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工房むうあと鉄の手仕事

鉄の彫刻家、吉田正純の手仕事、彫刻や展覧会の紹介、万善寺住職活動など、さまざまな日常を公開します。

老人とゴミ 

2011/08/11
Thu. 06:27

島根県でも万善寺のあたりのお盆は旧暦の8月。
棚経をしていると、各地で局地的豪雨の話を聞きますが、万善寺周辺は一滴も降りません。

そんな中、私が寺を空けている間に、おかみさんは90°以上曲った腰とほとんど固まって真っすぐ伸びた膝と、若干動く足首を駆使しながら、セッセとお盆の行事に向けた清掃作業を続けています。

身体が動かない分、口が良く動き、一度何かが気になると、その要因が解消されるまでひたすら延々と同じ話を繰り返して、それが食事中の話題になったりもします。

現在の主な話題が、豊作のキュウリと「ゴミ」の問題。
食事中にキュウリの話は比較的楽にスルー出来ますが、ゴミの話を聞きながら食べるご飯の方は、食欲減退を誘発し、何となく気まずい空気が漂いはじめてとても味気ないものになってしまいます。

とにかく、庫裡や本堂のぐるりに収納された分別規格外の気になるゴミを何とかして撤去することを考えなければいけません。
物持ちの良いおかみさんのチェックをかわしながらポンコツ君に積み込んでいると、「アレは使える。コレは捨てるな」と監視の目が光ります。

そんなこんなでやっと積み込んでそのままゴミ処理場へ直行!
1時間近くかかって到着すると・・・時間切れ・・・
すでに一般搬入時間リミットをを30分も過ぎていました。

怒濤の如くナイーブな心の渕を叩きつける徒労感と戦いながらゴミと一緒に寺まで帰ると、
「ゴミを積んだままアチコチ出かけるなどとみっともないことはやめなさい!」
などと叱られたりしてまたまた何とも気まずい雰囲気。

地球環境や資源問題など、重要課題対応のお祭りごとも大切でしょうが、下々の一般ピープルはそのような管理社会の中で暮らし続けて右往左往しています。

高度経済成長期のビックウエーブにすら乗り損ねた観のある万善寺老師夫妻に、現在のゴミ分別システムを遺漏無く許容するまでの精神力も体力も期待することは至難の業です。

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2011-08