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工房むうあと鉄の手仕事

鉄の彫刻家、吉田正純の手仕事、彫刻や展覧会の紹介、万善寺住職活動など、さまざまな日常を公開します。

美意識 

2011/09/03
Sat. 07:05

台風の影響もあって、絶え間なく降り続く雨と突風のおかげで、万善寺老師夫婦は庫裡から出ることが出来ないでいます。

私の方は、七日つとめやら郵便局をはじめとした月替わりの金融機関めぐりなどあって、風雨の中、朝からチョコチョコと出たり入ったりを続けています。

夏のあいだ、毎日のように続いた正座が原因なのか解りませんが、足全体のシビレが取れなくて慢性化してしまったようで、この度のような気候の急激な変わり目に遭遇すると、身体のアチコチに不具合が生じます。

夕方からまた出かける用事があるので、少しでも休憩しておこうと、ヘッドホンでPodcastを聴きながら休んでいると、何やらジジババのゴソゴソ話す声と、時々、カチンカチンと金属音が続くので、何事かと確かめてみたら、私が見つけてわざわざ寺まで運んできた骨董タンス側面に引出物の包み紙をガムテープで貼り付けたりしていました。
聞くと、おかみさんの発案で汚れ隠しだと言います。

欅のタンスに鉄の引き手、ベンガラにふき漆など、今時なかなか手に入らない骨董民具に紙製のガムテープを貼られて見る影もありません。
黒々とふき光った板座の部屋も、もったいないからと再利用の古畳を敷き詰められて、今では黒光りの面影もありません。
どんなにちっぽけな薄汚れたみすぼらしい寺でも、何かと何処となく醸し出される品位というものがほしいと思うのですが、俗に染まった在家坊主の暮らしが長引くと、そのあたりのセンスも「もったいない」の履き違えで、何処かに消し飛んでしまうようです。

「がっかり」です。
やけに心が湿っぽくなってしまっているのは、降り続く雨のせいだけではなさそうです。

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2011-09