工房むうあと鉄の手仕事

鉄の彫刻家、吉田正純の手仕事、彫刻や展覧会の紹介、万善寺住職活動など、さまざまな日常を公開します。

雨の石見銀山 

2012/04/30
Mon. 09:41

連休の石見銀山前半は、とても良い天気で(というより暑すぎるくらい)観光さんたちがドッと押し掛けて、一時期の町並みは巣鴨地蔵通りか浅草浅草寺なみに混雑していました。

私の方は、そんな混雑を尻目に朝早くから万善寺の方へ移動して、檀家さんの年回法要と東堂老師夫婦のお相手などしながら1日を過ごし、人々の波が通り過ぎた頃合いに石見銀山へ帰宅する・・といった日々を過ごしています。

連休3日目の今日は朝から雨模様で、町並みの人通りもまばら・・・というより皆無。
同じ観光地でも、巣鴨や浅草とはえらい違いです。

世間の情報からは一歩引いた状態で暮らしている私ですが、何やら宗教法人に課税すると消費税の増税をしなくてすむようなことを何処かの政治家さんがをおっしゃっているようです。
まんざら他人事ではないだけに、チョットだけ気になったりしたものですが、万善寺住職としては、公的な立場で云えることでもないのでここだけの話し・・・・

「大賛成だぁぁぁぁ〜〜!」

片田舎の、仏事収入だけで暮らしている在家坊主の暮らしは、総本山の修行三昧の生活とは比べ物にならないほどの厳しさがあって、その上、毎年檀家数で査定される上納金など課されては、低所得者から税金を取っているのと同じ状態になったりしているわけです。

彫刻家の吉田君は、毎年しっかりと申告書を作成して税務署の申告・納税システム(e-Tax)など使って申告をしています。
宗教家(らしい)の吉田君は、島根県知事様に宗教法人の資産や役員などの必要書類を作成して、これも毎年怠らず提出させて頂いています。
はっきりいって、そんな細かい書類作成をするほどでもない慎ましい暮らしは、一定期間中にその筋の関係者がローラー作戦でもしながら家庭訪問して小1時間くらいアレコレ必要事項の質問でもしたらすむようなことでしょう。

私は、自分で云うのもなんですが、金の使い方も儲け方も鐘のつき方も木魚の叩き方もなんもかんも下手でどうしようもない人間ですが、それでもまだ、金の儲け方が上手で使い方が下手な関係諸氏よりは全うな暮らしをしていると思っています。

万善寺にも、ちゃんと六地蔵さんや、十一面千手千眼観世音菩薩さんもいらっしゃるわけですが、1000年経っても巣鴨のお地蔵さんや浅草の観音さんほどのお賽銭は期待出来ないでしょう。
一応、島根県では観光地の一つらしい、雨の日曜日の石見銀山の閑散とした町並みも然り。

最初から周知の事実のこの格差が、どうも見て見ぬ振りされているような気がして釈然としないなぁ。

もっとも、そういう静かな暮らしが好きだから、田舎暮らしの毎日を不満に思ったことも無いわけです。
やっぱり、課税の情報など知らなきゃ良かった。
変に知っちゃったものだから、考えないでもいいようなことまで考え始めて、修行の足らないナンチャッテ坊主は、妄想の世界にハマってしまったじゃないですか。

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吉田家のかぜ 

2012/04/29
Sun. 04:56

不摂生が常習化した感のあるじゅんくんが、かぜをひいてしまうのは当然のことなのですが、いけないのはそれが家族に感染してしまうこと。

ワイフは花粉症を持っているので、それでなくてもしょっちゅう鼻をズリズリやっていて、普通に毎日を暮らしていると花粉症なのかかぜなのかなかなか判別が難しかったりしますが、今回は何時ものズリズリにコツコツが加わっているので、明らかにじゅんくんの咳をもらってかぜをひいてしまったことが分かります。

ワイフがかぜをもらった数日前には、キーポンが鼻水をたらしてティッシュを鼻に突っ込んだままウロウロしていましたから、これもかぜが入った証拠。

そして私も、ついに感染してしまいました。
私が風邪をひくなど滅多にないことで、数年に1度あるかないか位のことですが、今回は咳がひどくてかなり辛い思いをしています。
ちょうど、連休に入って万善寺の年回法事が集中する頃と重なってしまったので、お経が読みにくくて苦労します。
木魚を叩きながらコツコツ。鐘を叩いてコツコツ。お経のブレスでコツコツ。回向の最中にもコツコツ・・・
咳をこらえながらお経を読んだりしているので、何ともおかしな節回しになってしまって無惨な年回法要の醜態。
施主さんも気を利かせて、おつとめの最中に横合いからお茶のお盆をスーッと差し出してくれたりします。

そんなわけで、吉田家の連休は蔓延した風邪に苦しみながらはじまりました。

さて一方、現代彫刻小品展の方は、これもコツコツ咳きしながらキーボードを叩いていると、指がアチコチ定まらなくてやたら時間の無駄使いをしつつ後援申請書したためたりしているところです。
何とか連休までに大田市の後援申請を受理してもらおうと、市役所担当窓口まで持っていった申請書が、書式不備ということで差し戻しになってしまいました。
今まで、何回か同じように申請手続きをしているのに、おかしな話しです。
結局、連休の狭間に再提出をすることになって、事務が停滞して、そのまま印刷物の原稿作成も遅れ始め、当初の予定が次第に狂いつつあります。

・・・・〜〜〜〜・・・・

竹田氏は、お互い子供が小さかった頃のキャンプ仲間で、あの頃は1年に数回は近場のアチコチで家族ぐるみのキャンプを楽しんでいました。
そのうち、子供たちも大きくなるし、当然親離れもはじまるし、大人の方もお互い世間の公私にわたる仕事が増えたりして、なかなか日程の調整が難しくなって、結局、何時の頃からかキャンプの習慣も無くなって今に至っています。
制作の方はスケジュールのやりくりで何とかしながら続けていて、私は彫刻、彼は絵画とそれぞれ自分のテーマを追いかけて地道に継続しています。

今回の展覧会には、竹田さんの方から出品したいと云ってくれました。
昔は、私も絵を描いて展覧会に出品したり、彼も彫刻を造ったりしていた時期もあるので、二人共あまりジャンルにこだわらないでやりたいことを楽しんでいたものですから、今回の彫刻展出品の話しをもらった時は、このところしばらく疎遠になっていた付き合いが久々に若干復活したように感じて、何かとても嬉しく思いました。

竹田 茂 2012年作 「Landscape 1」 素材:陶

久しぶりに彼らしい面白い立体を観させてもらいました。

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現代彫刻小品展報告会 

2012/04/28
Sat. 02:33

第1期の展覧会も終わって、あまり日を開けすぎるとだんだん記憶が薄れてしまったり、何かの思い込みが知らない間に本当にあったことのように記憶の何処かへ刷り込まれて覚えてしまったりと、日常の暮らしが優先するなかで新鮮な感動が色あせてしまいそうなので、とにかく報告会だけでも早くすませてしまおうと、近場のコアなメンバーに集まってもらいました。

集合場所は何時もの「梅の店」
出品作家でもあるのりちゃんの旦那が切り盛りしている、石見銀山の町並み入り口にあるお食事どころを夕方から借り切って、ビール片手に一杯やりながらの反省報告会となりました。

詳しい内容は、またそのうち文字に置き換えて出品作家の手元へお届けしますが、ザックリとつまんで、ひとまずまとめておきましょう。

天候が不順だった関係で、入場数は800人に充たない状態でしたが、彫刻を観てもらった後の感想はおおむね好意的でありました。
会場の入り口から動線の各所にさわる事のできる彫刻を点在することで、日頃なじみの少ない彫刻作品との境界を縮めることが出来て、来場者の会場内での滞在時間が伸びたように思います。

展示作業を手伝って頂いた作家の皆さんには、それぞれいろいろ彫刻配置の工夫をしていただいて、バランスの良い展示になりました。
そして何より、会場が彫刻でいっぱいになったこと。
見方を変えると、作家ごとにそれぞれ違う作風の彫刻がバラバラに配置されて全く統一感のない展示風景にも見えますが、それがこの現代彫刻小品展の見所の一つにもなっているので、私個人としては会場の条件とうまい具合に反応しあっていたように感じました。

今回の浜田世界こども美術館の会場は、展示された彫刻が引き立つ、良い会場だと思います。
現代彫刻小品展を、3回目にしてはじめて本格的な美術館で開催出来るまでになりましたが、今後このような彫刻展を続けるなら、この美術館を当分の間メイン会場として利用出来ると良いなぁと思ったりしたところです。

美術館での展示作業の裏番組で、作家の交流会や慰労会や宿舎の手配などを同時進行してくれたワイフのまっちゃんやのりちゃん、それにストウさんの御陰で、展示作業終了後の作家の移動もストレス無く行うことが出来ました。
ワークショップは、美術館スタッフにも良い刺激になったようです。
やはり、アマチュアの企画力と彫刻のプロの発想とでは素材や題材の深みが違うように思います。

報告になっているかどうか分かりませんが、この度の報告会の参加メンバーには、好印象の展覧会であったようです。
吉田としては、まず一安心・・・

展覧会を支えてくれたメンバーの一人のりちゃんは、高校を卒業するまで油絵を描いていて、美術の勉強をすると話しを聞いたときも、てっきりそのまま絵を描き続けるんだと思っていたら、なんと陶芸の勉強を始めて、それから色々あったようですが、現在は自宅の土間へ電気釜を設置して、何とも云えない面白い形を焼いたりしています。・・・が、お皿とかお茶碗とか・・俗にいう「正にこれが陶芸!」という物体を観たことがありません。

内田紀子 2012年作  「ムスビコブ」 素材:陶

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彫刻家事情 

2012/04/27
Fri. 03:40

昨日は、現代彫刻小品展の第1期が完了した節目の日なので、終日ゴロゴロ休んでいようと心に決めていたはずなのに、結局朝からドタバタとせわしなく動いてしまって、気がついたら夜になっていました。

自分は、本当に落ち着きがなくてじっとしていられない性格なんだなぁと、改めて自覚したような気がします。
オヤジからそろそろジジイになりつつあるのに、未だに瞑想出来ないで迷走ばかりしている現状を反省したところです。

このところ、夕食後のひと時、インターネット配信の映画やドラマを見て過ごしてから仮眠をとったあと、家族が寝静まった真夜中にゴソゴソ起きだしてデスクワークをすることが多くなりました。
昼のうちに薄暗い部屋へ閉じこもってちまちまキーボードばかり打ち続けているのがもったいないような気がして、なんとなく何時の頃からかそのような暮らしが日常化して来たようです。
・・・ということで、ただ今このブログをしたためているわけですが、それをウエブアップしたら、昨日の成果をもとに、少しだけ進展した次回ワークショップ関連の具体案をまとめて、本日の報告会へ望もうと思っているところです。
その報告会へは、西は浜田から、東は松江から、駆けつけてもらえるようで、吉田本人も含めて総勢10名前後の出席があるようです。
とりまとめをしてくれているのは、小品展出品者の一人、「のりちゃん」・・・面倒かけます・・・

〜〜〜〜〜〜・・・・・・

石見銀山で働きながら吉田家の二人と一緒に彫刻を造っていた具象作家の「くぼぐっちゃん」が結婚して東京で暮らし始めたのは、私がフリーになる前ですから、もうかれこれ10年近く前になるでしょうか・・
彼女が石見銀山で暮らしているころは、等身大の彫刻を造って公募展へ出品したりしていましたが、東京へ引っ越してから、やはり制作場所の確保が難しくなったのでしょう、なかなか大作を造ることが出来なくなっているようです。

丁度結婚する前の頃、彼女の彫刻がどんどん良くなって上り調子だったので、出来たら制作を止めないでそのまま続けてくれるといいなあと思っていたのですが、やはり、現実は厳しいものでなかなかコンスタントに制作と発表を繰り返す作家暮らしには入れない様子です。
それでも、この度の小品展のような展覧会の話しを持ちかけると、色々やりくりして小さなテラコッタや焼き締めの彫刻を造って出品してくれます。

いずれは、等身大の大作制作を再開してもらえるかも知れないと、希望を捨てないまましぶとくお付き合いをさせてもらっています。
今では「オーイくぼぐっちゃん」と改名して、時々このブログへコメントなども寄せてくれます。

今回の小品展出品作品・・・さわることの出来る彫刻は、まるで和菓子のようで食べられてしまいそうな「栗」

大井みゆき 2011年作、 陶(焼き絞め)、タイトル:「クリ」

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ファミリーワーク 

2012/04/26
Thu. 07:19

ショーン・コネリーのファミリー・ビジネスならぬ、チキン・オヤジのファミリー・ワークで、現代彫刻小品展第1期浜田展の搬出作業を完了しました。

前日に作品梱包などして、搬出当日は展示台と作品積み込みの業務だけ残した状態だったものを、一気に半日で片付けて、これから次回の第2期石見銀山展まで倉庫で保管することになります。
梅雨に入ったりするので、除湿器なども使っておこうと思います。

チョット心配なのは作品梱包。
ちょうどその当日に万善寺の組寺からお葬式のお手伝いが入って、急きょ半日で梱包作業を完了することになってしまいました。
私の方は、寺への移動時間リミットまで、とにかくまんべんなく目を配りながら作業を進めたつもりですが、やはり見落としも多々あったように思います。
あとは、美術館職員の方と、吉田家の助っ人じゅんくんにおまかせとなりました。

トラック積み込みも、職員の皆さんがあとからあとから搬入出口まで作品を移動して頂いて、順番をゆっくり考える余裕もなく、予定していた時間の半分以下で終了しました。
倉庫の方では、今回の出品作家兼ワイフが待機してくれていて、じゅんくんと3人の絶妙なチームワークで日が沈むまでに積み降ろしも終わりました。

多方面に色々ご迷惑をおかけしたり、ご協力を頂きながらの第1期でした。この場をかりて深くお礼を申し上げます。

この度のファミリー・ワークのみならず、展覧会の企画段階から相談に乗ってもらったりして、キーマンとして展覧会運営に加わってくれているのが島根県在住の彫刻家周藤さん。
周藤さんは「なかなかワープロ変換が一発で出来ないんですよね。(しゅうふじ)なんてキーボードで入力したりして・・」と、本人自らいっているように、周藤と書いて「すとう」と読みます。

彼は、学生の頃少し彫刻の勉強をしていたのですが、社会人になってから本格的に彫刻を造り始め、そのうち少しずつ素材をしぼっていって、今では島根の作家仲間で鉄の彫刻家として定着しつつあります。
使う素材が私と近かったりするので、道具のことや工法のことなど、色々刺激し合っています。
お互い時間の調整がつくと、オヤジの珍道中であちこち出かけたりして、ワイフが嫉妬するほど(でもないか)です。

周藤豊治 タイトル:「八雲立つ3人」素材:鉄    

小品と呼ぶにはかなりデカイ、「大作の小品?」になっています。

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一番人気 

2012/04/25
Wed. 03:07

この度の展覧会で子供たちから大人気だったのは、何といっても島根県出身で開催地浜田市で職場勤務をしている作家石金さんの作品。

その石金さんは、浜田市の隣町江津に住んでいて、毎日浜田へ通勤しているのですが、今回の展覧会出品メンバーの中で唯一浜田滞在時間が最も多い人でもあります。
ひょっとしたら、江津の自宅にいる時間より浜田で仕事をしている時間の方が多いかも知れません。
そんなこともあって、今回の展覧会ではとてもお世話になりました。

大きな声では云えませんが、時々職場を抜け出して会場へ様子を見にきて受付を交代してくれたりして、吉田としてはとても助かりました。
浜田でのお宿に、つげ義春の世界に出てきそうな昭和レトロの旅館を見つけ出してくれたり、浜田市の教育委員会に出かけて広報活動してくれたり、展示はもとより、搬入搬出の作業も率先して手伝ってくれました。

そして何より、彫刻展へ子供たちの興味を引きつけてくれた一番の功労者であるといってもいいかも知れません。

彫刻の方は木製で、集積材の天板へいくつかのパーツを不規則に並べただけのものですが、子供たちにとってはそれが積み木のパーツのような感覚なのでしょう、あれこれ重ね合わせて工夫しながらしばらく遊びの世界に没頭していました。
木を重ね合わせる乾いた音が展覧会場に大きく響いて、それが次の来場を誘発していました。

触るだけではなくて、音を耳で感じたり、どんどん変化していく形を楽しんだりできる、玩具のような彫刻になっていたように思います。

石金昭広 作 「ならべてあそんでね」

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それぞれの春 

2012/04/24
Tue. 01:10

美術館の休館日は、少しゆっくり休めるかなと思っていたのに、そう上手くいかないのが世の常。
結局は、早朝からアレコレ色々出入りがあって、夕食を食べて落ち着いたら既に21時を過ぎていました。

展覧会の方は、ひとまず浜田会場での展示期間を終了し、これから2日かけて作品梱包と搬出作業をすませたらそこでやっと一段落です。
仮眠して少し元気が持ち直したのでこれから残った仕事を片付けます。

そんな感じで私の方はこの2週間、現代彫刻小品展のこと一色に染まった毎日を過ごしていましたが、留守を支えてくれていたワイフをはじめ、吉田家家族の面々はそれぞれの春を満喫していたようであります。

長男のじゅん君は完全夜行性になって、家族の出払った日中の留守番役もまともに務まらない状態なのに、一方では地元の消防団に入団して初訓練に参加して来たらしいのですが、さて、きちんと務まるのだろうか心配。

長女のなっちゃんは、女盛りに若干陰を落とし始める頃になって、人生何度目かの春風が通り過ぎたらしい。
これから、花を咲かせて実を付けることができるかどうか踏ん張りどころ。
佐渡の朱鷺も、何十年ぶりかで雛が育っているようだし、気合いを入れてこの数少ない貴重な局面を乗り切ってもらいたいものです。

キーポンは高校1年生になって、毎日張り切って学校へ通学しています。
土日も関係なく部活動があって、1日の大半が学校暮らし。
帰宅して少しノンビリして夕食が終わったら、勉強もそこそこに気がつけばおやすみモード。
オヤジとしては、この生活パターンが常習化しないように、目を光らせておかなければいけません。
・・と思いつつ、最近はオヤジの方が先にダウンして仮眠モードに入っていたりするので、反省・・

なかなかやらかしてくれるのが次女のノッチ。
ちょっと前の春先に帰省したときは、既に遅めだと思うのに「就活始めたの!」といいながら髪も黒く染め直してなかなかやる気のあるところを見せていましたが、少し前に届いた近況メールを見ると、就活以上に青春の日常生活へ力を注いでいるような気がしないでもありません。
一度しかない人生ですから、お肌の曲がり角になった頃になって後悔しないような日々を送ってほしいものです。

桜前線を追いかけて北上!!
ぶらり旅

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最終日〜朝の騒動記 

2012/04/23
Mon. 03:43

夜半から荒れ模様の石見銀山は、朝になるとひとまず雨は上がったものの、地面から空に舞い上がる掃除機で吸い取るような感じの風が残っていて、そのような突風の中、現代彫刻小品展最終日の浜田会場へ出発しました。

日本海に沿って続く国道へ出てしばらく西へ走ると仁摩から温泉津にかけて数本の遂道が続きます。
通勤ラッシュのない日曜日の車列に合流して最初の遂道へ入ると、どうも様子が何時もと違う。
遂道内の明かりが消えて真っ暗。
一瞬目が慣れなくて焦ったものの、「さては、強風で停電になったな」とすぐに気がついて、それから先は何が起きるか分からないので、気持ちを引き締めて慎重に運転することにしました。
最初の信号機も消えていて、ついさっき駆けつけた感じの駐在さんが、慌ててカッパを着込んだりしています。
国道脇の斜面へしがみつくように張り付いていた低木の雑木が根こそぎ引き抜かれてぶら下がっています。
新芽を出し始めたばかりの枝木が節のところから折れて道を塞いでいます。
トタンのA型看板がクチャクチャになって倒れています。
プラスチックのプランターが国道を横切っています。
前を走るジュラルミンの箱トラックが時折フラッと蛇行します。

チキンの吉田は、何処かから何かが飛んで来てフロントガラスに突き刺さったらどうしよう・・などとよからぬ想像が膨らんで、不安でビビリながらトラックの後ろへ張り付くようにして浜田までたどり着きました。

美術館前の駐車場に着いて一安心して空を見上げたら、雨雲の縁が島根県の沿岸をなぞるように東へ続いていました。
どうやら、現代彫刻小品展最終日の朝は、石見銀山の自宅を出てから美術館へ到着するまで前線の真下を走り続けていたようです。

広島の方からご来場のお客様に「大荒れで大変だったでしょぉ~」と声をかけると、
「別に普通じゃったよぉ〜・・」
いつのまにか天気は西の方から好転しているようで、浜田はお昼前に峠を過ぎた様子です。

地元の古老が、「このあたりでこんな大風吹いたんは、今まで知らんがねぇ〜」と云っているくらいですから、よりによって今年の石見銀山地域なのか島根県地域なのか、とにかく私の周辺は春の珍事とでも云えるほどの異常気象だったようです。
客観的なデータになっているかどうか分かりませんが、ひとまず、毎日の「正の字チェック」を合計してみると・・

入場者数合計782
大人と子供の比率割合、約4対6

やはり、浜田市世界こども美術館へは、圧倒的にこどもたちの入場が多いようです。
平日はともかく、土・日の美術館は実に賑やかでした。

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嵐の現代彫刻小品展最終日 

2012/04/22
Sun. 02:59

いやぁ〜・・・、なかなかの試練ですなぁ〜・・

ただ今、石見銀山は雨風吹き荒れる嵐の夜を迎えております。
ガタピシの吉田家は、突風を伴う隙間風が縦横に入り乱れ、屋根や雨戸やサッシ窓を真横から雨が叩き付けて、ギシギシと悲鳴をたてております。

2012年現代彫刻小品展浜田会場は、嵐ではじまり嵐で折り返し嵐で終わる、正に嵐の洗礼を受けた会期となりました。
なにやら吉田が試されているようでもあります。
もっとも、今更ドタバタしてもはじまらないことなので、何処かの町の行政マンのごとく粛々と眼前の事実と向き合うしかありません。

・・・というわけで・・・

以下は、展覧会の受付をしていると、彫刻の仕事も出来ないので、暇な時にダラダラと書き続けていたら出来上がった吉田の本音です。
このままボツにするのもキーボードを打ち続けた数本の指たちがかわいそうなので転記しておきます。

文中、他人の迷惑・思惑諸々省みない不適切な発言が多々出てきますので、そのようなマニアックで身勝手なノリを不快に感じられる方々は、この度の道中で見つけた絶景スポットからの一見のどかな日本海風景でも鑑賞してすみやかに通り過ぎて下さい。

なお、不幸にして吉田の本音の呪縛にハマって長文を読破してしまった方は、自己責任で対応して下さい。
吉田はいっさい責任を負いません。もちろん反論などの受付も致しませんので悪しからず。

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〜オヤジの本音〜

「子供から大人まで楽しめる〇〇・・」という言葉を見かけると、何となく「アレッ?」と思ってしまう。
この間も浜田世界こども美術館で現代彫刻小品展の受付をしながら暇な時にパラパラとめくっていた公共施設の展覧会チラシでそれを見つけて、「アレッ?」と思って、なんかその続きを読んでいくのが面倒くさくなって止めた。

だいたい今の日本で、「子供から大人まで楽しめる」のは、ディズニーランドかジブリの映画位のものだと、独断と偏見の固まりで自己虫の私は、そう思っている。

そもそも「楽しめる」ことの定義付けそのものが曖昧であるのに、所かまわず子供も大人もみんなが一緒になって「楽しめる」という状況を共有することなどあるはずがない。

「楽しめる」ということには、ある程度の概念と趣向を共有出来て、閉鎖されたり隔絶されたりする空間や環境があってはじめて機能するものじゃないの?
例えば、ディズニーランド。
あのディズニーランドのゲートを潜った先にある外界と隔絶されたディズニーワールドに自分の身を置くことで、子供たちは子供なりに、若者たちは若者なりに、オネエサンたちはオネエサンなりに、オヤジたちはオヤジなりに、ジジババたちはジジババなりにそれぞれがそれぞれの意識と認識の中でディズニーワールドを楽しんでいるわけで、そういう状況を言葉で端的に表現すると、「子供から大人まで楽しめるディズニーランド」になって、
そこではじめて「子供から大人まで楽しめる〇〇・・」という言葉が正しく機能することになる。
「楽しむ」ということは、その日その時の気分や周辺の環境などで、人それぞれ若干の温度差は出てくるだろうが、「ゲートを潜った」時から概念と趣向を共有する共同体が成立していることになるし、「ゲートを潜る」という行為が既に自分は「楽しむんだ」という強い意志をもっての行動になっていることになる。

どこにでもある単なるキャッチコピーのひとつに食いついて、何故こんな面倒くさい定義付けをしているかというと、まさに自分が現代彫刻小品展のお世話をしながら悶々と彫刻の展覧会の存在意義の霧中を彷徨っている真っ最中だからである。

彫刻展を見て頂いた方々のほとんどが通りすがりであったり、浜田世界こども美術館へ遊びに来た親子であったりすると、どう考えても彼らの強い意志でそれこそディズニーランドのゲートを潜るようなワクワク感をもって彫刻を見てもらえているとは思えない。
そういうことが分かっていながら、それでも「彫刻って云うのは結構楽しくて面白いものなんだ」などと発見してもらいたい気持ちもあって、制作者と鑑賞者の概念や趣向のギャップを少しでも埋めることが出来ないかとささやかに期待したりもしている。

そもそも、一年に一度あるかないかの小さな手づくり彫刻展と、天下のディズニーランドを比較するなど何の共通点も無い無謀なことなのだが、例の「子供から大人まで楽しめる〇〇・・」というその一点に絞れば、おおよそ立場は同等と考えて差し支えないようにも感じる。
つまり、何よりも彫刻が好きでたまらない、その彫刻を見ることができるなら仕事の有休休暇を取って、どんな交通手段でも使ってその展覧会へ馳せ参じるくらいの魅力ある彫刻とその展覧会と制作者と鑑賞者の概念や趣向を共有する共同体を作り育てることをすれば良いのだ。

私など、ヘンリー・ムーアの彫刻が上野に来た時、島根の片田舎から夜行列車に飛び乗って次の日、朝靄の上野公園にたたずむアーチを見た時、本当に感動した。
島根と東京との距離なんてどぉってことない。
田舎からチャーター便でディズニーランドへ出かける人々と全く同じノリだと思う。
ただ一つ違いをあげると、彫刻が大好きでたまらない人々が限りなく少ないと云うこと。
もっとも、彫刻家の中にもヘンリー・ムーアの彫刻の何処が良いのか全く理解出来ない方々も結構いらっしゃると思いますが、それは論外。

まっ、いずれにしても、今の日本は作家も含めて彫刻人口が少ないということでしょう。
彫刻に限って云えば、「子供から大人まで楽しめる〇〇・・」という状況がまだ確立されていないということになる訳。
作家同士の狭い世界でお互いの傷をなめあったり、妬み合ったりしているうちはダメということですね。
いろいろあぁーだこぉーだ云いたいことや好き嫌いは山のようにあるでしょうけど、ひとまずは手に手を取り合って「子供から大人まで楽しめる」利害関係のない彫刻共同体をつくったらどうだろう。
あんまりベタベタしすぎるのも気持ち悪いが、そうしたら、少しは彫刻で食える人が増えるかもしれないし・・
もちろん私もその一人。

以上、「子供から大人まで楽しめる彫刻展」なるものを目指して日夜作家活動をしようと思っているけど、すぐに安きに流れることを覚えてしまって、なかなか純粋になれないまま不純に磨きがかかりつつあるジジイに近いオヤジ正純の本音なのであります。

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春の花 

2012/04/21
Sat. 03:25

石見銀山の自宅からだと、浜田の彫刻展会場はキーポンの通い始めた高校とは逆の方向になるし、時間の都合が付くときはワイフが気を利かせてキーポンの送り迎えを変わってくれていたので、私がキーポンを学校まで送ったのは久々のような気がします。

キーポンがポンコツ君に乗るときは、助手席に座ります。
周辺事情ではだいたいが子供の方から後部座席に乗り込むことが普通のようで、地域限定の決まり事になっているのかもしれませんが、ポンコツ君に限ってはそれが通用しません。
要するに軽トラで子供を送り迎えしているようなものだと思ってください。
ポンコツ君の後部座席は常時荷物置き場になっているからです。

そこで、この状況が父娘のさりげないコミュニケーションの場になるわけです。

気がつくと水仙が咲いて散り、石見銀山の桜も散っていて、銀山川の菜の花も盛りを過ぎ、紅葉の若芽が赤く芽吹き・・・
「あれって何の花だっけ?」
「木蓮でしょう・・」
「そうかぁ、もう散ったなぁ」
白木蓮の根元に落花して茶色く変色した花が踏みつぶされています。
「遅れるから前の軽追い越してよ」
「アホか!お前が遅れててよく云うワ。追い越してもバスがその前走ってるだろ」
「バス途中で曲がるでしょ」
「確かに・・」
「早くしないと白線終わるでしょ」
「だから、お前がもうちょっと早く起きれば良いんだよ」
「いいからいそで!」
「・・・・」

寝起きの悪い娘と15分間付き合って、その分遠回りをして浜田へ向かうと、国道沿いの斜面にピンクがかった赤紫のヤマツツジがチラチラ見え隠れしています。
そういえば、今年は裏庭の山吹もスモモも桃や茱萸の花も見逃したなぁ・・
雪柳はまだ咲いているのかなぁ・・

たった2週間足らずの展覧会期間中に、いつの間にか季節は春から初夏。
それほど忙しい訳でもないのに、なにか慌ただしく毎日が過ぎています。

今回のワイフ・・つまり吉田満寿美の彫刻は、「Birth」2012年最新作です。

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上意下達 

2012/04/20
Fri. 07:20

石見銀山の暮らしに慣れて、湿っぽい空気が身体に馴染んでしまった私には、このところ続いている上天気の浜田の美術館で一日を過ごすことが次第に苦痛になってきました。

鼻の奥部と言うか、喉の上部と言うか、どうもそのあたりがイガイガして、口内の上あごに舌が張り付くような違和感も感じたりして、猫や犬のように舌をチョロチョロ出しながらペロペロとカサカサに乾いて張り付いたりする唇をなめつつ、自前のコーヒーと自動販売機のミネラルウォーターを交互にがぶ飲みしながら一日をやり過ごしています。

平日は美術館への来場者も少ないので、彫刻作品の写真撮影をしているところです。
まずは、ホームページの作品資料になります。
プロの写真家にお願いするまでの費用もないので、自分で出来ることは全て自前でやりくりしています。
彫刻の明暗に併せてバックを数パターン用意すると良いのでしょうが、そこまでの余裕もないので見栄えのほどはまちまちになってしまいますが、彫刻全体の雰囲気は出来るだけ壊さないように心がけているつもりです。

宮仕えをしていたころは、心身ともにいつの間にか上意下達のシステムに慣れてしまっていて、会議や打ち合わせの席で配られる資料に「(吉田)」の記号を見つけたところだけしっかりと説明を聞くだけで、あとは他人事と彫刻のスケッチなどしながら時間の過ぎるのを待っていたものですが、最近では、自分への「上意」も年に数えるくらいのものだし、ましてその上意を自ら「下達」などする機会は皆無と云っていいほどになっています。

果たしてそのような日常が良いのか悪いのか自ら他と比べようもないわけですが、とりあえず、一つ一つの用事というか仕事のようなものに責任の所在が明確になっただけでもシンプルでいいなぁと思っています。
人を動かすこともなかなか骨が折れますが、そのような状況に遭遇することも滅多に無いし、世間の迷惑顧みず自分の都合で諸々のスケジュール調整をしやすくなって気楽で良かったりもします。
そして何より、思ってもいなかった助っ人が現れたりすると、喜びも倍増して風呂上がりのいつもの一杯が至福の一杯に変わるのです。

さて、そろそろ展覧会も終わりに近づいて、搬出の段取りをつける時期になりました。
館長さんからは一回で終わってほしくないというような意向も承って、今後の展覧会継続へひとつ踏み込んだような気もします。
先々も見通しつつ、ひとまずは今の会期を無事に乗り越えることに集中しなければいけません。
吉田には珍しくも希少な正念場のひとつがそろそろやってきます。

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山本兼文氏のこと 

2012/04/19
Thu. 05:53

私が島根に帰ってから、早いもので30年になろうとしています。

学生の頃から何処かの公募展やグループ展など、声をかけてもらいながら作品の制作や発表を続けさせてもらっていて、島根に帰ってからも何とかそのような発表活動は続けられるだろうと曖昧に思っていたのですが、それが甘かった。

やはり、学生生活の気楽さと社会人生活の厳しさとでは1日の暮らしぶりがガラリと変わってしまって、「これじゃぁ彫刻の制作を続けることも難しいだろうなぁ」と漠然と思うようになって、これから先の「自分の生活スタイルを考え直さなければいけないな」と造ることを諦めかけて1年2年と過ぎました。
その間、ワイフの方は専業主婦の合間にコツコツと時間をつくって公募展に出品を続けていて、私も、彼女の制作や搬入のお手伝いなどをしながら過ごしていました。

そのような時に声をかけてくれたのが鳥取の岩美町の今は亡き山本兼文氏。
ワイフが彫刻を出品していた公募団体展の審査委員をしていらっしゃった関係で、チェックが入っていたようです。
丁度その時期、山本兼文氏がその公募展の鳥取巡回を計画していらっしゃって、地元作家の出品を募って巡回を盛り上げようと張り切っていらっしゃった頃でした。
私の方は、ワイフの彫刻のお手伝いだけがもの足らなくなって、どうせ搬入を手伝ったりするのだったら「自分も造りたいものを造って一緒に搬入してしまえ!」という気になって二人揃って出品をし始めた頃でした。

巡回展がきっかけで、山本兼文氏とは親しくおつき合いをさせて頂くようになって、その後の数年間は、毎年のように鳥取のグループ展へワイフと一緒に小品の彫刻を持ってお邪魔していました。
山本兼文氏とお会いするたびに「あんたら何時まで島根におるか分からんが、こっちにおるうちは彫刻出してぇよぉ」と、それが私への挨拶代わりの口癖になっていました。
どうやら彼は、私達夫婦がそのうち東京へ引き上げてしまうのだろうと思っていたようです。

山本兼文氏とは、せいぜい10年足らずのおつき合いでしたが、島根に帰って宙ぶらりんの私を救ってもらったような気がして、未だに彼の影響が続いているように思います。
私の師匠の一人です。
無類の酒好きでしたがやることはやる人で、鳥取の郷土に彫刻を根付かせた彼の功績は見事なものです。
2~3トンはあるだろう巨大な石の固まりから二合徳利とおちょこを掘り出した彼の晩年の作は、何とも云えない愛嬌のある軽妙でおしゃれな彫刻になっていましたが、その内には彫刻家としての意地と心意気、それに造形の厳しさが滲み出て忘れられない彫刻の一つです。

彼の後には、現在倉吉で活躍する木彫の彫刻家古市義二さんがいらっしゃいます。
古市さんは万善寺東堂老師とほぼ同じ年で80歳を越えてなお現役です。

この度の現代彫刻小品展も抽象の最新作2点を出品して頂きました。
古市義二 作 「転生」(2012年制作) 
・・・は、さわることのできる彫刻になっています。
会期が終わる頃には、ツヤツヤといい感じで磨きがかかっているかもしれません。

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新聞 

2012/04/18
Wed. 00:30

新聞を読まなくなってからもうずいぶんと時が過ぎました。
何故読まなくなったかといっても、特に強い信念も意思もあるわけではありません。

日々の暮らしの中で、いつの間にか新聞を必要としなくなっていて、気がつくと情報の欠落による暮らしの不具合を感じることもなく、日常の会話に別段不便もないので、今では新聞を読まない暮らしが当たり前になってしまいました。

この前・・といっても前月の月末に、ほぼ1週間ほどワイフがキーポンと家を留守にしていた時、久々に新聞のない暮らしに慣れきっていた自分を再発見する機会があって、誰もいない静かな一人の夜に自分の日常を改めて振り返ってみたところです。

新聞というのは多分、文字という記号を主に使って、それに写真等のグラフィックを適度に挿入して、狭い世間の細分化された様々な情報を整理統合しながら、より広い世間に効率よく効果的に伝達告知していくためのメディアの一つとして機能することにその存在価値をもつものだろうと、そんなふうに考えています。

そうすると、自分の暮らす環境の中で、新聞の持つ情報が必要な人々とそうでない人々とでは、新聞に対する価値観に大きく差がついているということになるわけです。
いつのまにか毎朝ポストの蓋を開ける習慣もなくなっていたところへ、ワイフがいない数日間であふれかえっていた新聞を発見したときは、自分がここまで新聞と縁遠くなっていたのかと、幾分驚きました。

一方、自分が展覧会の企画等に絡むと俄然新聞をアテにしたりしてセッセと広報活動を続けたりしていることに、もう一人の自分が呆れ返ったりもしています。
展覧会の取材が記事になったりすると、やはり幾人かに「昨日の新聞見たもので・・」などと、ありがたくも遠路わざわざ訪ねてきて頂いたりされると、多少なりともその効果に期待したりしてしまいます。実に都合の良い話です。

もっとも吉田としてはやっぱり新聞等に頼らない「くちこみネットワーク」が最大の魅力になっていたりします。
彫刻の、それも知る人ぞ知る、知らない人は全く知らないような彫刻家の彫刻だけをあつめた、ある意味マニアックなこの度のような展覧会に至っては、偉そうな彫刻のウンチクなど関係なしに、面白いか面白くないか、初めて見る彫刻の存在に何かしら感動してもらえば、それが「あの○○さんの彫刻はおもしろかったわぁ~」とか、「あんな訳の分からん形をよう思いつくわぁ~」とか、「いままで彫刻なんぞまともに見たことなかったがのぉ~、ありゃぁ~結構おもしろいでぇ~」などと言葉になって少しずつ日常の会話の中に入り込んで話題になってくれることを願っている訳です。

やっぱり、新聞の記事を読んだだけで彫刻を見た気になって「あぁ~、そぉ~」で終わってしまう食わず嫌いはダメですね。
面倒でも、会場に足を運んでもらわないと・・

そんな訳で、今の吉田には何の感動もない客観的な情報告知にしか思えない新聞記事は必要がないのです。
・・が、だからといって、新聞屋さんとか記者さんとか新聞関係者の皆さんのお仕事には十二分の敬意を払っているつもりです。何の反感も持っていませんので悪しからずご容赦を。


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オヤジのメル友 

2012/04/17
Tue. 03:08

はるばる富山から彫刻家の長谷川さんがご夫婦で浜田の現代彫刻小品展会場を訪ねてきてくれました。

丁度その日は、数少ない万善寺の仏事(檀家さんの年回法事だけど)と重なって、私の方は朝から改良衣に着替えて、裏面に禅語の名言など書いた年回の板塔婆を抱えて出かけていたところ。

会場の受付をワイフや出品作家が変わってくれていて、そちらから連絡が入って知りました。
せっかく遠くから来てくれるのだから、どうせだったらあらかじめ連絡をしてくれると良いのに・・と思いつつも、やはりアポ無しの突然の訪問はアテにしていない分結構うれしかったりもします。

夕方の短時間だけでしたが、ワイフと色々連絡をとりあって、時間調整など工夫して石見銀山まで来てもらいました。
疲れただけで喜んでもらえたかどうかは分かりませんが、長谷川さんは、今回の展覧会出品者でもあるし、数少ない彫刻オヤジのメル友だったりもするので、久々に生身の本人とお話ができて楽しい時間を過ごすことが出来ました。

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彫刻にさわる 

2012/04/16
Mon. 07:03

会場の受付をしていると、気づかないうちに人間ウォッチングを楽しんでいたりして、不届きなヤツだと思わないでもないですが、かえってそれも彫刻の魅力や趣向などのリサーチになっているのだと、自分に都合の良いように解釈したりして勝手に納得しています。

展覧会を見に来た人に触ってもらってもいい彫刻があったら、それもひとつのコーナーにして展示してみたいと思いついて作家に呼びかけたところ、当初予想していた以上の反応が帰ってきて、正直びっくりしたところです。

そこで、その触っても良いという了解を頂いた彫刻をチェックしてみると、ザックリ大別して、自分のテーマに沿って制作された一連の作品群の中から抽出した1点をそれに当てたタイプと、最初から「さわる」とか「ふれる」ということを前提として造られたタイプと、2種類の彫刻が揃ったように思います。

来場のお客さんの反応を見ると、会場の入り口で躊躇するように立ち止まって「本格的な展覧会だねぇ」と、感嘆されたり、「触ってもいいんだって・・」と確かめつつ、それでも慎重になってなかなか手が出せなかったりと、やはり、彫刻との距離の遠さを感じていらっしゃるのが大人たちの様子。
一方、さわることのできる彫刻のおかげで、子供たちにとってはなかなか楽しめる展覧会になっているようで、彼らには、彫刻作品というより玩具の延長のような反応で、なかなか大胆に彫刻達とのふれあいを楽しんでいます。
「浜田世界こども美術館」の名前にふさわしい展覧会になったような気がします。

子供を小脇に抱えたまま、しばらくの間形の変化を確かめるように片手で彫刻を触り続けていたおとうさんの様子が印象的でした。
その彫刻は、堤一彦 作 伊達冠石「夢見る種子」
おとうさんはどんな夢を見ていたのでしょう?

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現代彫刻小品展2011浜田 

2012/04/15
Sun. 07:11

私など、彫刻家と呼ばれるには恥ずかしいほど彫刻になっているのかどうなのか曖昧な物体を造ったりしているようなものなので、どこか大きな美術館のそれなりの展示室へそのような物体を展示されることにビビり上がっていたりして、それじゃぁそんな展覧会などわざわざ出品しないでも良いじゃないかと常々思ったりもしている訳ですが、結局はその時期になると知らない間に気持ちが彫刻展の方へ向いてしまっていて、何となく何か彫刻のことばかり考えたりして、そのうち他の仕事をやりくりして、材料や工具を彫刻制作仕様に切り替えたりしてしまっています。

要するに、彫刻(のようなもの)を造ることが好きなのでしょう。

普通に考えると、ちょっと右に傾いてた方が良いとか、もう少し高い方が良いとか、角が丸まってた方が良いとか悪いとか、そんな些細なことで、半日とか一日とかあーでもないこーでもないと悩んでいたりする、そのような日常も一方で自分の重要な日常の営みなのだとあえて強く意識しているような気もする訳です。

世間にはどうでも良いようなことでも、自分にとってはとても大切な何かであったりするものです。
自分にとって「彫刻」とは、そのようなものだと思っています。


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春の空 

2012/04/14
Sat. 03:56

まさに、〇〇と春の空。

島根県だけのことなのでしょうか、よく分かりませんが、このところ現代彫刻小品展会場のある浜田辺りから吉田の生息地石見銀山辺りは、1日おきに晴れと雨が繰り返されています。

今年は、3月のお彼岸を過ぎても冬に逆戻りしたような寒い日がやってきたりして、だいたいそのような時の万善寺辺りは雪が降ったりするので、なかなかスタッドレスを交換出来ないまま既に4月も半ばになろうとしています。

展覧会の受付もあるので昼の間は交換作業も難しいだろうと思いつつ、ひとまずタイヤだけは積み込んでおくことにしました。
そうしておくと、ちょっと小1時間でも時間が出来ればその時にその場で一気に交換してしまおうと、そういう企みです。

・・・で、そこまでは良かったのですが、それから例の調子で先の読めない春の空が続いていて、未だにスタッドレスでアチコチウロウロしています。

もっとも、履き替えのタイヤもスタッドレスで、こちらの方は冬タイヤには不向きなヤツ。
つまり、履き潰して溝のちびたスタッドレスを夏タイヤ代わりに使おうという訳です。
燃料の高騰もあって、もう少し燃費の良いまともなタイヤに交換すべきでしょうが、目先の予算を考えるとなかなかそこまで踏み切ることも出来ないでいます。


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お弁当 

2012/04/13
Fri. 03:23

展覧会が始まって少し落ち着いたので、ワイフにねだれて弁当を作ってもらっています。

丁度キーポンも高校へ入学して、それまでの給食から弁当に変わったところだし、たまたまじゅん君はお昼のバイトが無くなって、何時も使っていたお弁当セットが遊んでいるので、それが現在私の方へ回っているところです。

近頃のワイフは、じゅん君の為に早起きして作っていた弁当を、キーポンとオヤジのために作ってくれています。

ワイフが作ってくれる弁当を久々に食べたような気がします。
万善寺の代替りがあってから、それまで工場へ行く時は時々お願いしていた弁当も、寺の用事だったり、工場の仕事だったり、デスクワークだったり、一日のスケジュールがどんどん不規則になって、「明日弁当作ってくれなぁ~い・・」などとしおらしくお願いすることもはばかられるようになって、最近では、お昼に帰宅出来ない時等、コンビニのワンコイン弁当ですませたりしていましたが、どうも味気ないもので2日と続かなかったりして寂しい思いをしていたところです。

展覧会場の受付をしながら、お昼間近になると「本日のお弁当」がだんだん気になってソワソワしてしまいます。
それで今日は、梅干し味と塩昆布味の三角おにぎりに海苔を巻き付けたのが2個。キノコや人参キャベツに豆、ウインナーやハンバーグを細かく切って煮込んだトマト味の暖かい洋風スープ。ポットにはたっぷりのコーヒー。

昨日の悪天候が嘘のように晴れ渡って清々しい春空に、美術館周辺の散り始めた桜見物をしながらのお弁当昼食はとっても満足です。

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小休止 

2012/04/12
Thu. 03:41

夜半から暴風雨となって、石見銀山を出かける時は小康状態。
浜田の美術館へ到着すると、風で傘が飛ばされそう。
断続的に強まる雨が会場のガラス窓を真横から叩き付けます。
なかなか安定しない天候が続いている島根県です。

そんな中、展覧会のことばかり働いている訳にもいかないので、1週間ぶりに万善寺へ遠回りしてきました。
さすがに浜田からだと2時間近くかかりましたが、春分を過ぎて日増しに夕暮れが遅くなってくれているので、まだ明るいうちに境内までたどり着くことが出来ました。

老師は耳が遠いはずなのに、何故かポンコツ君の音を聞きつけて、満面の笑顔で出迎えてくれました。
きっと私が一晩寺で寝るのだろうと思ったようですが、残念ながらその日はキーポンの高校入学祝いで、ワイフが夕食に腕をふるっていることが分かっていたので、塔婆受け取りの用事をすますと、そそくさお暇させてもらった次第です。

おかみさんのほうも何時もと変わらない様子で、私が留守の間を1日ずつおさらいするように延々と止めどなく語り続けながら、玄関先から庭先から縁側の端まで、ヨチヨチと後を追いかけてきます。
一見素っ気なくて冷たくあしらっているようですが、頑固に我が道を行くおかみさんを振り切って自分のスケジュールに戻していくには、そのように行動するしかないのです。
もっとも、おかみさん本人は、誰彼かまわず会話の糸口が見つかると同じ話を繰り返していますから、必ずしも私がそこにいなければいけない訳でもなく、変則的ではありますが万善寺の日常生活の一環としてすまされていたりして、そのような会話にもなりにくい一人話しが彼女のストレス解消になっていたりします。
時々私が帰ってそれにお付き合いすることで、実は彼女も結構満足している訳です。

ところで、さすが「こども」を冠にした浜田世界こども美術館。
平日の、それも島根県下小中高ほぼ一斉始業式やら入学式ともなると、入館者数が激減します。
守りと待ちの姿勢に頼るしかない美術館の宿命でしょう。

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彫刻ワークショップ 

2012/04/11
Wed. 04:05

今回の現代彫刻小品展はさわれる彫刻を展示してありますが、もう一つの目玉はワークショップ。

このワークショップのために、わざわざ埼玉から彫刻家の本多さんが遠路はるばる島根まできてくれました。
お仕事の都合で、どうしても飛行機に乗らなければ日程の調整が出来ないほど忙しい思いをして駆けつけて頂いたワークショップは、美術館の常時開催ワークショップの事業と連動させて、子供も楽しめる工作教室になりました。

内容は、ラミネートを使ったランプシェードの制作。

残念ながら、私は受付で会場へ張り付いていたので直接工作風景を見ることは出来ませんでしたが、出来上がったランプシェードを持った親子が何人も彫刻展会場へやってきてくれました。
様子を聞いてみると・・・
子供以上に大人がのめり込んでセッセと制作していたとか、
みんなで出来上がったランプシェードに暗室で明かりを付けて歓声を上げていたとか、
なかなか好評だったようです。

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IMG_3786_20120411040814.jpg中央が今回講師でがんばってくれた本多さん

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もっとさわってぇ〜 

2012/04/10
Tue. 07:16

彫刻を造っていると、これでもかと云うくらいゴロゴロ転がしたりべたべた触ったり、いろいろなことをしながら少しずつ完成を実感したりしているわけですが、展覧会で展示してからは、制作者本人もなかなか触ることをためらって、もっぱら穴があくほどアチコチ見続けて、反省の素材を脳裏に焼き付けたりしていることが実態です。

現代彫刻小品展も今年で3回を迎え、展覧会の準備や反省を繰り返しながら色々と考えることもあったりします。
彫刻家の皆様にお願いして「触れる彫刻」の出品を募ったところ、20点近くの彫刻が集まりました。

丁度、浜田の会場がこども美術館だったりするので、展示にも色々工夫をしながら触ることの出来る彫刻を展示してみると、会場へやってくる子供たちは、ものすごい勢いで触りまくって付き添いのお父さんお母さんをハラハラさせています。
そのうち、大人たちも恐る恐る手を伸ばし始めて、しばらくすると子供と一緒に「触れる彫刻」を探し始めたりしている様子を見ていると、なんとなく、このような彫刻展があってもいいなあと、企画が間違いでなかったような気もしてきました。

もっとも、まだはじまったばかりで、結果が出るのはまだまだ先の話ですが、これから動産保険の適応が増えることも十分に意識しながら緊張の受付が続きます。

久々に、サラリーマンの通勤感覚が甦っています。
毎日走り続けているポンコツ君も、ノロノロ運転の通勤ラッシュに慣れていない様子。
島根の田舎でも、朝や夕方のピークには、しっかりと通勤ラッシュが存在していることが分かりました。

さてさて、そろそろ出かけることにしましょう・・・いってきまぁ〜す。

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浜田の夜 

2012/04/09
Mon. 07:23

現代彫刻小品展浜田会場は、満開の桜に祝福されながらスタート・・・と、好調な滑り出しをイメージしていたのですが、直前までのドタバタで着の身着のまま美術館の開館へ滑り込んだ吉田は、シャツやパンツや着替えなど、何にも持たないことに気がついたが時既に遅し。

3枚の薄着で過ごす花曇りの浜田の1日は、なかなかの試練でした。

初日の入場者数85人。
二日目が100人チョット。
その数字が妥当なのかどうかは浜田に疎い私で判断できないまま、ひとまず展覧会のスタートと、ワークショップの成功を祝して飲み会に突入。

出品の彫刻家もはるばる九州や四国の方から駆けつけて頂き、大感激。
地元浜田の出品者の強力な協力に大感動。
はるばる埼玉から駆けつけて頂いたワークショップ講師兼彫刻家兼出品者兼飲み友達の本多さんに会えて大感涙。
至れり尽くせりの美術館学芸員のお姉さんと館長さんも出席してもらえて、吉田としては大満足。
昼も寒かったけど、夜はもっと冷え込んでいるはずなのに、吉田は身も心もホットホット。
久々に深酒をしてしまいました。

自分で云うのもなんですが、なかなか良い展覧会になっているのではないかと思います。
どうか万障繰り合わせてご来場下さい。

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2012現代彫刻小品展 浜田 

2012/04/08
Sun. 03:27

いよいよ、2012年現代彫刻小品展が浜田市の世界こども美術館を会場にして開催されました。

彫刻の出品者の一人が、展覧会の展示準備をしながら「空中美術館だねぇ」・・といっていたように、遠くに浜田港と日本海を一望できるロケーションは、島根辺りでは他に例を見ないほどの立地条件にある美術館と云えるでしょう。

このような会場で展示される彫刻は、浜田の朝日や夕日に映えてとても気持ち良さそうです。
約80点の小品彫刻には直接さわってみることができるものも用意されています。
是非、この機会をお見逃しなくご来場ください。

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平和の構図がやってきた 

2012/04/07
Sat. 01:13

ちょとした連絡の食い違いで搬入の〆切りがずれて、展覧会に間に合うかちょっと心配になっていた彫刻が、1日の用事を暮れるまでに続けて帰宅すると、ちゃんと届いていました。
それも、2012年の新作。

早速展示会場まで移動して慎重に組み立てました。
彫刻のタイトルは「平和の構図・虎」
ず〜っと見続けていると、何かしら特別な周辺の世界が見えてきて、思わず引き込まれてしまいます。

作家は「安藤泉」

もう、日が変わって、本日が展覧会の初日を迎えます。
みなさん、どうかお誘い合わせの上、浜田市世界こども美術館まで、ご来場ください。
そり忘れた無精髭の生えたむさ苦しい吉田が笑顔で皆様とお相手をさせて頂きます。
別に怪しいオヤジではありませんので、気軽に声をかけてやって下さい。

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展示台テトリス 

2012/04/06
Fri. 03:48

夕方から展示台の搬入をしてきました。

出品作家の皆さんへ簡単な搬入展示のスケジュールをメール送信などしたら、近場(といっても、島根県は長いから結構遠い)の出品作家有志が助っ人してくれて、思わず感涙でウルッときてしまいました。

トラックへ積み込みを終わって美術館に到着したのは既に日本海の彼方へ日が沈んだあと。
その後、いい年したオヤジがアーでもないコーでもないと、みんなでテトリス積み木のように知恵をしぼりながら70台以上の展示台を借り置きしました。

いよいよ明日(じゃなかった、既に今日)が搬入展示です。
まだ、キャプションも出来ていないのに・・・
なんか、徹夜になってしまいそうな雰囲気です。

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現代彫刻小品展追い込み 

2012/04/05
Thu. 02:03

キャプションの印刷原稿を作っていたら、いつの間にか0時を過ぎていました。

今日は忙しいぞぉ〜

昨年無くなった檀家さんの祥月命日で、朝のうちにお宅までお邪魔してお経をひとつ。
それから出雲までワイフとキーポンをお迎え。
昼からは夕方まで工場に隠って彫刻展移動準備。
その後トラックを借りて、展示台を積み込みして美術館まで運搬。
帰宅したらキャプションの続き。
それが終わったら印刷して裁断。
それが終わったら目録作って印刷。
それが終わったら芳名帳印刷。
それが終わったら・・・・って、何時になったら終わるのでしょう。

風がおさまらないで荒れ狂う日本海の様子が引き込まれるように魅力的で見飽きないので、ついつい買い物の帰りにしばし寄り道。
まったく、山のように仕事が残っているのに、こんなことをしてるからいつまでたっても用事が終わらないのです。

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彫刻家の人柄 

2012/04/04
Wed. 07:14

それにしても強烈な風雨でした。

ぞくぞく届く彫刻の梱包をほどいてみると、今年は壁掛け用の彫刻が数点あるので、どうやって展示しようか数日間寝ながら考えたあげく、結局急きょ展示台に乗せる逆Tの字のレリーフ用展示台を制作することにしました。
20ミリ厚の合板を2枚奮発したら、材料代だけで軽く1万円オーバー。
そろそろ足が出そうな勢いですが、こればかりは途中で引き下がれないので、たまたま手元にあった万善寺の会計から使い込みをしてしまいました。バレたらヤバい。

暴風雨の中、一時の止み間や小康状態をねらって外でウロウロしながらポンコツ君の荷台を作業台に合板を裁断したりしていると、イノシシよけの波トタンが突風で一反木綿のようにヒラヒラ舞い上がったりして、何処まで飛んで行くのか見当もつかない状態。
チキンオヤジとしては、そのトタンが知らないうちに空から自分めがけて降ってきて首がちょん切られたりしたらどうしようなどと想像が膨らんで、手元の丸鋸の操作もおぼつかない。
この寒いのに背筋に冷や汗をかきながら仕事を進めていると、本格的なスコールがやってきて合板も何もかもずぶぬれ。

結局、無理は出来ないとあきらめて、彫刻の確認作業に切り替えました。
神経がすり減るほどの気を使いながら梱包をほどいていると、作家の顔が浮かびます。
みなさんそれぞれ彫刻へのいたわりがひしひしと伝わってきて、気持ちが引き締まります。
中には、優しいいたわりのお言葉と丁寧な荷造りの解説が入っていたりして、人柄がそのまま彫刻に伝わっていることがよく分かります。

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嵐の前 

2012/04/03
Tue. 07:09

石見銀山は大変なことになっています。
夜半から風が次第に強くなって、現在は吉田家のアチコチがガタゴトギシギシうるさくてかないません。
これから、どんどんひどくなって嵐になるそうです。
ストーブの煙突がどこかへ飛んで行かないかと心配です。
今日は洗濯物を干す事はヤメにしようと思います。

・・・とそんな感じで、彫刻展の準備が停滞しそうです。
焦ってはいますが、こういう時に落ち着かなければいけません。
日々是好日・・自分の身勝手でその日のせいにするなど都合の良い言い訳にしかなりません!

・・・とかいって、昨日の春めいた心地よい1日はいったい何処へ行ったのでしょう。
今にして思えば、結構忙しいはずなのに春の日差しにつられて、のんびりと海岸の散歩を楽しんでしまった計画性のない自分を恨むばかり・・

今日の仕事を、昨日のうちに済ませておけば良かった・・トホホ・・

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何かの縁 

2012/04/02
Mon. 08:28

ノッチが帰省している間に、何とか時間をつくって老師夫婦の住む寺まで一緒に行こうと話し合っていたのが、なかなか都合が付かないまま先延ばしになっていたのを、結局東京へ帰るその日になってから踏ん切りをつけてスケジュールに滑り込ませました。

それにしても、忙しかったなぁ・・
朝から、彫刻の小荷物を倉庫まで移動して、一つ一つ梱包をほどきながら寸法を計って内容の確認をして、梱包状況を記録していく作業は、緊張の連続で気が抜けません。
ノッチとの約束の時間を気にしながら作業を進めていたら、アッという間にその時が来て、慌てて万善寺へ移動。

万善寺から2kmくらいの国道沿いに、とても美味しいそば屋さんがあって、ノッチの目当ては、ジジババに会うというよりそのそば屋さん。
さっそくお寺について久々の再会もそこそこにおそば屋さんへ直行。
出不精で有名なおかみさんも、孫の顔を見ると途端に破顔の笑顔になって、いそいそと外出の支度を始めます。

そんなわけで、丁度お昼時間にそば屋さんまで行ってみると、お客さんの車で駐車場が満車。
じばらくの待ち時間で、そこら辺をうろついていたら、馬に遭遇しました。

この間まで、馬頭観音さんを彫っていたばかりなのに、お寺のこんな近くに本物の立派な馬がいるなんて全く知らなかった事です。
ノッチは、はじめて近くで見る馬の巨大さにビビり上がって近寄る事も出来ないで叫び続けていました。
それにしても立派なロンゲのヘビメタ系で、何ともカッコイイ。
こんなのが、頭ぐるぐる回しながらたてがみ振り乱して鼻を広げて「ヒヒィ~~ン!」なんてやったら、完全にど真ん中へはまってしまいそうです。

次に、馬頭観音さんを造る時は、この馬のデッサンから始めようと心に決めました。
ちなみに、ノッチも私も午年生まれ。
これも何かの縁でしょう。ノッチの御陰でいいものを見させてもらいました。

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ユニフォーム 

2012/04/01
Sun. 08:08

今年に入ってから制作の作業着を更新しました。
白衣はおかみさんが和裁で手縫いしたものを着ています。

どちらも私のユニフォームで、この2種類を使い分けて着続けていると、その時吉田が何をしているかが一目で分かるようになっています。

時々、仕事の流れで改良衣に雪駄履きで工場のあたりをうろついたりしていると、ご近所さんがだいたい振り向きます。
一方、寺の周辺でつなぎの作業着を着ていても、そっちのご近所さんはなかなか遠目で吉田と認識してもらえないことが多かったりします。
最近になって頻繁にそのスタイルでうろつくようになってから少しずつ私が万善寺の坊主だと見分けてもらえるようになってきました。
作業着で農協まで塔婆を買いに行ったり、東堂老師と買い物に出かけたり、改良衣で彫刻展の打ち合わせをすることになったり、なかなかややこしいことになっています。

現在、吉田家の家族はワイフの実家へ出かけています。
洗濯した白衣は、私がアイロンをかけることになりました。
つなぎの作業着は汚れの種類が違うので、それだけ別にして洗濯します。
どちらも、きちんとたたんで指定の場所に置いてあると洗濯やアイロン掛けの家事も当たり前の日常に組み込まれてしまっていますが、こうして、自分でそれらの家事をするとなると、日常のスケジュールが狂ってきて色々な場面で不具合を生じます。
こうやって、いつもいるはずのワイフがいないと、ユニフォームの段取り一つとってもなかなか手間のかかる事がよく分かって、彼女の家事のありがたさを痛感します。

さて、これから万善寺の坊主仕事。
今日のユニフォームは白衣に改良衣。
いってきまぁ~す。

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2012-04