工房むうあと鉄の手仕事

鉄の彫刻家、吉田正純の手仕事、彫刻や展覧会の紹介、万善寺住職活動など、さまざまな日常を公開します。

現代彫刻小品展石見銀山ー 7日目 

2012/06/30
Sat. 06:37

さて、いよいよワークショップ当日となりました。

準備の方は、着々・・というわけには行きませんが、それでも夕方から周藤さんがやってきて、何かと心強いかぎりです。

テントも開場前庭へ搬入を終わり、人数が揃った所で設営に入る予定。
6月の半ばからスタートした彫刻展のイベントも、今回のワークショップが終われば一段落。

展覧会3回目になる今回から、会場を石見銀山町内の公共施設(公民館がまちづくりセンターに変わった)に移動して、遠来のお客さんは、少し戸惑い気味。
会場の変更は、色々な意味でリスクが生じますが、もろもろの都合で避けられないこともあるので、先ずは今回をデータの更新と気持ちを切り替えて受付を続けている所です。

行政の都合で、ころここ変わる箱物名称に、なかなかついていくことが出来ていないのが実態の様子で、町内に暮す住民の皆さんも、「あれは大森町並み交流センターだ」とか、「こんどの彫刻展は公民館に変わったんですね」とか、「正式名称は大田市町並み交流センターでいいの?」とか、「まちづくりセンターって漢字で書くの?それともひらがな?」とか、同じ会場なのに、やたらと色々な呼び名が飛び交って、吉田はそんな曖昧な情報を整理しながら、ポスターなどの印刷物の原稿を作ってきたわけです。

お役所の考えていることは、どうもよく分かりません。
事業内容が、地域の実態や行政改革で変化するのはお役所内輪のことで仕方ないことでしょうが、その度に飾り看板をころころ変えていたりすると、そこを利用する一版ピープルはどうもややこしくなるいっぽうで、吉田も、正式名称やら通称やらよく分からないまま「昔の町並み交流センターで、元の裁判所だった所です・・」などと曖昧に説明したりしています。
この間、久々に彫刻を見てもらった万善寺の東堂さんも、「前にも来たことがある気がするがのぉ〜・・。孫の学習発表会があった所じゃないかの?」といいつつ、新しくなった看板をしげしげ見ていました。

遠来のお客さんには、彫刻や展覧会のお話に加えて、移動した先の彫刻展会場の解説などもしたりしているところです。
そんな吉田の本日は、朝から家業の坊主仕事。
ツナギを改良衣に着替えて出発です。

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現代彫刻小品展石見銀山ー6日目 

2012/06/29
Fri. 07:16

久々に朝から熱い日差しが照りつけ、石見銀山は一気に夏になったような1日となりました。
幸か不幸か、展覧会の会期が始まって以来、雨の降らない毎日が続いています。

町内の皆さんを中心に、断続的に来場が続き、ひとしきり彫刻展の出品作家や素材や技法のことなどお話させてもらい、とても丁寧に1点1点じっくりと鑑賞して頂いています。

午後からは、徳島の松永さんが列車を乗り継いで来訪。
松永さんと鬼塚さんは、20年ぶりの再会。
吉田とは10年ぶりの再会。
時の過ぎるのは早いものだと、こんな時にあらためてそう思います。
「彫刻続けてるから、こうしてまた会うことが出来るのよ・・」とは、松永さんの弁。
まさに、その通り。

10年といえば、軽く一昔のことになりますが、こうして再会してみると昨日や今日のようにスルスルと時間と距離が縮まって、オヤジの彫刻話で盛り上がったりします。

そんなわけで、久々の再会で若干飲み過ぎました。
本日はテントの搬入が待っています。
こんな状態で、吉田の腰はもつでしょうか?・・チョット心配。

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現代彫刻小品展石見銀山ー5日目 

2012/06/28
Thu. 07:41

本当に何十年ぶりかで東堂さんに私の彫刻を見てもらいました。

島根に帰ってしばらくの間、もう、かれこれ30年にはなるだろう昔々は、それでもチョクチョク彫刻制作の報告などをしていたのですが、そのうち、坊主家業もそっちのけで彫刻ばかり造っていると勘違いされて、おかみさんなども、どんどん小言の質量が増えてきて、そのような心配事は少しでも減らしたほうが良いと思うようになって、知らない間に、「彫刻」の話題は禁句状態になって、展覧会などことごとく隠密裏に始まって終わる・・といった状態が昨日まで続いていました。

人の考えはそれぞれですから、東堂さん夫婦も私の彫刻制作に理解を示さないことも分かるような気がして、いっぽうで若干の寂しさなども感じながら密かに制作を続けていたわけです。
その気持ちが変化したのは、やはり、今回の彫刻展で並んだ作品群とその制作者である彫刻家、それに、会場でとても熱心になめ回すように鑑賞して頂いている来場のお年寄りの横顔を見てからのことです。

そもそも、東堂さんは、美術鑑賞が好きで、2時間以上もバスに揺られて、数年おきに県庁所在地へ巡回する団体展へ、少年の私を連れていってくれたほどです。
最近になって、足腰もめっきり衰え、脳みその記憶障害も不安定な状態が目立つようになってきたので、このまま私のもう一つの顔を見せないで済ませてしまわないほうが良いのではないかと思うようになりました。

会場の受付を半日ほどワイフに交代してもらって、寺から温泉を回って石見銀山の展覧会場へ到着。
久々にワイフの顔を見た東堂さんは、満面の笑顔。
痛い足を引きずりながら、一つ一つ丁寧にキャプションと彫刻を見比べながら約80点の彫刻を見て回ってくれました。

「久々に目の保養をさせてもらいましたで!」
と、感想を一言。
帰りの車では、ワイフ差し入れのパンを食べながらとても上機嫌でした。

寺まで東堂さんを送り届けて石見銀山へ帰ってくると、まだ明るいのに通りに人影もなく、観光地とは思えない何時もの静かな夕方を迎えていました。

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現代彫刻小品展石見銀山ー4日目 

2012/06/27
Wed. 07:18

今年で48回を迎えるらしい、某公募展の巡回が島根にやってきて、大々的に宣伝され、毎日のように入場者数が公表され、盛況のうちに閉会を迎えて次の開催地へ移動したのは、ちょうど石見銀山での現代彫刻小品展の準備を始めた頃でした。

町中に貼られたポスターを何気なく見ていたら、「現代日本美術界を代表する巨匠・中堅・新進作家云々・・」とあって、「はぁ~??」と悩んでしまいました。

そういう身勝手な言い回しを堂々と使って、誇大広告になってチェックを受けたり、叱られたりしないですまされるのでしょうか?

だいたい、その「巨匠」って誰ですか?
現代日本美術界を代表する「中堅」の定義は何ですか?
何を根拠にして「新進作家」と判断するのですか?
そして、何時、何処で、誰が認めた巨匠で中堅で新進作家なのですか?

世間がこれだけグローバルになっている時代に、我田引水、自画自賛で乗り切ろうとしている美術団体が半世紀近く存在していることに驚きます。
むしろ半世紀もの間、旧式の解釈を守り継承し続けた組織力を賞賛すべきなのでしょうか。

もっとも組織や団体の中には、もっと純粋に真剣に制作や発表を続けていらっしゃる諸氏もたくさんいらっしゃることでしょう。
問題なのは、その組織団体を運営する首脳陣。
巨匠・中堅・新進作家云々の身勝手な定義付けを仲間内で都合良く決めてしまっている方々が問題なのです。

内情はよく分かりませんが、そのような美術団体は独裁者に握られたイエスマン集団か、何処かの教団教祖を盲目的に信仰している信者集団か、制作に確たる信念を持たないで研究会にしがみついている表現弱者集団か、そんなところでしょう。
本当に自分に厳しく、揺るぎない信念を主張出来る作家は、どんな環境にあっても自分を見失わないで自己実現を目指して、自己啓発の努力を絶え間なく続けていらっしゃるはずです。

・・・とかなんとかいっても、結局は日本の美術界など狭い世界の話しですから、作家の皆さんも概ね似たり寄ったりの考えだったりして、自分もいつのまにかそのような組織の一部に組み込まれていたりして、気がついた時には既に遅し・・・だったりして。
どこもかも、だれもかもそんなしがらみで苦労しながら純粋な表現や制作を追い続けているのかもしれません。
どうせだったら、まだ元気と勢いのあるうちにさっさと後進に託して堅苦しいしがらみから抜け出して、もっと自由にはばたきたいものです。

九州の宮崎から、2日間を使って、四つ葉マークを貼った軽トラに乗って鬼塚さんが石見銀山入りをしたのは、昨日の夕方。

大地にしっかりを根を張った土着の彫刻家のエネルギーを、久々に間近で感じています。
誇大広告でカッコつけた何処かの巨匠とはえらい違いです。
吉田は、こっちの方がずっとカッコいいと思います。

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現代彫刻小品展石見銀山ー 3日目 

2012/06/26
Tue. 07:36

さてさて、3日目は月曜日でしたが、石見銀山高齢者住民は、世間の平日とはそれほど大きな関係もなく、三々五々、ご近所さんが連れ立って会場へ足を運んでいただきました・・ようです・・

そのような報告が入ったのは、お昼を過ぎて午後のティータイムを過ぎたあたり。
私は、その時間になってやっと会場へ到着しました。

というのも、前日の受付が終わって、会場のチェックを済ませてから、工場へ直行して木裳さんのレリーフに使うイーゼルをポンコツ君へ積み込んで、九州まで届けてきたところなのです。

夜中に石見銀山を出発してから早朝に木裳家へ到着するまで延々と雨が降り続いていて、「これじゃぁ、宮崎の鬼塚さんも移動は厳しいだろうなぁ・・」と実感した所です。

木裳さん立ち会いで、イーゼルの組立を説明しつつレリーフのセッティングも無事に終了し、しばらくぶりの再会であれこれ話してからとんぼ返りで帰宅。
復路の道中は、雨も上がってポンコツ君も黒煙をはきつつ快調に走行。
アクセルペダルを踏み込む足先にもしだいに力が入っていたようで、予定の時間よりビックリするほど早くに石見銀山着。

シャワーを浴びて、旅の疲れを落とし、しばらくウツラウツラしてから、ワイフを引き継いで会場当番に入ったしだいです。
「チョット最近になって彫刻のようなものを作り始めた所なので・・」とか、
「こんなにいっぱいだと、なかなか全部見るのも疲れるわぁ・・」とか、
「去年出してた人、また出してるねぇ・・こんどの面白いわ・・」とか、
たった2時間足らずの受付でしたが、地元の皆さん中心に感想など頂いたところです。

そして本日、やっと鬼塚さんが石見銀山入りの予定です。
途中で彫刻仲間の新庄さんの所へ寄ってくるらしいので、夕方くらいには到着されることでしょう。
私も、あと10年も彫刻家を続けていることが出来たら、鬼塚さんのようにスケジュールの無い気楽な旅が出来ると良いなぁ〜と思ったりしています。

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現代彫刻小品展石見銀山ー2日目 

2012/06/25
Mon. 01:53

石見銀山に住み暮しているわりには、車で40分ほどの万善寺へ通勤坊主をしたりして、しだいに町内の皆さんと疎遠なるいっぽうの最近ですが、こうして、1年に1回の展覧会があったりすると、それでもしばらくぶりに見知った顔を見ることが出来たりして、不義理の失礼をお詫びする良い機会であったりします。

彫刻の展示を終わって、展覧会場に一変した木造純和風のホールを見ると、浜田の世界こども美術館とは全く違った雰囲気になって、展示の彫刻も、また違ったふうに見えたりして、発見があります。

夕方になってから、町内やご近所の親子連れがやってきて、ひとしきり彫刻で遊んでいきました。
どこかの、かたっ苦しい美術館のかたっ苦しい芸術展も、それはそれなりに身の引き締まる良さがありますが、親子で普通に彫刻と戯れる姿をみていると、それはそれでなかなか親近感のある展覧会になっているような気もして、吉田としては、そのあたりが、田舎ならではのオリジナル彫刻展になっているように思います。

美術家の皆さんには、賛否両論あるでしょうが、どちらかといえば庶民大衆から縁遠くなっているように思える彫刻の面白さを、このような機会に見直してもらえるといいなぁと思ったりしているところです。

遠方の知人や友に混ざって、万善寺の檀家さんも来訪。
吉田の実態を熟知の知人一家は、10年に1度飲めるかどうかのワインを差し入れ(ヤッタゼ!)。
入場99人までいって、パタリと途絶えた客足に、あと一人と踏ん張って30分延長して粘ったら、見事にゲットできました、石見銀山限定周知「歩く野球オヤジ」。

そんなわけで、彫刻の展覧会開催2日目は、見事100人入場。

石見銀山のマッタリとした日曜日のひとときがゆっくりと暮れていきました。

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現代彫刻小品展石見銀山ー1日目 

2012/06/24
Sun. 07:02

現代彫刻小品展の石見銀山会場は、大森まちづくりセンター(旧公民館)と大森町並み交流センターが、改築された旧裁判所の建物に併設されている公共施設(メチャメチャややこしいから自分でもよく分からないけど・・)で、その建物の後ろ側に、新しくホールを増築して、町民の集会や、コンサートなどのイベントや、各種講演会などの開催が出来るようにしたものです。

文字での説明は難しいですが、とにかく、そのホールを半月間、吉田が個人で借り切っていることになりますから、自分のことながら、なかなかやらかしているものです。
借りるほうも貸すほうも、石見銀山でのノリは特別なような気がします。
もっとも、色々アレコレ問題がない訳ではないのですが、そのあたりは、一晩寝て忘れてしまうことにしています。

そのような状況の中、ついに彫刻の展覧会がスタートしました。
九州の鬼塚さんは、梅雨前線に捕まって身動きできない状態です。
島根の方は、快晴こそ望めないものの、今のところ雨に悩まされて仕事にならない・・ということはありません。
やはり、日本は狭いようで広いなぁと、こんな時に改めて感じます。

展覧会初日は、入場者数73人。
人口400人の小さな田舎町としては、なかなか健闘の数字です。

受付も、ゆっくりのんびり読書でもしようと、読みかけの本を数冊用意して望んだものの、結局、友達の少ない吉田としては珍しいほどの知人友人や、10年ぶりあうことの出来た昔の職場仲間などが絶え間無くやってきて、1年ぶりの彫刻展は、不気味なほどの好スタートを切りました。

午後からNHKさんと読売新聞さんの取材も入りました。
新聞を読まない吉田ですから、そのうち近所の図書館で記事の情報を収集することになります。

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彫刻展スタート 

2012/06/23
Sat. 07:18

いよいよ本日から、現代彫刻小品展が石見銀山の町並み交流センターを会場にスタートです。

福光石彫ワークショップで20名の参加者が取り組んだ石彫も、来場のお客様へ見ていただけるように会場アプローチに配置しました。

昨日の展示作業中、地元の新聞社さんが取材してくれました。
本日は、 NHKさんが来てくれるとのことですが・・・

とにかく、何となく「手作りの文化祭」的イベントのレベルは超えているような反応です。
もっとも、某全国規模の総合美術展のように新聞社やテレビ局共催のバックアップは望めませんが、それでも地元の「ぎんざんテレビ」さんが協力にバックアップしてくれて、ラジオやテレビで毎日のように開催のお知らせをしていただいています。

さて、石見銀山の地元の皆さんをはじめ、出来るだけ多くの地域の皆さんのご来場を願っていますが、どうなることでしょうか?

最近は、ツナギに長靴姿が定着しつつある吉田ですが、これから会期中は無精ヒゲも剃って、小奇麗な吉田に変身です。
皆様のご来場を、心よりお待ちしております!
・・・といっても、このブログを遠くの方でチェックしていらっしゃる方々には無理かも知れませんね。

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イーゼル出来た 

2012/06/22
Fri. 02:38

朝から工場にこもって仕事をするのは、久々の事。
なんか、ビックリするほど集中するし、これが本当の姿なんだなぁ・・と思ったりします。

ネコが昼飯を食べたがっているだろうと気がついたのが14:00過ぎ。
ネコにメシをやって、ついでに自分も昼飯を食べて工場へ戻ったら、近所のお百姓さんが草刈に来ていてしばらくぶりに立ち話。

田植えの時期のしろかきの機械が壊れていたのを応急修理したままだったので、次いでの時に持ってきておいてくれと言って分かれたら、早速持ってきて、またしばらく立ち話。

あぁ〜〜・・、こんな感じがいいんだよなぁ〜〜・・

のらりくらりと仕事を進めて、12時間で木裳さんのレリーフのイーゼルが形になりました。

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再開、青空工房 

2012/06/21
Thu. 07:39

ワークショップの後片づけもまだ十分でないまま、今度は現代彫刻小品展の会場設営をしないと、23日初日の展覧会スタートに間に合わなくなってしまいます。

そんな状況ですが、九州の木裳さんが埼玉でグループ展をするというので、それに間に合わすためにレリーフのイーゼルを作成中です。

組み立て式なので、なかなか時間もかかるし、肝心のレリーフが手元にないので結構作りにくいのですが、それでも色々工夫して、現在、1機だけほぼ完成しました。
あと2機は、同じデザインで平行して造ろうと思っているので、この1機よりは若干制作時間を短縮できると思います。

青空工房に近い吉田の工場は、この間の台風のように大雨が降ったりすると、開店休業状態ですから、制作の方がまる1日遅れています。このままだと、今日辺り徹夜になるかも知れません。真夜中にグラインダーをかけたりするので近所迷惑な話です。追い出されたらどうしよう・・・

展覧会の方は、22日の午前中には、県内作家からの作品搬入をおおむね終わらせて、午後から展示作業を始めようと思っています。
22日は出雲で知人がグループ展をしているので、9時の開館を目指してキーポンを学校へ送ったついでにそちらまで足を伸ばそうと思っていますが、その余裕かあるやらどうやら・・微妙です。
なにやかやと、重なる時はことごとく重なりますね。
べつに、それほど忙しいわけでもないのに、台風までやってきたりすると、どうにも収集がつかなくなってしまいます。

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現代彫刻小品展開幕間近 

2012/06/20
Wed. 07:02

23日から始まる現代彫刻小品展のみどころをしつこくまとめてみましょう。

1)日本の各地で制作活動を続けている彫刻家はたくさんいますが、この度、遠くは栃木県、富山県をはじめ、関東、東海、西日本、中国・四国・九州在住の彫刻家から近年の自信作約80点が集まりました。

2)年齢層も幅広く、すでに作家生活60年を越える80代90代の彫刻家から、彫刻を始めたばかりの20代の作家まで、その経験年数や知名度に関係なく、さまざまな素材やジャンルの彫刻が集まっています。

3)女性の彫刻家も多く、男性が制作する彫刻とはまた一味違った、とても女性らしい優しく暖かみのある彫刻を出品しています。

4)島根県在住の彫刻家が多数出品しています。素材の違いも多彩で、石彫・木彫・陶彫・金属・紙など、様々な素材を使って、自分独自の表現を追求していることは、あまり知られていないことでしょう。
島根県展や日展の巡回展ではなかなか見られない、幅広い作風の県内在住作家の彫刻を見ることが出来る、数少ないチャンスでもあります。

5)触ることの出来る彫刻を展示しています。一般的に、彫刻の展覧会で触っても良い彫刻展はありません。よく展覧会場で「触らないでください」などと掲示されたりしてあるのが普通ですが、この度の現代彫刻小品展では、彫刻家にお願いして、触っても良いというより、むしろ触ったほうが面白い、また、触って遊んでほしい・・そのような、彫刻を制作してもらいました。いろいろな素材による触り心地の違いを確かめてみてください。

6)展覧会期間中に、出品作家の一人、鬼塚良昭さんの無料ワークショップが行われます。
鬼塚さんは、自分の彫刻ギャラリーを経営するかたわら、西日本を中心に、様々な個展発表を実験的に続けていらっしゃるおもしろい彫刻家です。この度も、約1週間、石見銀山に滞在し、町内でミニ個展を開きながら、自由参加型のワークショップをすることになりました。6月30日と7月1日の2日間行われますので、是非大森町の町並み交流センターをのぞいてみてください。

信ヶ原良和さんの和紙だけで出来た彫刻

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鬼塚良昭さんの動かして遊ぶ彫刻

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福光石彫ワークショップ終了 

2012/06/19
Tue. 06:48

ワークショップで慌ただしく過ぎた数日間でしたが、台風の接近などで心配された天候の悪化も、「僕は晴れ男なんだよ」の日原さんのおかげで無事に回避出来ました。

参加者みんなで、会場に散乱した福光石の残骸をおおむね片づけたあと、高校の美術部有志の皆さんが、講師の日原さんへお礼の挨拶。
なにか、体育系のノリを思わせる礼儀正しさに、軟弱ものの自堕落な吉田はビックリ。
最近の高校生は、とても純粋にスクスクと育っているような気もしたりして、高校だった頃の自分を思い出すと、時代の違いを感じます。

当時は、70年安保の学生運動がそろそろ収束し始めているころで、一時期のことを思うとずいぶん平穏になって来つつあったものの、それでもまだまだあちこち過激なポスターや看板を見かけるし、ヘルメットの学生が校門入口で登校中の高校生へビラを配ったりしていました。
私など、あのころは純粋にひねくれていた(・・??)ものですから、そのような光景を何となく斜めの方から見ながら行動していた方でありました。
どうもいまだに続く政治不信の根っこはそのあたりに起因しているような気がしないでもありません。

なにはともあれ、会場の復元もおおむね完了し、一晩開けてから日原さんを空港まで送り届け、石見銀山へ帰ってきたのはその日の夕方。
さすがにジジイに近い吉田はグッタリ。
夕食を終わって、記憶がなくなって、屋根を叩く激しい雨音で気がつけば朝。

今日はこの雨の中、1日中万善寺の年回仏事。
これから、気持ちを切り替えて、塔婆を書いて出発です。

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福光石彫ワークショップ 

2012/06/18
Mon. 07:25

日原公大氏を講師に迎えて、福光石を使った彫刻制作のワークショップが始まって終わりました。

朝からチラついていた小雨も昼過ぎには上がって、絶好の制作日和。
県内から美術部に在籍している高校生や、一般のお姉さんや、近所のお年寄りや、現代彫刻小品展に出品している作家の友人の方など、総勢20名チョットの参加者が集まりました。
石を叩く音や、電動工具の音が、石見銀山の谷にこだまして、とてもにぎやかです。
音を聞きつけて、観光さんがのぞきに来たり、大森小学校へ通う近所のこどもたちがやってきたりしてギャラリーが出来たりと、なかなかの盛況ぶりです。

1日半がアッという間に終わった気がします。

半年前からボツボツと準備を始め、各方面に参加やお手伝いの協力をお願いし、やっと念願だった福光石を使った石彫のワークショップでした。
関係の皆様には心から大感謝です。

さて、今日からは気持ちを切り替えて、現代彫刻小品展の展示準備に入ります。
出品している作家が二人ほど準備を手伝ってくれることになって、少し先が見えてきました。
疲労がたまってきて、身体がどんどん重たくなって来た頃だけに、二人の助っ人登場はとても助かります。

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石見銀山フィールドワーク 

2012/06/17
Sun. 07:33

福光石彫ワークショップの2日目は、石見銀山の地内に点在する福光石の建造物を見ながら、その歴史的背景などを解説していただく・・という、かたっ苦しい(失礼)企画からはじまりました。

あいにくの雨模様で、私などカッパの上下を着込んだ重装備で望みましたが、結局予想ほどの大雨にもならないで肩透かし。
カッパで蒸れて汗をかくわ、無駄な荷物が増えるわで、なかなか試練のフィールドワークになりました。
・・・と思っているのは私だけかも知れなくて、参加の皆さんのとても熱心な突っ込みに講師の中田さんもタジタジ場面があったりして、石見銀山史跡の関心の深さを改めて感じた所です。
おおむね当初の定員に達しましたが、何とその約半数が地元石見銀山の町民。
町に暮す皆さんの「我が町」を愛している姿に、チョット感動。

ついこの間、住民総出で史跡掃除をしたばかりなので、行く先々の史跡もキレイに整備されていて、感心しました。
聞く所によると、福光石で造られた眼鏡橋は、日本の石の建造物としてはかなり古いものであるらしいということが、研究調査の過程で分かってきたとのこと。
他にも、まだまだ未発見の史跡が山のように埋もれているとのこと。

もう何年も住み暮しているのに、地元の様子をあまりにも知らないでいる自分を発見できた良い機会になりました。

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福光石彫ワークショップ夜学会 

2012/06/16
Sat. 06:54

現代彫刻小品展のプレイベント・・・福光石彫ワークショップ・・・がスタートです。

石見銀山は、夕方になって雨模様。
まずは、「福光石とは何ぞや!」と、そのあたりのおはなしを夜学会で聞きつつ、彫刻の制作に向けて、 事前準備から始まりました。

吉田の方は、ポンコツ君の荷台から飛び降りた拍子に、どうも足首を痛めたようで、何かとても歩きにくくなってしまって、ヨタヨタとカニ歩きしたりしています。

夜学会の方は、講師をお願いした間野さんから、「資料はどのくらい用意しておけばいいでしょう?」と、心配の電話が入って、「地元の飛び込み含めて20部くらいで良いと思いますが・・」と答えておいたら、丁度その位の参加があって、借りていた会議室が一杯になりました。

とても分かりやすいお話しで、それまで何気なく見逃していた世界遺産になっている石見銀山の風景が、自分の中で次第に重くなってくるような気にもなって、その上、参加いただいた皆様からのマニアックに掘り下げられた質問も飛び交って、なかなか面白い(といったら失礼ですね・・ごめんなさい)夜学会になりました。

やっと梅雨らしくなって来た今日この頃、本日午前中は、雨の中フィールドワークの石見銀山地内見学解説会の予定です。

裏番組でテントの設営がありますが、果たして屈強のオヤジどもがどれだけ集まってくれるでしょうか?

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猿がいる 

2012/06/15
Fri. 07:14

さて、いよいよ本日夕方、間野さんの夜学会から福光石のワークショップが始まります。

会場の設営は、結局テントの運搬が残ってしまいました。
まぁ、それもそのうち屈強のオヤジが何人か集まれば何とかなると思います。

彫刻の展示台は、あと10台を残すのみ。
ポンコツ君ががんばってくれて、結局8往復で完了しそうです。

久々に、普段はほとんど使わない旧道の峠を上ったり下りたりして運搬する途中、猿の集団に遭遇しました。
彼らは、人の踏み込むことがほとんどなくなった旧道を我が物顔で横切って、やりたい放題に荒らしまくっていました。
山の斜面から木の枝をまき散らし、ハチクのタケノコを食べ散らかし、ガードレールにのってオシッコするし、道の真ん中でウンコするし・・まぁ、何といいましょうか・・一昔前のオヤジ共がタバコやゴミのポイ捨てをしたり、つばを吐いたり、立ちションしたり・・そんな道徳心の欠落していた頃の様子を思い出す光景が展開しつつ、次第に谷間の集落へ近づきます。
展示台を積み込んで、綴れ坂の峠をひとカーブ曲がりながらゆっくりと移動しているポンコツ君を尻目に、彼らは山の斜面を真っすぐに移動の最中でした。

先日、法事のおつとめが終わって、墓参の途中、墓地への脇道へ入る角にウンコの山があって、「こりやぁ~、たぬきの溜め○○というやつですねぇ~」といったら、「そりやぁ~むじなぢゃぁ思うんだがねぇ~」という話で、「むかしやぁ~、こがぁ~な溜め○○は、やまんなかはいらにやぁ~、みることなかったがのぉ~」と言うことでした。
確かに、最近の島根県は少し奥部に入ると、一気に高齢化が進んで、耕作地のすぐ側まで山が迫っています。

こんなド田舎で、日本中から集まった現代彫刻小品展など開催しようとしている自分がいるわけです。
何か意味があるのだろうかと、ふと虚しくなったりしてしまいます。
三原谷のイベントにお付き合いしているのも、似たような状況だったりします。

吉田の無謀で我が侭な計画に、文句も言わないで乗っかってくれている島根の彫刻家諸氏には頭が上がりません。

さて・・気持ちを切り替えて、本日の業務に取り掛かりましょう!
・・・ということで、1枚の写真には、運転しながら激写した「猿」が写っています。
お暇な方は、目を凝らして見つけ出してください。

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ワークショップ準備ーその2 

2012/06/14
Thu. 07:35

福光石彫ワークショップの準備作業初日が、慌ただしく過ぎました。

午前中のメインは福光石の運搬搬入。
午後のメインは報道関係への広報と業者さんを回って支払い。
夕方から彫刻展示台の移動搬入。

・・・これらを、おおむねじゅん君と二人で行おうと予定して朝から動き始めたのですが・・・
じゅん君は寝坊で使い物にならず、結局お昼前から合流。
宿直明けの周藤さんがお昼から合流・・・これは、予期しなかっただけにとても助かりました。
ワイフのまっちゃんは、私とすれ違いながらも、彫刻のピストン輸送などで活躍してくれた様子。

会場が5時で閉館してしまうので、どちらかといえば5時から男の私としては作業の積み残しを出してしまいましたが、1日を振り返ると、ひとまずこの程度で「御の字」でしょう。

本日の大仕事はテントの設営ですが、こればかりは人手が必要なので、手間数を揃える算段をしなければいけません。
友達の少ない吉田としては、このあたりが一番苦労する所です。
そうそう・・それから浜田のこども美術館へ表敬訪問しなければいけません。
あれほどお世話になったのに、結局その後のドタバタでお礼にも行かないまま今日になってしまいました。
館長さんに叱られそうです。
・・・ということで、何かとスケジュールの立て込む中、11時に会ってもらえることになりました。

昨日は近場ばかりで走行距離が300km。
さて、本日はどの程度走ることになるのでしょう。
とりあえず、展示台移動に9往復は確定です。
ポンコツ君も黒煙排気ガスの量が増えたように思います。
あちこちの異音も増えてきました。
この間キーポンを迎えに行ったら、「アレッ?今の音なぁに・・、おとうさんこの車大丈夫?」
「さぁ〜、お父さん聞こえなかったぞ・・」
といったものの、確かに何やら怪しげなすごい音が聞こえていました。

もうチョットだけがんばってネ、ポンコツ君。

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ワークショップ・スタート 

2012/06/13
Wed. 07:58

今回のワークショップで福光石の石材を提供してもらっているのが「坪内石材」さんです。
その社長さんは、江戸の石彫師で五百羅漢の奉納寄進者でもある坪内平七さんと縁続きです。

東堂さんの通院につきあって午前中をつぶした後、大急ぎで石見銀山へ帰る頃にはポツポツ雨が降り始めてきました。
道中に社長さんと石材運搬の打ち合わせをして、その第1弾が小雨の降る中、始まります。

福光石は水分を吸い込むので、雨が降るとグッと重くなります。
雨は、色々な外仕事をとても慎重にさせてくれます。
身体中の神経を緊張させて、細心の注意をめぐらさないと、些細な失敗で思わぬ大きな事故を招くことにもなりかねません。
すでに90歳近くになる社長さんは、上手にフォークリフトを操って、ポンコツ君の狭い荷台に積載量ギリギリの石材を積んでくれます。
私は、会場の町並み交流センターまで運んで、人力で一つずつ石材を下ろします。
その作業を夕方になるまで続けて、ひとまず無事に搬入2往復分を終了しました。

肉体労働で身体を使うと、やっと本格的に「さぁ、はじまったぞぉ〜」という感じですね。

ワークショップにしても、展覧会にしても、思えばとてもたくさんの方々の協力があるから、吉田ごときでも何とか乗り切れているのだなあと実感します。
展覧会前半は浜田世界こども美術館のスタッフのみなさんはじめ、寺尾館長さんの後押しと支援のおかげ。
後半は坪内石材の社長さんはじめ、従業員のみなさんのおかげ。

今回の展覧会には、その社長さんの縁続きで石彫仏師の正史さんが作品を出品してくれることになります。
浜田の時は、寺尾館長さん自ら作家の一人として彫刻を出品していただきました。

自分が一人で勝手に思っているだけかも知れませんが、何かとても良い感じで彫刻のネットワークが広がっているような気がします。

寺尾 堂 2012年作 「海景」

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ネコ事情 

2012/06/12
Tue. 02:12

いよいよ、今週末から石彫のワークショップが始まります。

朝から祥月命日のおつとめに出かけて、昼前に石見銀山へ帰宅。
裏番組で、久々に平日休みのワイフとじゅん君にお願いしてワークショップ用の「砂袋」を作成。
朝ご飯も食べないまま自宅を飛び出して小腹が空いていたので、ワイフの手づくりトーストをかじりながら彼らに合流して、コンパネやらブルーシートやらいろいろ買い出しして、会場の町並み交流センターへ搬入したりして、その後のこまごました用事をじゅん君にゆだねて、私の方はデスクワークへ入りました。

週明けの月曜日は、そんな感じで慌ただしいスタートです。

石見銀山での彫刻展の方も、若干作品の入れ替えや追加などがあって、キャプションや目録データの修正をしたところです。
それを元に、報道関係への広報資料を作って、ひとまず FAX送信を終わったのが夕方。

その間、吉田家に落ち着いてほぼ1ヶ月のチンピラ猫が、ことごとく私のデスクワークを邪魔します。
今がいたずら盛りのど真ん中!・・といった状況です。
最悪だったのは、紛れ込んだハエを追いかけて作業中のキーボードを駆け抜けたこと。
せっかく手直し目録の一覧表がほぼ完成していたのに、リセットするはめになってしまいました。
このところ、いたずらが過ぎて叱られっぱなしなのに、ケロリとして私の周辺へすり寄ってきます。
お仕置きのつもりも、彼にとっては遊びの延長程度のことです。

最近になってワイフが時々「タクゾー!」と口走ったりしています。
このまま行くと、「ネコ!」と呼ばれているチンピラ猫に「タクゾー」という名前がつくかも知れません。
天国の川谷拓三さんは、はたして喜んでいらっしゃるのかどうか、微妙です。
ちなみにキーポンは、その拓三さんを全く知らないので、いまいちピンと来ていない様子です。

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坊主家業 

2012/06/11
Mon. 07:57

万善寺の檀家さんも東堂さんの代から比べるとおおよそ代替わりして、私が引き継いでからの2年の間にも、ずいぶん年齢層が若返りました。
と同時に、仏事に対する意識も東堂さんの頃とは違ってきて、法事の意味をよく分からないまま、当日の具体的なタイムスケジュールから仏前の用意まで、一切合切質問攻めに遭ったりするお宅が増えてきました。
私が一人で年回の法事にお邪魔するようになってからは、その日の法事の流れを一通りお話しして、時には、その意味なども簡単に説明して、それから鐘をチィ〜ンと叩く・・というようにしています。

東堂さんにお供していた時は、いきなりデカイ声でご詠歌から始めていたので、参列の皆さんも気持ちがぐっと引き締まって、何が何やら分からないまま、アレアレと先に進んでいくような年回法事が多かったものです。
それもやはり、東堂さんの人望とでもいうのか、長年のおつき合いの信頼感とでもいうのか、強引な坊主主導の勢いのようなものにもかえって威厳をかんじたりして、それはそれで良かったのかな・・と思ったりします。

いずれにしても、坊主の世界も人が変わればやり方も変わって当然・・と自分に言い聞かせて坊主家業を務めているこの頃です。

三原谷の往復を挟んで、この1週間はワークショップや彫刻展の準備もほとんど出来ないまま、毎日のように檀家さんのお宅をあちこち訪問しています。
ほとんどは簡単な略式の法事なので、「本日は略儀ですからお経もそれなりに・・」といってお経を摘むわけにもいかないので、勢い木魚のテンポも少し早めにして時間の短縮につとめたりして、坊主は坊主なりに気を使ったりしています。

この間、熱心に自ら進んで宮大工の勉強をしていらっしゃる棟梁のお宅へおじゃまして、それこそ略儀の法事を終わった後、一応簡単な内輪の斎膳のようなもながあって、奥さんの手づくり料理を頂きながらおはなしをしました。

その棟梁さんが続けていらっしゃる勉強会で、島根県を代表する木彫家の内藤伸さんの話が出て、、木取りのことやら、現存の作品のことやら、師弟関係のことやら、着色や保存のことやら、他に裏事情の話題も出たりしたそうで、結構盛り上がったということです。
自分で言うのもなんですが、万善寺のお檀家さんと内藤伸さんの話題に花が咲くなど、思ってもみなかったことなので、お互いの距離感がグッと縮んだような気になりました。

「現代彫刻小品展でも、木彫の作家がたくさん出品してくれていますヨ!」
と、そんな話を棟梁さんにキチッと宣伝したりして帰ってきました。
ひょっとしたら、期間中に石見銀山まで来てくれるかも知れないな・・とささやかな期待をしているところです。

加藤雅也  2007年作 「07-1 時の風 IX」

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石のこと 

2012/06/10
Sun. 06:58

ここのところ、やっと雨が降るようになってきて、そろそろ梅雨らしくなりはじめたような気がします。

年回の法事は、檀家さんに農業関係者が多いこともあって、農繁期を少しずらした今の頃に集中しはじめます。
その気になって周辺を見回すと、あちこちで知り合いの坊さんを見ることが増えてきて、どこも事情は同じようなものなんだなと感じます。
万善寺も小さいながら、檀家さんの事情で6月に入ってから年回法事が続いています。

さて、肝心のワークショップ準備ですが、そのような事情で吉田の動きが若干停滞しています。これから1週間足らずは、体中のキシミをダマシながら何としてでも乗り切らなければいけません。
先日、直前のミーティングで3つに別れたコースのそれぞれに参加者数が見えてきて、あとは当日、町内からの飛び込みを期待して、おおよそ予測の範囲で落ち着きそうな状況です。
三原谷のイベントの方は、たぶんこの1両日あたりで準備会議が開かれて、実行委員の皆さんも本腰が入った所だろうと予測しています。
久々に、「忙しくなってきたぞぉ〜」と実感している今日この頃です。

その、三原谷で石彫ワークショップの企画を持ち込んでみたら、さっそく反応が帰ってきました。
彼の地にも、福光石に似た凝灰岩があるようで、ひところは採石場もあったような話でした。
「青井石」という「青い石」(まぎらわしい・・)だそうです。

先日、展覧会へ石彫を出品してくれる坪内さんが、熊本城の下から採れる石の話をしてくれました。
昔は、採石のための発破をしても、当然何の問題もなかったのに、近年になって周辺が新興住宅密集地に様変わりしてから、結局発破作業が出来なくなって、採石不能になったそうです。
石彫仏師の彼は、そこで採れる石がとても気に入っていたそうですが、もうその石を使うことが出来なくなったと残念がっていました。
人間の身勝手な慢心の醜さを見てしまったようで、気が重くなってしまいます。

石見銀山での現代彫刻小品展へも、たくさんの石彫作家から彫刻を出品して頂きました。
島根県の東の端、あの安来節で有名な安来(やすぎ)でご活躍の近田さんもその一人で、今回は、大理石を彫って磨いた抽象の彫刻を出品していただきました。
一見、「石は重くて固いものだ!」と思われる方も多いでしょうが、それが彫刻に変わることで、とても柔らかく感じたり軽く感じたりして見えたりすると、それはそれで発見であったりもします。
そのあたりにも石の魅力があるのではないでしょうか?

近田裕喜 2011年作  breath(ブレス)

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三原谷の川の風まつり2012始動 

2012/06/09
Sat. 07:02

石見銀山でのワークショップが、あと1週間で始まります。
昨夜はその直前打ち合わせで、近場のメンバーが集まって情報交換をしつつ、最終の打ち合わせをしたところです。

同じ日は、「三原谷の川の風まつり」イベントの実行委員の皆さんが、それぞれの企画を持ち寄って下話をすることになって、私も昨年から彫刻の方でお付き合いをさせていただいているので、島根の用事を前や後ろにずらして、三原谷までとんぼ返りで行ってきました。
久々に往復500kmの長距離を走りましたが、この前のようにお巡りさんに止められることもなく、日が暮れる頃になって無事に石見銀山へ到着しました。

今年のおまつりには、あの「黒田征太郎」さん(みんな知ってるかなぁ?)が参加することになって、三原谷のほうは益々バージョンアップして盛り上がりつつあります。
島根の石見銀山から、兵庫の竹野町まで、9号線から178号線を経由して三原谷へ到着したのは、途中の通勤ラッシュとぶつかって、約1時間近くの遅刻。
会場の旧大森小学校では、すでに黒田さんのお話が始まっていて、前後の状況が上手に把握できないまま、約30分が経過。
ちょうどお昼のサイレンが三原谷の谷間へけたたましく鳴り渡って、それをきっかけに私が持ち込んだ今年の企画原案を説明させていただきました。

限界集落を抱える三原谷のアートイベントが、これから本格的に動き始めます。

確か、去年の何時かの打ち合わせの時も、鳥取辺りで大雨が降ったような気がしますが、今年も帰りの道中に降り続いていた雨が、石見銀山の自宅前に着いた頃には本格的な土砂降りになりました。
「ポカして、みんなに迷惑かけるんじゃないぞ!」と、天の神様に叱咤されているようなかんじでした。

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ミッドナイト・ジャズ 

2012/06/08
Fri. 02:36

1週間はどうしてこんなに早く過ぎてしまうのでしょう?
先週の金曜日は、島根県東部をぐるっと一周、展覧会の広報活動して回っていましたが、今週の金曜日は、何と早朝から石見銀山の自宅を出発して兵庫県まで往復してきます。

・・・ということで、少しでもいっぱい寝ておこうと、早々お眠りモードに入ったのに、ノッチから電話があって起こされ、なっちゃんから電話があって起こされ・・
結局、ジジイに近いオヤジは、真夜中にバッチリ目が冴えて眠れなくなってしまいました。

そんなわけで、久々にハービー・ハンコックの「処女航海」をヘッドホンで聴きながら書き上げた現代彫刻小品展のCM原稿の原稿がこれ。
おかげさまで、苦戦していた原稿書きが少しだけ先に進みました。

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
レリーフ彫刻

レリーフは、俗にいう「浮き彫り」のことです。
身近で例を上げると10円玉の平等院鳳凰堂などがそれにあたります。
また、神社仏閣などの建築物や、欄間(らんま)・家具・インテリア調度品などによく見られる浮き彫りも、レリーフといって差し支えないでしょう。

このように、広く私たち日常の暮らしに普及しているレリーフですが、ちょうど立体と平面の中ほどに位置していて、空間を絵画的に平面の中で感じさせることや、光と影のバランスで立体を強調させることなど、いろいろ工夫しなければいけないことがたくさんあるのです。

彫刻の中でも絵画的な表現が取り入れられていることが多いので、どちらかといえば、完全に立体である彫刻を造るより簡単だと思われがちですが、実はそうではなくて、むしろ普通に立体の彫刻を造るよりレリーフを造ることの方がずっと難しいのです。

今回の現代彫刻小品展では、何人かの作家がレリーフ彫刻を出品しています。

その一人、九州在住の木裳(きのも)さんは、交通事故の被害による障害を抱えながら「ジャズミュージシャン」をテーマに多くのレリーフ制作に没頭し、精力的に各地の展覧会へ作品出品を続けていらっしゃいます。
彼の造るレリーフからは、モダンなジャズ音楽のアドリブ・ソロが聞こえてきそうです。

木裳 耕二 2012作 「BACK STAGE(BASS)」

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悪猫面(あくにんづら) 

2012/06/07
Thu. 07:08

地元のケーブルテレビさんが、今回のワークショップや現代彫刻小品展の「 CM番組(20〜30秒だけど貴重!)をつくってあげましょう!」ということになって、この間から書斎に引きこもっての原稿づくり。

いろいろ苦戦して、ワークショップ関連の原稿を終わらせたあと、彫刻展の方は、初日の1週間前から7日間CM放送する予定になって、原稿も7回分用意することになりました。

自分の都合の思いつきで、朝食前の覚醒時間や、なかなか眠れない真夜中ににダラダラとキーボードを叩くことは全然気にならないのに、どうも、「○●の原稿書いてください・・」と頼まれたこういうことには慣れなくて、遅々として進みません。

あれこれ文章を考えていると、キーボードの隙間に溜まった埃が気になって、ティッシュの先を紙縒りにして掃除を始めたり、一つ一つ摘み上げて、それこそつまみ食いしていたポップコーンを、気がつくとゴッソリ手ですくって大口あけて放り込んでいたり・・
そのうち、散らかったキーポンの勉強机兼用パソコン机のふき掃除を始めたりと、そんなことばかりしていると、アッという間にお昼になって、腹が減ったから「さてさて、今日のお昼は何にしようかな?」などと、なかなか集中できません。
脳みそから文章を絞り出すような思いで、やっと原稿半分を終わらせてメールで入稿した所です。

書斎で苦悩する私の心情を全く無視して暴れ回っているのが、我が家の新参者のチンピラ。
家族のいない昼の間中、寝ている時以外は、ことごとく私のデスクワークを邪魔します。
夕方にワイフが帰宅すると、手のひらを返したように足もとにすり寄って媚を売り、キーポンを部活から連れて帰ると、いやにしおらしく、おとなしく、抱っこされて彼女の指をしゃぶったりしています。
オヤジの目を盗んでいたずら放題のチンピラ猫の変わり身の上手さは、クエンティン・タランティーノさんそっくりの、一頃の大部屋名優「川谷拓三」さん(古ぅぅ〜〜)にそっくり。
吉田家の新参者は、益々悪猫面に磨きがかかっています。
「ネコ」と呼ばれているチンピラ猫を、家族のいない昼の間は、密かに「たくぞう」と呼んでいるのは私だけです。バレたらみんなに叱られるだろうなぁ・・

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がんばれポンコツ君 

2012/06/06
Wed. 07:04

いよいよワークショップまで10日余りとなりました。

石見銀山町内も、少しずつポスターを配ったりしてワークショップと現代彫刻小品展の気運を盛り上げようと、地道に戸別訪問などしながら広報を続けていますが、やはり、こういう時は大人数のローラー作戦に切り替えられると効果も大きくなるだろうなぁと痛感します。

それでも、ワークショップの申込がチラホラ入ってき始めて、何となく安心しつつ一方で緊張感も増してきます。
テントの手配や、コンパネ・ブルーシートなどの備品購入や、やらなければいけない事が山のように残っています。
それに、最大の難関は石材運搬。
1個6〜70kgの石のブロックを、私のポンコツ君で運搬しなければいけません。
実は、石見銀山は日本を代表する世界遺産指定地域にのど真ん中にある訳ですが、町内の道幅がとても狭いのです。
そんな訳で、観光さんの人並みを蹴散らして日中に2トン車を走らせることが難しいのです。
500kg積載のポンコツ君だと、2トン車1往復分を4往復する計算になりますが、それでも何とかして乗り切るしかありません。
展示台を80台運搬するだけでも4〜5回往復することになるし、たった20~30km圏内を、これから1週間の間に何往復することになるのでしょう?

走行距離も半端無く伸びていきそうです。
そろそろ、エンジンオイルの交換などもして、漏れ続けているパワステオイルも補充して、タイヤの空気圧もチェックして、洗車はスルーして、もろもろ、メンテナンスでもしておこうかなと思っているところです。

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罰金 

2012/06/05
Tue. 02:56

朝から東堂老師をつれて車で1時間ほど走ったところにある総合病院まで行ってきたのは昨日のこと。
おおよそ半年ぶりくらいの定期検診で、3つほど検査があるので、お昼は何が食べたいか聞いてみると、案の定「肉!」と、答えが返ってきました。

今まで何度か、診察が早く終わった時など、少しだけ足を伸ばして日本海の見えるバイキングのお店まで行ったことがあって、東堂さんは其処がいいというので、次の検査までの待ち時間に急いで往復することにしました。

なっちゃんから電話が入ったので、東堂さんを助手席に乗せて、ハンドフリーに切り替えて、大話しをこきながら快調に町中の道を走っていたら、お巡りさんが飛び出してきて「止まれ!」と言ってきます。
何事かと思って、聞いてみると、
「お急ぎのところすみませんねぇ。 12kmスピードオーバーです」
何と20年ぶりに捕まってしまいました。それも10年くらい踏み入れたこともないような狭い町中の道で。
この財政難に1万円を超す罰金は、かなりの痛手です。

しかし、私の相棒ポンコツ君もなかなかやらかします。
あちこちガタがきて、いろいろな所から異音を発しているわりに、エンジンは快調でよく走ってくれています。
もう、1年くらい前からスピードメーターの針先の数字が信用できないまま、ダマシ騙し走っていたのですが、そろそろ寿命になってきたのかも知れません。
前のポンコツ君2号も同じくらいの走行距離で針がピクリとも動かなくなりました。
きっと、20万キロを越えたその辺りが寿命の車なんでしょう。

罰金のショックは結構ダメージで、このような心の傷では障害保険もおりないだろうなぁと、余計ガッカリして、傷口が広がってきました。
総合病院に1日中いて、治療もしてもらえないまま、こんなありさまです。
情けない1週間が始まりました。

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生きる気満々 

2012/06/04
Mon. 06:03

日曜日なので市役所はお休みだし、会社もほとんどそんな感じだろうと、おおよそ予測してあまり期待もしないまま、それでも回れる時に回っておかないとどんどん日にちが迫ってくるし・・・
ということで、昨日午前中に地元のケーブルテレビさんで告知していただくワークショップの放送原稿の原稿を書き上げてメール送信してから、近場の辺りをぐるっと一回りしてきました。

途中で工場によって、今回ワークショップの講師を引き受けてもらうことになった、お二人の彫刻家宛てに用意した福光石の見本を梱包しておきました。
あとは、月曜日にワイフが郵便局から発送してくれることになっています。

その月曜日(つまり本日)は、万善寺東堂さんの通院の日。
月曜日の病院はやたら混んでいて、今から気が重くなっています。

振り返ってみると、東堂さんのおつき合いも4年目に入りました。
私など自堕落に暮していますから、通院の煩わしさもないままコロッと逝ってしまっておしまいになるでしょうが、最近の医療はとても進歩していて、ちょっとした病巣も発見されてしまったりするし、そうなると延々長引く検査と治療の繰り返しが待っていることになるし、長生きするのもそれなりに苦労ではあると思います。
何時だったか、法事の終わった後の斎膳の席で、施主さんのご親族のおばあさんが、
「私など、何時死んでもええおもうとるに、なかなか死なせてもらえませんがノ。昔のように身体は思うよう動かんようになるし、頭もぼけてくるし、迷惑ばかりかけて長生きしとっても、ええこたぁひとつもありませんがノ・・」
と結構真面目な顔でおっしゃっていて、家族や医療の思いと本人とではなかなか複雑なズレが生じているもんなんだなと気付かされました。

もっとも、万善寺の東堂老師夫妻は老いてなお、生きる気満々で毎日を過ごしていらっしゃるので、私の場合そのような悩み事も気にしないで、ひたすら粛々と通院のお供をしているだけでいいのですが・・

静岡から彫刻を出品していただいている仲亀さんは、もう5・6年前になるのでしょうか?急なご病気で倒れられ、一時は再起も難しいかも知れないと、彫刻仲間で心配していたのですが、その後リハビリを根気よく続けたおかげで、何とか会話も出来るようになり、昨年末に、彫刻展のお知らせなど郵送していたら、なにやら怪しいメールが届いていて、よくよく確認してみると、何と「リハビリのつもりで、安いパソコン買ってみたのよぉ〜。まだ指が思うように動かないからねぇ〜。なかなか昔のようなわけにはいかないけどさぁ〜。読めることだけは出来るようなったからさぁ〜・・」と、その仲亀さんからのメールでした。
それからは、おかげさまで私の事務処理も若干軽減できたりして助かっています。

私のドタバタなど仲亀さんのリハビリの苦労と比べることもバカらしいくらいのケチクサイもので、かえってこちらの方が助けてもらっているような気にもなって、励まされているわけです。

仲亀幸弘 「共生ーNo.2」 ステンレス

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グループ展情報 

2012/06/03
Sun. 09:00

石見銀山は朝から爽やかに晴れ渡っています。

毎日がこんな感じばかりだと、かえって身体がなまり切って怠け者になってしまうような気もしますが、そんな心配も無用なほど島根県の天候は予測不能に荒れ狂っています。

キーポンは、高校に入ってからも土・日関係なくほぼ毎日部活で学校へ行っています。
昨日は、年度が替わって最初の大会があって浜田。
ワイフもそれに付き合って浜田。
私は法事が入っていて万善寺。
じゅん君は??????。
吉田家みんなであちこち移動して、結局ネコ君が一匹でお留守番となりました。

夜になって、夕食が終わって、ワイフから唯一録画が許されている大会の演奏風景を撮影したカメラを返してもらって、さっそくその夜のうちに DVDに移しておきました。
たった2ヶ月足らずの練習でよくあそこまでまとめあげたものだと、先生や部員の力に感服しました。

私の方は、約2時間の法事が終わって最後の墓参の途中から、それまで上空を覆っていた厚い雲が大粒の雨と一緒に一気に山すそを滑り降りてきて、バケツをひっくり返したような大雨にかわって、改良衣の裾をはしょってポンコツ君に駆け込んだと同時くらいに雹が雨に混ざり始め、そのうちすごい勢いでそのあたりすべてのものを叩きつけて、参列のご親族ともどもとんでもない墓参になりました。
墓への上り坂で竹の枯れ葉の絨毯につかまって立ち往生の車を、雹の納まるのを待ってレスキューしたり、そんな顛末記をワイフに話したら、「こっちの方は良い天気よ!」らしく、「これから途中のスーパーで買い物して帰るわネッ」・・て感じ。

晴れれば晴れたで「暑い暑い」とか、「野菜が枯れる」とか・・
曇ったら曇ったで「洗濯物の乾きが悪い」とか、「野菜が育たん」とか・・
降ったら降ったで「うっとうしい」とか、「野菜が腐る」とか・・

私の周辺を見渡すだけも、文句ばかりが日常の会話が漏れ聞こえてきたりしてうんざりします。

別に特別偉いとか優れているとかそんなことはコレッポッチも思いもしない普通のオヤジでも、その日その日の天気を相手にアーダコーダ文句をいっても始まらないことぐらいは分かります。
そんなことを思いつつ、昨日のことを反省しつつ、キーポンを学校まで送って帰ってきたところです。

せっかくですから、島根県立美術館で開催中のグループ展会場風景を何枚か載せておきます。
横山徹さんの彫刻は、広いスペースにあのくらい数が並ぶと、何かとてもハッキリと方向性が見えてきて良い勉強をさせてもらいました。
田舎にいると、このような気楽に楽しみつつ、一方でしっかりとしたコンセプトを感じるハイレベルのグループ展に遭遇する機会がなかなかないので、良い刺激になりました。

それから、受付のキレイなお姉さんともお話しできたし・・・

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石見銀山より愛を込めて・・ 

2012/06/02
Sat. 06:53

キーポンを学校へ送ったその足で、松江から島根県東部方面をぐるっと一周回ってきました。

島根大学の教育学部 教授の新井知生さんは、芸術表現教育講座美術教育専攻(長い!)の研究室で学生さんを指導していらっしゃいます。
ずいぶん前に、新井さんがお世話される全国規模のグループ展に彫刻を出品させていただく機会があって、それからDMのご案内などいただきながらお付き合いさせていただいています。
せっかくの事なので、出来たら直接お会いして今回石見銀山でのワークショップや現代彫刻小品展のご案内をさせて頂こうと問い合わせたら、わざわざ、スケジュールの調整をしていただいてお会いすることが出来ました。

以下は、新井さんから届いたメールに返信させてもらった濃厚な1日の出来事の転記です。
↓↓↓↓↓↓
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
件名:石見銀山より愛を込めて

・・・・
吉田の、とりとめない「要領の悪い」話を聞いていただけただけでもありがたいと思いますのに、宣伝まで代行していただけるとは光栄な話です。
感謝します。よろしくお願いします。

facebookは、今の吉田にはどうも敷居が高くてなかなか踏み込めないでモタモタしています。
ホームページも新設したことですし、少し落ち着いたら本格的導入を検討しようと思っています。

さて、その後(新井さんと島大でお会いしたあと)・・・
島根県美術館で展覧会をしているグループの一人が石彫を出品しているのですが、その彼が今回の現代彫刻小品展の出品者でもある(横山徹さんのこと)ので、作品を見に行ってきました。
小松石の素材を上手に生かして、なかなかオシャレなシリーズに仕上がっていました。

それから・・・
松江北高等学校の近くへ、法類(寺の親戚のようなもの)の洞岳寺(とうかくじ)があって、万善寺の100倍以上のデカイ寺ですが、松江に行って素通りも出来ないので、そちらの方ものぞいてきました。
ご住職夫妻は、新亡の仏さんと檀家さんの増加で益々お忙しい専業坊主をお勤めしていらっしゃいます。
末寺住職の吉田とはえらい違いです。
しかし、そこは坊主のつき合いのこと、上手に持ち上げられて気持ちよくお話をして、ついでに少し展覧会の宣伝をしておきました。

次に・・
荒島の方で仏師を専業の石彫作家(坪内正史さん)が、今回の彫刻展へ出品してくれることになったので、お礼も兼ねて行ってきました。
その世界では若くしてなかなかの実力を持っていらっしゃる方ですが、彫刻美術に対する真摯で前向きで純粋な思いがとてもよく伝わって、行って良かったと思いました。
今後も、親しくお付き合いできそうです。

そして・・・
末娘の部活終了までに、ワークショップの消耗品などを買い込んで、ついでに105円の古本を5~6冊ゲットして、甘えん坊の娘をピックアップして我が家へ帰宅したのが21時前でした。

ほぼ、12時間以上外出したことになります。
引きこもりの田舎オヤジが、坊主家業の法事以外では、前回の浜田展広報活動以来久々のことです。
とても、内容の濃い1日となりました。

そんなわけで・・・
貴重なお時間をさいて、吉田の話におつき合い頂き、感謝しております。今後ともよろしくお願いします。
学生さん始め、関係の皆様にもよろしくお伝えくださいませ。
お暇な時はあまりないでしょうが、石見銀山へもお越しください。お待ちしております。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
↓石見銀山で出品していただけることになった坪内さん

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彫刻家事情 

2012/06/01
Fri. 01:41

このところ現代彫刻小品展と福光石彫ワークショップの関係で、石見銀山に居続けの毎日ですが、万善寺の用事がないわけでもないので、毎日のように頻繁に寺まで往復を繰り返しています。

五月の連休明けから手間替えの仏事が続いていて、そういう時は万善寺の東堂さんも一緒にご近所の寺院へおつとめにお参りさせていただいています。

おかみさんのほうは、そのようにチョコチョコとあちこちの寺へ東堂さんも一緒に出かけることをあまり好ましく思わないようで、私が東堂さんを連れ出すたびに延々と小言が続きます。
東堂さん本人は、外へ出かけることが好きなので、私が誘うととても機嫌よくついてきます。

お寺参りをすると、最近では1年に数回しか会うことのなくなった同業の住職さんの顔が見られるので、会話が弾みます。
組寺院の中では、万善寺東堂さんが最長老ですから、何かにつけて気を使ってもらったりして益々調子に乗って舌の滑りもよくなって絶好調。
ある程度のところで上手に横合いから口を挟んで早々と退散するようにしないと東堂さんのお話がどんどん膨らんで、次第に作り話の世界にはまっていきます。
私は日ごろからそのような事態へ遭遇することに慣れているので、「また始まったか・・」と、適当に受け流しつつあまり細かいところを追求しないように話をはぐらかしたりするのですが、東堂さんの作り話に慣れていない皆さんは、内容の意外さに感心したりびっくりしたりで、そのような反応がまたまた東堂さんを調子に乗らせて、収集がつかなくなってしまいます。
今回も、なかなかリアルなお話が始まって、結局、ほんの2・30分の間に東堂さんと同い年の同宗の住職さんを介護施設へ入所させてしまいました。
私がいないところでどんなお話を作っているか計り知れないものがあります。

彫刻家というと、むさくるしくて汗臭い男共の集団と思われがちですが、絵画と同じように最近は驚くほど女性作家が多くなっていて、なかなか頼もしい限りです。
今回の小品展で初回に続いて2回目の出品をしていただいた高橋さんは、とても女性らしい、日常の風景を切り取ったような情感の漂う具象彫刻を造り続けていらっしゃいます。
グループ展などでご一緒の時も、私たちのおかあさんのような存在で、微細の気配りにみんなが甘えっぱなしです。
聞くところによると、この近年は介護の忙しさで彫刻に集中することが出来なかったということです。それでも、造る彫刻はちゃんと性根が入っていてさすがだなぁと思います。

他にも知り合いの作家が家庭の事情ということで制作発表活動を休止しました。
世の中は、介護保険やら国民健康保険やら、国に上納することが多くていやになります。吸い上げられた保険金は国のお役人が使いたい放題使って、結局埋め合わせも出来なくなっているようですね。
彫刻の材料代を切り詰めてお国に寄付しているようなものです。

せめて、彫刻を造ったり見たりしている時だけでも、世知辛い世間を忘れて造形や素材の面白さに浸ることが出来るといいなあと思っています。

高橋千代子 2011年作 「木漏れ日」

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2012-06