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工房むうあと鉄の手仕事

鉄の彫刻家、吉田正純の手仕事、彫刻や展覧会の紹介、万善寺住職活動など、さまざまな日常を公開します。

彫刻にさわる 

2012/04/16
Mon. 07:03

会場の受付をしていると、気づかないうちに人間ウォッチングを楽しんでいたりして、不届きなヤツだと思わないでもないですが、かえってそれも彫刻の魅力や趣向などのリサーチになっているのだと、自分に都合の良いように解釈したりして勝手に納得しています。

展覧会を見に来た人に触ってもらってもいい彫刻があったら、それもひとつのコーナーにして展示してみたいと思いついて作家に呼びかけたところ、当初予想していた以上の反応が帰ってきて、正直びっくりしたところです。

そこで、その触っても良いという了解を頂いた彫刻をチェックしてみると、ザックリ大別して、自分のテーマに沿って制作された一連の作品群の中から抽出した1点をそれに当てたタイプと、最初から「さわる」とか「ふれる」ということを前提として造られたタイプと、2種類の彫刻が揃ったように思います。

来場のお客さんの反応を見ると、会場の入り口で躊躇するように立ち止まって「本格的な展覧会だねぇ」と、感嘆されたり、「触ってもいいんだって・・」と確かめつつ、それでも慎重になってなかなか手が出せなかったりと、やはり、彫刻との距離の遠さを感じていらっしゃるのが大人たちの様子。
一方、さわることのできる彫刻のおかげで、子供たちにとってはなかなか楽しめる展覧会になっているようで、彼らには、彫刻作品というより玩具の延長のような反応で、なかなか大胆に彫刻達とのふれあいを楽しんでいます。
「浜田世界こども美術館」の名前にふさわしい展覧会になったような気がします。

子供を小脇に抱えたまま、しばらくの間形の変化を確かめるように片手で彫刻を触り続けていたおとうさんの様子が印象的でした。
その彫刻は、堤一彦 作 伊達冠石「夢見る種子」
おとうさんはどんな夢を見ていたのでしょう?

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2012-04