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工房むうあと鉄の手仕事

鉄の彫刻家、吉田正純の手仕事、彫刻や展覧会の紹介、万善寺住職活動など、さまざまな日常を公開します。

石がふくらむ 

2011/08/28
Sun. 03:43

本堂裏の狭い庭に迫るようなかたちで裏山が続いているのは、寺を現在地に移築の際、その場所を切り開いて最小限必要なだけの平地を作ったからです。

万善寺のあるあたりは農業と林業が盛んだったので、人間の方はそのどちらへも影響の少ない場所へ家を建てて、つつましく暮らしていた時代のことですから、寺といっても例外ではなく、山肌に張り付くような感じで建っています。

寺の周辺は、表層の腐葉土を取り除くとすぐ下が真紗土の層で、その中の所々に大小の玉石が入り込んでいるような所です。
裏山を水源とする湧き水が、地下水になって谷川方向へアチコチから流れていきつつ、所々で地表に現れたりして湿地を作ったりしています。

7~8年前に松くい虫で枯れた松の木が危険だからという理由で、老師夫婦が相談して、本堂裏の斜面一帯の雑木も一緒に切り倒しました。
寺への日当たりは若干よくなったものの、どうやら地下を流れる水の道が変わってしまったようで、それから本堂裏の石垣がどんどんふくらんできます。
このままにしておくと、最近流行のゲリラ豪雨でその石が抜けて本堂が破壊されるでしょう。

今の時代に、このような石組みを改修することは、人手も技術もなかなか簡単には揃いません。
自然の力は計り知れないものがあります。
何とかしなければ・・と思いつつ、一方で名案が浮かぶ訳でもなく、気ばかり焦ってきます。
年と共に心配の種が増えるばかりです。

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2011-08