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工房むうあと鉄の手仕事

鉄の彫刻家、吉田正純の手仕事、彫刻や展覧会の紹介、万善寺住職活動など、さまざまな日常を公開します。

彫刻の里帰り 

2012/05/02
Wed. 09:09

現代彫刻小品展に石の彫刻を出品してくれた鈴木さんから、茨城での個展にその石彫を展示したいと連絡が入ったので、しばらくの間里帰りすることになった彫刻を、倉庫の保管場所から吉田家へ移動して梱包を強化したところです。

鈴木さんとは、もうかれこれ20年以上になると思いますが、上野の都立美術館にお互い彫刻を出していた時に、少しだけお話をしました。
その後野外彫刻展にたまたま同じように出品していたりして、その時もほんの少し挨拶程度のお話をしました。

その程度のおつき合いですから、このたびの彫刻展もメールのやりとりだけで快く手持ちの彫刻を出品してもらったときは本当にありがたく感じたものです。

とにかく、図々しいというのか、世間知らずというのか、お気楽というのか、誰彼見境無く「これは!」と思った彫刻家や作家の皆さんへ、何の前触れも無く展覧会への出品依頼を送りつけるものだから、さぞかし不快な思いをしていらっしゃる方も多いと思います。
そんな状況で鈴木さんなど、ほんの世間話程度の会話しかしないで目の前を通り過ぎてしまっている何処かの胡散臭い田舎オヤジのお願いをよく聞いて頂いているものだと思っています。

私が見るのは本屋で立ち読みの狭い世界の美術雑誌程度ですが、その記事で時々見かける鈴木さんの彫刻を見ると、私などと違って、ひたすら彫刻一筋で活躍されている様子がよく伝わって感心します。

シンプルな形に凝縮された確かな表現力は、人の心を引きつける強さを持っています。
この度出品の鈴木さんの彫刻は、どちらかというと石の持つ硬質なイメージを感じさせないで、やさしく緩やかな春のそよ風を感じさせるような、情感あふれる石彫になっていると思いました。

鈴木典生 2012年作 タイトル:GLOBE 材料:黒御影石

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2012-05