな香りのおかげで益々眠れない一夜を過ごすことになったりして、アチコチに迷惑をかけているのではないかと心配しています。
というものの、写真のカレーは夏野菜タップリでなかなか爽やかな感じもして美味そうです。
カレーというと「カフェのぼせもん」さんの「梅カレー」も、なかなかのものです。
会場受付をしながら時々注文したりして美味しく頂いています。
世間は連日暑い日が続いていて、うっかりしていると夏バテで体調を崩してしまいそうな状況ですが、私の方は坊主家業で膨らんだ胃袋のおかげで、いつも以上にかるくペロリとアレコレたいらげてしまっています。
これからは、「夏太り」に注意しなければいけません。
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現代彫刻小品展のこと
2011/07/15
Fri. 09:31
残念ながら、今年は地元紙の取材がなくて広報活動がいまいち弱い気もしますが、朝日とか読売とかデカイところが来てくれたのでまあまあかなと思っています。
会期の後半戦は学校も夏休みに入るので、人の動きがまた少し違ってくるかなと思ったりもしています。
そんな感じのスタート状況ですが、実際に彫刻の作品を間近で見たり、素材や技法のことを見分けたりすると、一般の方々も結構興味を持ってくれたりして、「ものづくり」にたいする見方が少しだけ変わっていただいているような気がします。
とても熱心に質問される方もあったりして、あなどれません。
夜になってから電話が入って、遠くの学校の美術の先生から生徒を連れて見学したいと、わざわざ問い合わせがあったりもしました。
このところジジババとの付き合いが慢性化しつつあったので、久々にピチピチの10代と会話が出来ると思うと今からワクワクしています。
鼻の下が伸びすぎないように気をつけないといけません。
さてさて、そろそろ会場へ出かけることにします。
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薮をつついた
2011/07/14
Thu. 08:17
・・・といいたいところですが・・・
何と、初日から万善寺の仏事が入って、1時間の遅刻。
じゅん君の助けがあってスタートの1時間を受け付けてもらって、やっとこの危機を乗り越えました。
寺のおつとめをすませ、袈裟に改良衣のまま大急ぎで会場へかけつけると、新聞社やNHKのカメラマンさんがすでにスタンバイ状態でじゅん君と何やら楽しそうな会話で盛り上がっていました。
さすがに袈裟の格好で取材を受ける訳にもいかないので、いそいで着替えてじゅん君からバトンタッチ。
アレコレありましたが、目出度く夕方のNHKローカルニュースで紹介していただくことが出来ました。
初日から毎度のドタバタでしたが夜になってもおさまる気配がなく、キーポン絡みの一騒動があって、やっとメールのチェックタイムに入ったら、なっちゃんからベット購入のお知らせ写真が届いていました。
ダブルベットでないようなので、一安心なのか残念なのか・・・
複雑な心境のままワイフになっちゃんのベット購入の報告をしたら、
「私もベットがいい!」
「ムムッ・・・」
返す言葉がなくなって、周辺の空気が白くなってしまいました。
何の気なしに薮をつついてしまったようです。
「何処にベット置くんじゃイ!ワシャ何処で寝りゃ良いんじゃイ!」
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じゅん君の絵
2011/07/13
Wed. 04:01
・・・といっても世間の気温はさほどでもなかったような気がしますが・・・
現代彫刻小品展の搬入展示作業最終日を迎え、キーポンを学校まで送ったついでに、そのまま彫刻の移動作業へとりかかり、前日搬入の展示台位置決めをザックリと行い、印刷の終った目録を受けとり、ついでに同じビルの飲み友達の写真屋さんの娘さんが飼っている東京から里帰り中のひとみしり犬「トラ」としばらくじゃれ合っていたら、お昼近くになっていたのに気がついて、あせってポンコツ君をすっ飛ばしているとネコちゃんがネズミちゃんを待ちかまえていて、それなりに暑い世間で若干冷や汗をかきましたが、適度なポンコツスピードに助けられ、無事通過。
そうこうしながら事務所兼彫刻保管所の最後の彫刻たちを移動していたら、ゴソゴソとじゅん君が起きだしてきて、やっとおとうさんの仕事を手伝ってくれる時間となりました!・・・と思ったらすでにお昼を過ぎていて、腹がへっていたことを思いだし、二人でラーメン定食をフウフウいいながらかき込んで、それからが絶妙の手分け仕事でラストスパートの一汗かいているうちに、助っ人ノリちゃんが加わって、段取り最終確認のミーティングをしていたら彫刻展出品作家のワイフが細断したキャプションと食料を差し入れしてくれて、最後のひとやまを乗りきってひとまず解散となりました。
思ったより早く展示作業が終ったので、じゅん君を誘って一汗流しに温泉へ行ってきました。
道中に見せてくれたのが、何故か枇杷のスケッチ。
確か、じゅん君は中学校からず~っとクラリネットを吹いていたはずなのに、なんで今さら絵を描き始めたのかと思ったら、ヒキコモリ君の家庭教師をしていて一緒に描いたのだとか。
そのヒキコモリ君は、とても頭が良くて、家庭教師のじゅん君もタジタジのようです。が、何故かじゅん君は気に入られたようでキャンセルもなく、このところコンスタントに毎週通い続けています。
一つ屋根の下で暮らしているのにほとんど会話のないじゅん君ですが、お互い良くも悪くも性格が分っていて微妙なバランスの親子付き合いを続けています。
何れにしても、じゅん君の一仕事でとても助かった1日とチョットでした。
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遠雷
2011/07/12
Tue. 10:08
彫刻の展示台を搬入していたら、そそり立つような入道雲が空に盛り上がっていて夕立を心配していたら、見事にトンネルを越えた所で遭遇し、ポンコツ君ずぶ濡れ。
そんなことがあったりして、何かと展示作業もつまずきがちです。
あと残すところわずか1日だけになりましたが、大きな事故でも起きないかぎり、地道にコツコツと目の前の一つ一つを片づけていけば、初日前には全て完了するはずです。
肉体労働の一汗を流したところで、キーポンの部活終了を待って中学校まで迎えに行きました。
校庭の向こうに見える三瓶山あたりではしきりに雲間から稲光が発生しています。
ひょっとしたら、あの雲が昼間の夕立の元になっていたかも知れないと思うと、少しムッときましたが、しばらく自然のスパークに見入っていると、その感情も何処かに消えてしまって、ワクワク感が脳味噌を駆け巡っていました。
昔の人はそんな空の風景を、龍が降りてくるとか雷神が怒っているとか、そのようにイメージを膨らませながら見上げていたのでしょう。
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ちょっとだけ
2011/07/11
Mon. 08:26
2日間の作業期間を用意していきましたが、もろもろの準備の遅れから、結局おおよそ1日で会場整備から準備展示と全てこなすことになりそうです。
今年は、震災関連の不出品もチラホラ見受けられ、報道関係の反応もいまひとつだったりするので、なかなか入場者の伸びを期待することが難しい状態ですが、何れにしても彫刻の方はなかなかの力作が集まって、充実した良い展覧会になりそうです。
彫刻集配所兼彫刻展事務所兼たまには寝場所へ集まった力作たちをちょっとだけお見せしましょう。
ちなみに、開催要項を無視して、まだ旅の途中の彫刻が1点と、私のすぐ隣でねじり鉢巻きしながら大汗かいて制作中の彫刻家が1人いますが、それは見て見ぬふりを決め込んでいるところです。
それでなくても窮屈な世の中。
現代彫刻小品展は、ゆる~いノリでのんびりやりくりしています。
つじつまがあえば、メデタシメデタシ。
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すもも収穫
2011/07/10
Sun. 08:18
少し色づいた程度の若い実でも、完熟といっしょに収穫しておくとそのうち追熟して食べられるようになります。
吉田家だけではとても消化できる訳でもないので、隣近所や知りあいや、もちろん寺へも持っていったりしてとにかくあちこちへ配り回っています。
皆さんもお一つどうですか?お好きなだけさし上げますよ。
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雨後の江の川
2011/07/09
Sat. 09:08
せっかく久々に晴れて雨の心配もなさそうなので、前々から計画をしていた撥遣(御霊抜き)法要をしてくれないかとの話し。
こちらも気になっていたことなので、急きょ朝食をサッサと切り上げて改良衣に着替えて出発。
約2時間かけて江戸初期から続く膨大な量の墓石の撥遣を行い、お昼まで頂いて、半日がかりの法要を済ませてきました。
寺からの帰りに、江の川沿いの各所を広報して回りましたが、行く先々で目当てのご主人が不在。
結局、疲労感だけが残る無駄足になってしまいました。
車道のすぐ脇を流れる江の川はあと少しで「警戒水位」まで達しそうな状況。
「危険水位」までは若干余裕がありましたが、広島県の山間部から延々と日本海まで流れ込む江の川のことですから、上流で降り続く雨がそのまま江の川の水位上昇につながります。
これでは町の住民も商売どころではなかったでしょう。
地域事情の認識が甘かった自分の行動を反省しつつ帰路につきました。
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ワンコインの贅沢
2011/07/08
Fri. 03:55
と、そんなことを考えるだけではなくて実行するまでになりました。
ほんの3・4年前まではいくら疲労がたまっていても、あらためてわざわざ昼間から温泉に行こうなどと思ったこともなかったのに、最近はなんとなく温泉に行くのが楽しみになって、何かというと口実を作ってはあちこちの近場温泉へ出かけることが増えてきました。
このあいだは久々にワイフと一緒に家族風呂を堪能し、少し前は長男を誘ってお風呂会話で日頃薄れがちなコミュニケーションをはかり、その前は病院検査の終了からそのまま老師を連れて温泉でぬくもったりと、秘かなマイブームになったりしています。
ちなみに、私がよく行くところはほとんどが入浴料500円。
現代彫刻小品展の広報活動も佳境に入っているし、丁度ワイフも仕事がお休みだと云っていたし、チラシやポスター持って、ワイフと一緒にワンコインにぎりしめて出かけてきましょうかねぇ。
おっと、ワイフがいたらお札になってしまいますねぇ。
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つめものは・・
2011/07/07
Thu. 00:58
当然のことですが、皆さん本当に自分の彫刻を愛おしく大切にしていらっしゃいます。
そのような梱包の数々を一つずつ丁寧に開けてチェックし、データをまとめたりしている訳ですが、その中に、なかなかの傑作梱包が幾つかありました。
その一つが、
「つめものは食べられます」
梱包のフタを開けたらおつまみの袋がゴソゴソ入ってるのが目に飛び込んで、思わず箱を取り落としそうになってしまいました。
「おぬし、出来るナ!」
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はりきる老師
2011/07/06
Wed. 06:07
久々の仏事は、地域の弘法さん供養と塔婆回向の法要。
約1ヶ月ほどの検査期間と、薬の服用状況のチェック期間を過ぎ、先日の通院で今後の継続治療内容を決めて、やっと一段落したところの老師ですが、その間、ず~っとお付き合いしている私の方は、それはそれで何かと心落ち着かないこともあったりして、なかなか集中が散漫になったり持続が継続しなかったりと、修業の未熟さを痛感しているところでもあります。
老師本人は、自らの状況を比較的素直に受け入れているようで、今後の行く末を心配するより過去の古き良き時代の溌剌とした自分の姿や所作に思いを廻らし、お経を読み上げる声も益々艶っぽくなったりして、ひとつひとつの出番をとても大切に噛みしめるが如くこなしています。
その日も、夜の8時から始まった弘法さんの供養法要ですが、即席の祭壇には、地域のそれぞれの家でお祀りされてある弘法大師像をはじめとして、様々な仏さんが集まっていました。
おつとめの後の略式のお斎も、老師を中心に昔話で盛り上がり、寺へ帰宅したのが10時を過ぎた頃でした。
興奮の冷めない老師が、ヨチヨチと冷蔵庫へたどりついて取りだしたのがビールの缶。
さんざんお斎で飲んできた上に、またまた仕切り直して飲みはじめるつもりです。
お医者さんも認めるアルツ老師は、弘法さんの祭壇の前であれだけ機嫌よくタップリと飲んでいたことを忘れてしまったのでしょうか?
とても都合の良いアルツ症状ですが、さすがにチョット飲み過ぎです。
とはいえ、久々に上機嫌の老師でありました。
これからも出来るだけおつとめの機会をつくって老師を連れ出そうと思った次第です。
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ちょっと息抜き
2011/07/05
Tue. 03:40
世間は、ジメジメとした湿気とこれでもかと降り続く雨で潤いすぎるほどの状況なのに、私の懐は乾きっぱなし。
何とか午前中で当座の行動費を捻出しつつ、ついでにチラシなどを手渡ししながらグルリと一回りして、午後からはご近所さんの平面作家の個展搬入のお手伝いに気持ちを切り替えました。
もう何ヶ月も前から、夜中にコツコツと制作の音が流れ聴こえていて、私のデスクワークの励みになっていましたが、やっと目出度く搬入の日を迎えた訳です。
彼女は私と違って、日頃の行いが良いのか、不思議なくらいに作品の積み降ろしの時だけ雨が止んで、全く濡れることなく15点ほどの作品移動展示をすませることが出来ました。
「運」も「雲」も掴み取るほどの勢いを感じたりして、ついでに彼女のおとうさんと間違えられたりして、ヨレヨレのジジイオヤジとはえらい違いだと思ったりしながらの道中になりました。
田舎でコツコツ制作のやりくりをしていると、立体とか平面とか面倒くさいエゴの境界など取り払って、持ちつ持たれつの元気な制作活動が続けられることがなによりの励みになったりもします。
そんなお互いさまのお付き合いが出来ることだけで仕事の鮮度が益していくように感じます。
なかなか良い息抜きになりました。
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あと10日
2011/07/04
Mon. 02:16
当事者の吉田は、展覧会開催まであと10日と迫り、かなり焦っております。
A型看板設置の準備をしていたら、コマゴマとした別口の用事が入ってきたりして、結局会場まで持っていった時はお店も閉まって責任者不在。
両隣のお店も閉店した後で設置場所の調整がつかないので、しばし仮置きをさせてもらったところです。
自分では、そんなに仕事が遅れて停滞しているわけでもないと思っているのに、何故か1日がアッという間に過ぎてしまって次の日に用事が残ってしまいます。
何れにしても、決まった日程は変えようもないので、何とかして辻褄を合わせるしかありません。
励みといえば、やはり続々と到着する彫刻たち。
彫刻のはいった小荷物を一つずつ開包する時のワクワク感はたまりません。
これが事務局の役得だと思います。
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只今営業中
2011/07/03
Sun. 01:26
ポンコツ君はまだドック入りが続いていて、
「そのうち見舞いに行かないといけなくなるかも知れないかな?」
と心配しつつ、こども美術館まで足を伸ばしてきました。
あいにく館長さんは留守でしたが、職員のオネエサンが優しく対応してくれて、何となくにやついてしまいました。
本当はもう一箇所私設美術館を回ろうと思ったのですが、時間の調整が難しくて断念。
島根県には他にも公立美術館があるのですが、美術の展覧会でしかも入場無料の企画なのに何故かポスター掲示もチラシ設置もNG。
私のボーズ頭の人相が気に入らないからなのかなぁ?
・・・なかなか厳しい現実があります。
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魔王くん到着
2011/07/02
Sat. 00:28
前々からなんとなく気になっていたポンコツ君の調子が途中からだんだん悪くなって、このままにしておくと取り返しのつかない大修理になりそうな雰囲気だったので、急きょいつものカーショップに連絡をして症状を話したら、応対の声が急に暗く沈んできて何やら嫌な予感。
何とか飛び込みセーフでポンコツ君をドック入りさせてきました。
借してもらった代車はオートマチック、エアコン付き、軽トラック。
左足の仕事はなくなるし、エアコンは寒いくらいにガンガン効くし、最近の軽トラックはなかなかあなどれません。
そんな訳で広報活動もままならないまま帰宅すると、日本のあちこちから早々と立派な梱包の彫刻達が届いていました。
いつも感じることですが、彫刻家の梱包技はなんて美しいのでしょう。
簡潔で無駄がなく、開包するのがもったいないくらいです。
かといってこのまま展示する訳にも行かないので、作家の確認などしていたら、「お酒」と書いたシールの一箱が見つかって、立像かなにかにピッタリの箱だったのかなと品名を見たらやはり「酒」と書いてあるので、まずはその一箱から開けてみると入っていたのが「魔王」。
なんとその「魔王」くん、鹿児島の方からわざわざ埼玉を経由して島根の石見銀山まで到着したようです。
長旅ご苦労様でした。
展示作業などが無事に終了するまで朝夕お神酒でもお供えして手厚くおもてなしさせて頂きます。
その「魔王」くんの現物をひと目でもじっくり見てみたい方は展示のお手伝いに来てください。
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