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工房むうあと鉄の手仕事

鉄の彫刻家、吉田正純の手仕事、彫刻や展覧会の紹介、万善寺住職活動など、さまざまな日常を公開します。

盆月 

2012/08/03
Fri. 09:06

本日から約1ヶ月、山にこもります。

・・・といっても、修行とか瞑想とか、そんな高尚なものではなくて、普通に職業坊主の盆務めのためです。
その、盆務めと調整しながら寺の周辺の営繕作務に務め、本堂の荘厳などしながら、東堂老師夫婦のおつき合いをすることになります。

毎年の事ですが、このお盆を挟んで前後2ヶ月間は、東堂さんもおかみさんも極度にイライラが増して平常心をなくしてしまいます。
人間が未完成の私なども、時折そのようなことがあって、ワイフに注意されたり、子供に無視されたりしますが、東堂さん老夫婦の場合は、スケールが違って手も付けられません。

もっとも、半世紀以上の60年間、毎年お盆を乗り切って来て、それが、老いとともに身体も動かなくなるし、世間の事情についていけなくなるし、思考力も衰えるし、そのようなマイナス要因がどんどん加算される中で守りきっているお盆行事ですから、彼らにとっては理想と現実のギャップが広がる一方で、それが我慢出来なくてイライラがつのる訳です。
昔のように、周辺の働き手もいなくなって、このところ坊主の身内家族だけでお盆を乗り切っていたので、最近になって、私が自分のスケジュールを調整してアレコレ事をすませてしまう事にも我慢がならないようです。

寺から300mほど山を登った歴代祖師のお墓の掃除も、今年から私がコツコツ続けています。
昨年までは、おかみさんの仕事で、曲がった腰と伸びきった膝と、節くれた手指を使って這うようにして上り下りしていた墓掃除ですが、さすがに今年はもう無理だろうと、自らあきらめかけています。
人が変わればやり方も変わって、身内の事だから余計に我慢が出来なくて、身体が動かない分口数がやたらに増えます。
行く先々でそのような監視の目をくぐりながら粛々と営繕作業を進めている毎日です。

これからしばらく日本海を見る事も出来ないだろうと、キーポンの部活帰りを迎えに行きながら、少し遠回りをして海を見ておきました。
ひと足違いで、海に沈む夕日を見る事は出来ませんでしたが、それでも燃え日に映える空がとても奇麗でした。

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2012-08