工房むうあと鉄の手仕事

鉄の彫刻家、吉田正純の手仕事、彫刻や展覧会の紹介、万善寺住職活動など、さまざまな日常を公開します。

雨の早朝 

2012/09/30
Sun. 06:32

台風の雨が降り続けています。

東堂さんも、不調ながら若干落ち着いた様子なので、工場の仕事の流れで、そのまま石見銀山の自宅へ帰宅しました。
電話でおかみさんへ様子を聞くと、1日の出来事を物語のように止めどなく語りはじめたので、適当なところで区切りをつけて電話を切るのに一苦労しました。
訪問介護のおねえさんも、おかみさんの長話にお付き合いしているかと思うと、心が痛みます。

本日は、朝から50回忌の法事が入っていて、先ほど塔婆書きを終わったところ。
裏書は今回も、「歳月不待人」
最近、自分の頭で反復している禅語です。
出典は、中国六朝時代の漢詩の一部のようです。
その抜粋が、延々禅僧に語り継がれて今に至っていることになります。

文字にして残し、記録しておくことの大切さを感じます。
文字に託された真意の深さは時代を超越するものだと思います。
長い時代の変遷の中で、その時々の社会事情がコロコロ変化していても、そこにはそれなりにピタリとダイレクトに自分に跳ね返って、心を刺激し、克つ時代の患部を癒す働きを持ち続けることの普遍性に感動します。

こうして、プチプチとキーボードを打ち続けつつも、一方で硯のフタを開け、墨を磨り、筆を動かす。
漢字を手繰り、経を読み、ばちと木魚でテンポを刻む。
工場では、日がな一日、ひたすらアンビルに金槌を降り降ろす。
とてもシンプルで、原始的な行為です。
このような毎日が続けられていることは、とてもありがたいことです。

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初秋の日本海 

2012/09/29
Sat. 07:44

彫刻制作も終盤にさしかかり、何となく全体像が見えてきました。

今年は、数年ぶりに新品の鉄板から制作したので、何となく「薄っぺらで軽っぽい感じ・・」になってしまいました。
やはり、数年間寝かして、みっしりと錆びついた鉄には叶いません。
私の彫刻は、吉田が造っているというよりも、石見銀山の自然が造ってくれているといったほうがいいほどのものです。

歳月の重みと、風化のテクスチャーは、たった数日間の制作で出せるものではありません。今回あらためてそんなことを強く感じたところです。

近くのコンビニでお昼の弁当を買って、何時もの海岸へ行ってみると、狭い駐車場はお昼休みの車でいっぱい。
みなさん、それぞれ、似たような弁当をつつきながら穏やかな波の打ち寄せる日本海を堪能の様子。
この海の遥か彼方の小さな島が、国の利権争いに巻き込まれているなど想像もつかないほどの初秋の海の包容力。

世論の暴走に国の官司まで爆走。
他人事のようにピクリとも動かない国民の反応と滑りっ放しの施策。
ノーテンキに騒ぎ立てるメディア。

そんな最近の世間のおまつりごとを見ていると、「今年の吉田の新品の鉄板彫刻と似たようなものだ」などと思ったりします。
島根沖に思いを馳せ、爽やかな潮風を感じつつ、お昼休みのひとときを過ごしました。

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吉田家の一夜 

2012/09/28
Fri. 04:22

久しぶりの石見銀山吉田家。

ポンコツ君に、寝袋、枕代わりの座具(座禅の時に使う丸い座布団)、仕事中の書類一式、レンチボックス、ロープなどなど、何処にでも行ける支度と、何処でも寝られる支度を詰め込んで移動しているこの頃です。

彫刻の制作もひとまず目処がついたので、久々に落ち着いてデスクワークをしているところです。
寺暮らしだと、夜中も色々あってなかなか落ち着いてデスクワークに集中できないので、今夜は、環境を変えて吉田家泊。
家族(猫たちも)が寝静まってからゴソゴソ起き出して、今に至っています。

キーポンは、明日から(失礼、今日からでした)テストが始まるというのに、のんびりとマンガなど見ています。
何とも言えない縞模様の曖昧なおおむねシロ猫が吉田家に来てから、まだ一度も洗濯をしていないので、この際だからと夕方にゴシゴシシャンプー。

しばらくぶりの猫たちは、いつの間にか気持ちが悪いほど仲良くなっていました。
甘えん坊だったチンピラ猫が、ビックリするほど落ち着いてお兄ちゃんぶりを発揮しています。
吉田家の人間お兄ちゃんとは一味違ってきました。
曖昧なおおむねシロ猫は、野良の暮らしが長かったのでしょう、色々と病気がちで心配なところもあるので、少し落ち着いたら病院へ連れて行こうと思っています。

久々にワイフとまとまった会話も出来たような気がするし、まったりとした吉田家の一夜でありました。

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今度の彫刻は? 

2012/09/27
Thu. 07:28

東堂さんのおかげで、なかなか彫刻の制作に集中出来ないまま、毎日が過ぎている今日この頃です。

工場と寺の往復、すすきも穂を出して、アチコチで稲刈りも進み、開け放したポンコツ君の窓からは、風に乗って、乾いた稲や土のにおいが、秋の香になって流れ込んできます。

病状が好転しないまま、日常の生活がどんどん狂ってきて、寺の東堂さん夫婦は平常心を保つ事が難しくなっています。
訪問介護さんも、かいがいしく仕事をしていただいているのに、東堂さんからはずいぶんと厳しく叱られたりしているようです。
私の方は、おかみさんにアレコレ小言をぶつけられて、気分も滅入ってしまいます。
最近の寺のジジババは、「そうはなりたくない!」見本のような、二人であります。

彫刻の仕事で溶接などしていても、結局、気がつくと寺暮らしのジジババのことが脳みその何処かを刺激していることに気がつきます。
たぶん、「集中出来ていないのだろうなぁ」と思いつつ、何となく身体の方が次の段取りを教えてくれていて、それなりに、おおむね予想の時間で、幾つかの工程が進んでいます。

「まぁ、オレぐらい長くダラダラ彫刻続けていると、こんなもんじゃないの。身体が動いているうちは、何とかなるわネ。どうせもう、ずぅ〜っと前から、脳みそほとんど動いてないんだろぉ〜し」

幾つかのパーツが出来上がって、最終調整で思い悩みながら組み立てたりしていたら、もう一人の自分が、すぐ耳元で嫌みったらしくささやいてきました。

「なるほど、ごもっともでございます・・」

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ストレッチ猫 

2012/09/26
Wed. 03:38

お地蔵さんの法要も終わって、万善寺の主な年間法要が一巡しました。
あとは、年末からお正月のおつとめと続きます。

この度のお地蔵さん法要は、地元地域を中心に、東堂さんの通院お供の合間を縫って、スクーターバイクをすっ飛ばして、54軒ばかりお知らせを配布させていただきました。
結果、お参りは15軒。そのうち法要の参列が10名さま。
おおむね、例年通りでありました。
おかみさんは、いつものように塩漬けした春のものを煮しめに変えたり、畑でとれた自前の野菜を天ぷらにしたり、引退の気配も見せず大忙しで、これも例年通り。
少し変わったことは・・・
弱り切った東堂さん。
リンゴのケーキを作ってお手伝いに駆けつけてくれたワイフ。
それに、お地蔵さん法要の正純デビュー。

キーポンから真夜中の写真メールが届きました。
正純デビューの段取りが、現役を死守するおかみさんの機嫌を損ねてしまって、愚痴をこぼす相手も無く、一人ロフトでシュンとしていたところへ、ストレッチをしているネコ君のとぼけたポーズ。
見事に癒されました。

その夜は、ノッチやなっちゃんからも次々電話があって、他愛のない会話がしばらく続き、気持ちの切り替えにもなって、おかみさんとのバトルの興奮も弱まって、いくぶん気持ちが楽になりました。
何となく娘たちがさり気なくオヤジを気遣ってくれているような気がします。
結局は、オヤジの勝手な思い込みでしょうけど・・ネ。

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数珠くり 

2012/09/25
Tue. 07:38

毎月24日は、お地蔵さんのご縁日。

私が少年時代から続く、毎年9月24日の地蔵尊法要数珠くりを、今年も休まず行うことが出来ました。

万善寺が代替わりしてから後も、数珠くりは夜の法要で、東堂さんの受け持ちだったので、私は今まで裏方のお茶支度などに回っていたのですが、結局東堂さんの体調が好転しないまま当日を迎え、正純流の数珠くりとなりました。

夜の法要なので、参拝者はほとんどが地元集落のみなさん。
それから、水子供養でお参りのみなさん。
毎年お参りの皆さん方は、毎年確実に一つずつ歳を重ね、70代が80代になり、今年は90歳を越えたおばあさんが、まだまだカクシャクと元気にお参りくださいました。

長い長い数珠の2カ所に大玉と中玉があって、それが自分のところへ回ってくると、身体の痛いところや、あたまの額などへこすりつけて次へ回します。
何か、そのような光景を見ていると、古き良き時代の民衆庶民が支え続けてきた神仏への純粋な信仰の慣習が、しっかりと今に息づいている事を実感し、心が温かくなってきます。

現代社会が捨てつつある、「祈ること」の荘厳さを、地域の元気な高齢者集団から思い出させてもらった一夜でした。

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新参者登場 

2012/09/24
Mon. 05:53

吉田家のチンピラチキン猫君がビビッています。

耳とシッポの先にキジ猫の痕跡を残した、白いチビ猫が同居することになったからです。

初対面は、完全にチンピラ君が圧倒されて、やたらとニャーニャー、ウーウーうなりっ放し。
チビ猫チャンの方は、図々しくなれなれしく、人間に擦り寄ってきます。

一夜明けた現在。
白と黒のにらみ合いが続いています。
ビビリっぱなしのクロ猫君は、今後どのようにシロちゃんと同居することになるのでしょうか?

何故、シロちゃんが吉田家にやってきたかというと・・・
知人の絵本作家の一美さんから、こんなメールが送信されてきたからです。

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
先週のこと、、、、、仕事を終えて家に帰ったら、、、、子猫がいました(!!!)ひぇ~~~~!(勘弁してぇ~~~~~!)
お風呂できれいに洗って、猫砂でトイレもできるようにしました。
だ、だれか、もらってやってください。(、、又は、飼ってもらえる人を紹介して。)
とても人なつこく(しつこく)、遊び盛りの可愛い盛りです。
なにとぞ、、、、、、,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,     
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〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

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オヤジの珍道中 

2012/09/23
Sun. 03:53

先ほど三原谷から帰ってきました。

今回の会議には、島根から周藤さんと坪内さんと吉田の3人で出席。
アート部門のイベントを細かいところまで煮詰めるために、片道4時間半の珍道中となった次第です。

目玉は、何といっても坪内さんの石彫ワークショップ「三原谷のお地蔵さん」
竹野町の日本海沿岸から産出される青井石を石材にして、参加者みんなでコツコツと石の彫刻に取り組みます。
見本というか、試しというか、とにかく坪内さんが青井石にノミをふるってくれて、完成した試作を鑑賞しながらの打ち合わせ会議になりました。

何故が三原谷の道中は雨が多くて、緊張の連続が続くので、思い切って今回は「タイのタイヤ」を新調して準備万端。
キッチリと溝の入ったタイヤのおかげで、いつ雨に降られても大丈夫!

結局、晴れ男の周藤さんのおかげで、道中ほとんど雨に遭遇することなく往復できましたが、何と、彼を自宅前で降ろす間際になって土砂降り。
その後、石見銀山までの1時間は、視界不良で緊張の連続。
昨年も展覧会の搬入から搬出まで、会期中は結構な雨模様。
どういうわけか、三原谷と吉田の関係はとことん雨に好かれているようです。
さて、今年は晴れ男の周藤さんもいるし、次の展開が楽しみです。

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お風呂 

2012/09/22
Sat. 06:17

久々に子供を風呂に入れた頃の記憶がよみがえってきました。

いつもより帰りが早くなったキーポンを、工場から直接迎えに行って石見銀山の吉田家へ帰宅。
最近の私は、あっちで寝たりこっちで寝たり、放浪者のような暮らしです。

「お風呂わいてるわよ」
ワイフの一言に反応したのがキーポン。
「ネコ入れよう!」
ということになって、ネコ君ともども、本当に久々の吉田家お風呂タイムとなりました。

じゅん君は結構お風呂好きで、色々なお風呂グッズを持ち込んではよく遊んだなぁ・・
そのうち、年子のなっちゃんが加わって、狭いお風呂が過密状態になったけど、シャンプーも一人で出来て、なかなかお利口でした。
ノッチが一番てこずったな。
とにかくシャンプーがイヤで、大暴れするものだから、無理やり押さえつけて頭からザバー・・!
今でも、結構トラウマになっていることでしょう。
キーポンは、おとうさんの方も上の3人でベテランになっていたから、なんなく一緒にお風呂に入ってくれて、一番楽な子だったなぁ・・
もっとも、その頃はもう上の3人が一緒じゃなかったから、狭いお風呂も結構広く使えて、そのせいもあったかも知れないけど。

ネコ君は、これでお風呂2回目。
鳴きもしないで比較的お利口さんでした。

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寺の朝 

2012/09/21
Fri. 07:06

気持ちよくグラインダーをかけて彫刻の仕事などしていたら、音量を最大にした携帯電話でブルース・スプリングスティーンが歌いはじめました。

ヤレヤレと思いながら電話に出てみると、訪問介護のおねえさん。
「お忙しいところすみません・・」
「いえいえ(本当じゃ!)、何か問題でもありましたか?」
「実はですねぇ、おとうさんが39度を越える熱がありまして・・、出来ましたら病院へ連れて行っていただいたほうがよろしいと思うのですが・・」
まったく、最近の東堂さんはなかなかやらかしてくれます。

結局、急いでも1時間以上のロスがあるので、ひとまずおかみさんの付添でタクシーをお願いすることになりました。
そんなこんなで、病院へ駆けつけると、年をとって血管もしぼんでしまった東堂さんの血液検査やら点滴やらがあって、看護士さんの注射に向かって「痛い痛い」と大声で我が侭が出たりして一騒動。
そのまま、病院でお泊まり頂くのが一番安心なのに、本人の希望ということで夕方になってひとまず寺へ帰宅。

「明日また血液監査しましょうね。結果が悪かったら今度は入院ということで・・」
と優しげな若いドクターに諭されていましたが、本人は理解できているのかどうか?

張り切って久々に彫刻制作を再開したはずなのに、なんとほんの3時間程度で打ち切りとなりました。
今年の展覧会は、鍛えられますなぁ・・

一夜明けた寺の朝は、すっかり秋。
そろそろ、パジャマ代わりの半袖 Tシャツと短パンが肌寒く感じるようになりました。

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石見銀山の朝 

2012/09/20
Thu. 07:20

このところ、日が短くなってきました。
久々にネコ君の鳴声で目覚めた湿り気タップリの石見銀山の朝です。

遠くから朝のワイドショーの声が小さく聞こえてきます。
コーヒーメーカーのブクブクという音も聞こえます。
キーポンの寝息が間近に聞こえます。

キッチンの水道。まな板を叩く包丁。フローリングをドタドタ走るネコ。パタパタとワイフのスリッパ。
暮らしのノイズがとても心地よく感じます。

さて、今日から本格的に彫刻制作です。

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今は昔 

2012/09/19
Wed. 08:27

10年ひと昔・・といいますが、早いもので東堂さん夫婦の万善寺経営が難しくなりはじめて、多方面にご迷惑をかけるようになって、「もう、これまでか・・」と、腹をくくってフリーターオヤジになってから、気がつけば5年が過ぎて6年目が終わろうとしています。

フリーになったことだし、それまで思い描いていたアレコレを、少しずつ実現しようと準備をし始めた頃、知人の会社の起業をお手伝いすることになって、経営理念などを相談しながらコツコツと文章化したり図式化したりして、刷り物に置き換えてまた修正してと、睡眠時間も惜しんでそんなことを繰り返していたら、自分の目標が次第にかすんできたので、これはいけないと思い直してギャラリーをささやかに開店し、石見銀山の町並みをそぞろ歩きの観光さんと、当たり障りのない会話を楽しみながら、手仕事のデスクワークなどをして、ワイフも何かと後押しなどしてくれて、これで何とか軌道に乗せれば、そのうちひと山の頂上あたりが見える時が来るだろうと、オヤジなりの期待もあったりしたところ、東堂さんの病気が思わしくなくなってきて、結局通院の御供が必要になって、そうこうするうちに宗教法人のテコ入れが厳しくなって、宗門の事務処理が複雑になって、肉体の衰えに気力の減退が加わった東堂さんではどうにも対応できなくなって、アレヨアレヨという間に住職交代の方向に傾きはじめ、その間に幾つかの研修や書類申請などを繰り返し、総会の会場当番が回って来たりして、気がつけば代替わりして3年目のお盆が終わったところ。

今年は、お盆前から体調を崩した東堂さんの具合が快方に向かないまま秋になろうとしています。
ここ数週間は毎日の通院が続き、そのような寺暮らしの日常が普通になりはじめています。
なかなか自分の思うように世間が順応してくれなくて、生き抜くことの難しさを感じています。
このままズルズルと寺暮らしにはまったら、それこそ収入の道が完全に途絶えてしまうので、何とか新道を開拓しなければいけません。
東堂さんも、具合が好転しないまま、現状の暮らしにだんだん慣れてきた頃だし、このあたりで生活の本拠地を石見銀山へ戻す算段を始めようと思っています。

寺の営繕も、最近では東堂さん夫婦の手に余るようになって、色々なところで不具合が生じています。
そのままにもしておけないので、彼らの目を盗んでは、コツコツと過去のいらないものを処分して身軽にしつつあるところですが、遅々としてはかどらないので、それも気長に取り組むしかないなと気持ちを切り替えることにしました。

そんな中、見つけ出したおよそ80年ほど前の万善寺の写真。
万善寺のちょっとした祈念法要や仏事に、これだけの人々が集まるほど、にぎわった時代もあったようです。
今は昔の古き良き時代をそのままつぶさに見て育った東堂さんには、現在のようにお参りも一ケタで終わるほどの時代に変わろうとは想像もつかないことだったでしょう。

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半日休日 

2012/09/18
Tue. 07:29

台風の余波の強風の中、観音様のおつとめをして、施主さんのお宅に集まったリタイヤおばあさんたちのデイサービスや、リハビリ通院や、身体や頭が動くとか動かないとか、とてもよく動き回る口と舌での大話にお付き合いして、寺へ帰って、今度は東堂さんを病院へ送迎。

おかみさんの小言を聞きながら、車に乗り込む間にポツポツ雨が落ちはじめて、病院へ到着した頃は本降りになり、慌ただしく雨の中を寺へ帰宅。

ひとまず、3連休は東堂さんの通院と、おかみさんの場の読めない小言で終わりそうな様子だったので、急きょ昼過ぎから、久々に石見銀山の吉田家へ帰宅することに決めました。
慌ただしく荷物をまとめていると、またまた場の読めないおかみさんの、アレ持ってけコレ持ってけがしばらく続いて、やっとの思いで振り切って寺を出発。

久々の石見銀山の吉田家へ到着すると、ワイフとキーポンとそれにチンピラ君も在宅で、自分でも分かるくらい思わず顔がニヤケてしまいました。
せっかく数少ないキーポンの休日だからと、よく分からない理由をつけて、出雲へ出発。
私は、古本屋さんが目当て。
キーポンはお買い物。
ワイフは・・・助手席でおやすみ・・・ずいぶんとお疲れのようです。

彫刻の制作も停滞中なのに、連休最終日の半日をしっかり遊ばせてもらいました。

さて、これからキーポンを久々に学校へ送って、それから、寺へ移動。
東堂さんの病院診察にお付き合いすることになります。

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秋の連休ー3日目の朝 

2012/09/17
Mon. 07:48

夜半から風が強くなってきました。

時折、強風が大屋根の縁を音を立てながら通り過ぎていきます。
稲穂の擦れる音が打ち寄せる波のようにロフトの天井へ跳ね返っていきます。
南側の木枠の窓ガラスが大騒ぎを繰り返します。
天窓の向こうで遠くの竹林が流れ落ちる滝のように絶え間なく枝葉をすり合わせています。
裏山の杉林の葉音が寺の庫裏においかぶさってきます。

茶灯の番茶を煎じる香りが台所から天井を這って、ロフトの床下から漂ってきます。
夜の間、久々のにぎやかさでなかなか寝つけないま、連休最終の朝を迎えました。

遠くの国道を走る深夜便の長距離トラックのタイヤ音と、そろそろうるさくなりはじめた秋の虫の鳴き声と、右の耳の耳鳴りくらいの音で慣らされた、比較的静かな寺の夜が続いていましたが、台風の影響は、この辺りまで及んでいます。

石見銀山の谷底暮らしと違って、大きく開けた空のもと、高原の里山の縁にある万善寺は、背中に背負っている山以外の3方向からの風当たりが強くて、時々大風の通り道になって被害を受けたりします。
私が石見銀山に移り住んで暮しはじめた頃には、トタンぶきの蔵の屋根が、少し離れた寺の畑までそっくり吹き飛んでいきました。
今にして思えば、小さな竜巻のようなものだったのでしょう。

一見するといつもと変わらなく見える朝の空も、見る見る変化する雲の流れが、風の強さを教えてくれます。
今日はこれから施主さんの庭先で安座の観音様の供養。
昨年は雨が降って観音堂でのおつとめを断念。
今年は大風が納まらなければロウソクに火もつけられないし、また断念することになるでしょう。

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秋の連休ーその2 

2012/09/16
Sun. 08:08

使わせてもらっている工場は、島根県中央部の海岸線に近いところにあります。
石見銀山の銀採掘が盛んな頃は、日本海の港に向けて、すぐ近くを銀山街道が続いていました。
今でも街道の痕跡は至る所に残っていて、アップダウンの激しい細道を見ると、車社会で慣らされてしまった現代人は、江戸の頃のように、毎日徒歩で往復することなどとても出来そうにないなと思ってしまいます。

このところ、島根県東部を中心に、想像を絶する集中豪雨が癖になってしまっています。
私が、寺と工場を移動する間にも何度か遭遇していますが、それでも、雨の縁のような所をかすめている程度なので、中心地に比べると雨量も少なくてたいしたことはありません。
一方、万善寺のあたりは、どちらかというと島根県東部に位置しているので、毎日東堂さんを病院まで連れて移動していると、怪しげな雲が大万木山や琴引山にしょっちゅう降りてきていて、そのうち何度かがゲリラ豪雨を誘発しています。

9月の連休初日、工場で仕事をしていると、遠くで雷が鳴りはじめて、同時にいやに蒸し暑くなって、そのうちドッと降り始めて、それがしばらく続いて、そんな様子を見ながら溶接などしていて、気がつくとすでに陽が戻っています。
きっと、寺の方は結構ふっているだろうなと思って、例のごとく5時間ほど彫刻の制作をしてから引き返していると、あちこちでアスファルトが濡れています。
通院の途中で、「寺の方は、雨、どうだったかね?」と聞くと「そがぁに、たいしたことなかったで」といっていましたが、病院から帰っておかみさんに聞くと、いっときの間だったけど結構すごかったようです。

最近になって、一応同居はしていますが、四六時中東堂さんに付き合っているわけではないので、何処から何処まで嘘かホントか、なかなか体調の判断がつきにくくて難しかったりします。

連休二日目の朝は、何やら慌ただしく始まりました。
おかみさんがもちつきを始めています。
餅は東堂さんの大好物なのです。
東堂さんはもち米の蒸し上がる匂いにつられて、いつになく早起き。
出来上がったもちを朝の茶灯に併せて本堂へお供え。
続いて朝課の鐘の音まで聞こえてきます。

この調子がしばらく続いてくれると、私の方も、鐘や木魚のばちの代わりに金槌を持って鉄板を叩き続けていられるのだけどなぁ〜・・・

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秋の3連休ーその1 

2012/09/15
Sat. 07:57

このところ、毎日がめまぐるしく過ぎていきます。
気がつけば既に週末から3連休。
敬老の日は観音さんの供養が入っていて、東堂さん夫婦の敬老祝いも出来るかどうか・・
休日は、家族で東堂さんの通院を助けることになったので、これから冬に向かって、参道の上り下りが心配になります。
場合によっては、おんぶして下の道まで移動するしかないかもしれません。
雪が少ない事を願うしかありません。

寺院総会が東堂さんの通院とお地蔵さん供養の当日に重なって、身体がいくつあってもたりません。
毎年の事ですが、秋のお彼岸前後に総会が絡むので、宗門本部は、お彼岸のお務めをどのように考えているのか、若干疑問を持っているところであります。
八方手を尽くして、檀家さんの総会出席をお願いし、あとは私の身の振り方を決めるだけになって、どうしてもスケジュールが重なるので、それでも何とかなるかなとワイフに相談の電話をしたら、こっぴどく叱られてしまいました。
ギリギリになって仕事のスケジュールを変えることは出来ないと、世間事情の厳しさを言われてしまうと、返す言葉がありません。
やはり、坊主事情は世間の表舞台からは一歩退いた、リタイヤ集団を相手の常識が定着しているのだろうなあと感じたりもします。
何れにしても、坊主だろうが在家だろうが、身内の問題は身内で何とかするしかありませんから、宗門の厳しい視線に耐えながら、夕方まで東堂さんのおつき合いをする覚悟は出来ています。

そのようなドタバタの合間に石見銀山の吉田家をのぞいたら、彫刻展でお世話になった鬼塚さんから手紙が届いていました。
独特のガッチリした書体に、懐かしさを感じました。
鬼塚さんと連日飲み暮らしていたころは、まだ東堂さんも元気だった事を思い出します。

この連休は仏事が続くので、工場の彫刻制作は今日1日が勝負です。
ひとまず、メインの形を溶接出来るまでには仕事を進めておこうと計画しています。
5時間の制作時間をどのように有効に使うかがポイントです。
こうして、彫刻を造っていると、少ないとはいえ、ひとまず、自分の制作時間を確保出来ている事の贅沢をかみしめています。
世間には、もっと厳しくて劣悪な環境でしぶとく制作を続けていらっしゃる彫刻家もいっぱいいらっしゃるのだろうなあと想像します。
そう思うと、吉田の環境など、まだまだマシな方かもしれません。

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炭水化物 

2012/09/14
Fri. 04:32

寺暮らしをしていると、ジジババの食生活に併せないといけないことになるので、どうしても炭水化物中心になってきます。

最近は、おかみさんが食欲を無くしている東堂さんの好きなお粥と餅ばかりをかいがいしく作り続けています。
どちらかというと、この年になってもまだ・・というより、寺暮らしの少年時代から色気のない炭水化物漬けだった反動で、おこちゃまジャンクフードや、中華にトムヤンクンなどのスパイスたっぷりフード好きの私にとっては、毎日の食事が試練です。

やっぱり、炭水化物は太りますね。
久々に2日連日工場通いが出来て、鉄板の仕事もやっとはかどりはじめたところです。
仕事の流れで、地べたに座って鉄板などたたき続けていると、どうも下腹のあたりがつっかえて上半身の動きがぎこちなくなってしまいます。
作業着のツナギが小さくなるわけがないので、結局私のウエストが太くなったということになります。

今朝(といっても今は日が変わったので昨日の朝)は、石見銀山で朝食だったので、これも「あなたがいるからと思って、パンを焼いておいたのよ」と、さりげない優しさを込めたサンドイッチと、トマトと卵の中華風スープでした。
同じ炭水化物でもラベルが違います。
まだまだ煩悩のしがらみから抜け出せないで、諸々な欲がタップリの私ですが、なかでも最近遠ざかりつつあった食欲が久々に盛り返したところです。
やっぱりメタボ太りの私にとって、朝食は消化の良い腹に応えないものがベストですね。

キーポンから届いた写真メールはチャーシューたっぷりの上手そうなラーメン(・・なのかなぁ?)。
・・・あぁ〜、そういえばラーメンなんて本当に長い間遠ざかってるなぁ・・・

よしっ!今日の昼食は(また太るだろうけど)ラーメンにしよう!と、心に決めて、3時間ばかり仮眠しますかねぇ・・・
もう朝ですが、おやすみなさいませ・・

〜〜〜〜〜〜〜
ハートの形の
鳥チャーシュー

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石のお地蔵さん 

2012/09/13
Thu. 07:49

東堂さんの具合が良くないまま、訪問医療などを含めて、今後の善後策を決めなければいけない段階になりました。

私の方も、7月末からろくに仕事(収入のある)も出来ないまま、慌ただしさだけが繰り返される毎日を送っています。

唯一の収入源だった仕事も、そのような状態ですから、結局リストラされることになり、10月からは、見通しのつかないその日暮らしが決定しました。まぁ、これも自業自得とあきらめるしかありません。

一方、そのような話があった後でも、久々の石見銀山の1夜は、何かとてもくつろげる時間になりました。
ワイフのさり気ない手づくりの夕食。
大きなスクリーンで何年ぶりかのワイフ共々映画鑑賞。
キーポンとの久々のスキンシップ。
ずいぶん成長して落ち着きの出てきたチンピラ猫。

寺のジジババと過ごすロフト暮らしとは違って、石見銀山の吉田家の暮らし全てが別世界のように感じてしまいます。
こんなに気持ちいい朝の目覚めをしばらく忘れていました。

目まぐるしく始まった今週もすでに半ば。
彫刻展と三原谷のイベントが動き始めています。
しばらくは、そちらに自分の神経を集中させて、失敗のない遺漏のない仕事が続きます。

展覧会の出品作家からは続々と進捗状況のメール写真が届きます。
私も、脇目もふらないで制作に取り組むつもりです。
どんな状況でも、彫刻を造ることは続けようと思っています。

先日、三原谷の石彫ワークショップ「石のお地蔵さん」の試作が届きました。
作家は、石彫仏師の坪内正史さん。
兵庫の竹野町の日本海岸あたりの青井石で造られたものです。
なかなか良い感じで、私のイメージ通りのかわいらしいお地蔵さんになっています。

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着々・・かな? 

2012/09/12
Wed. 06:28

やはり、予想通り、工場の制作時間5時間でありました。

今回は、材料をケチっている関係で、溶接箇所や切断が多くて、結構時間のロスが出てしまいます。
それでも、ほぼ半日工場にこもっていると、ひとまず世間や家族(といっても現在はお寺のジジババですが・・)のしがらみとも少しだけ距離を置くことが出来て、精神のリフレッシュになります。

何年分の鉄板ストックも底をついて、奇麗に錆びた鉄板も必要量確保出来なくなって、久しぶりに新品の鉄板から加工しています。
さすがに新しいだけあって、作業のほうはずいぶんと楽になって助かっています。
一方で、商品番号などのデータがやたらでかくなっていたりして、材料の供給事情も変わったのだなぁと気付いたりします。

せっかくでかい文字が摺り込んであるので、この文字がこれからどうなって行くのか、チョット遊んでみようと思います。

作業をしながら、そろそろ東堂さんの通院だなあと思っていたら、電話。
東堂さんの考えている事が、最近どうも良く理解出来ません。
たぶん本人も、自分の現状を正確に把握出来ていないからだと思います。

そんな訳で、彫刻制作時間、のべ10時間となりました。

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ホームシック 

2012/09/11
Tue. 03:54

キーポンが久々に吉田家の近況を送ってくれました。

「この大きさだと、4月のあたまに生まれたくらいでしょうね!」
と、ネコに詳しいおねえさんが言っていたチンピラチキンネコも、知らない間にずいぶんと大きくなりました。

覚えやすいからと、誕生日を4月1日と決めて、永眠したシェパ爺にかわって我が家に同居するようになって、それまでネコ嫌いを通してきたワイフも、今ではすっかりネコ好きに変わりました。

気がつけばネコグッズがどんどん増え、ワイフの愛読書には図書館から借りてきたネコ本が加わり、最近ではどんどんネコ知識が強化されて、私が何気なくデコピンなどしたりすると「動物虐待だ!」と、叱られてしまいます。
これでも私の若い頃は、とても頭脳明晰なうら若い美人のキジネコちゃんと同居していて、彼女の初産にまで立ち会ったほどですから、それなりにネコ知識もあるほうだと思っているのですが・・・

最近の寺暮らしで、どんどんネコ君の小さな脳みそからオヤジの記憶が消えているだろうなぁと、寂しくなってしまいます。

何としてでも、今日は朝から工場に出かけようと思っています。
夕方には東堂さんの病院送迎があるので、せいぜい5時間程度しか仕事にならないでしょうが、できるだけ形の全体像が見えるまでにはしたいと思っています。

このところ、自分の周辺事情が実にめまぐるしく変化していて、なかなか気持ちの切り替えがスムーズにいきません。
寺から工場までの約1時間の通勤時間も、考えようによっては適度な気晴らしになっていて、それはそれで良かったりもします。
上手くいけば、寺までの帰りに、ちょこっとだけネコちゃんに逢える時間を作れるかもしれません。
もちろんワイフにも・・・

そんなことを密かに思いつつ、真夜中のこの時間に、寺のロフトの寝室兼書斎に隠ってまだゴソゴソしています。
さて、それじゃぁ、そろそろ寝ますかねぇ・・・おやすみなさいませ・・

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歳月不人待 

2012/09/10
Mon. 08:15

つい2ヶ月ほど前までは、甘いものも辛いものも、よく食べよく飲んでいた東堂さんですが、その後どんどん食欲が落ちて、今では点滴で栄養補給をするまでになりました。

毎日の通院が日常化して、既に2週間が過ぎようとしています。
その間、東堂さんの足代わりにおつき合いを続けていて、ほとんどが寺暮らし。

彫刻の制作時間が激減して、現在、通算5時間足らず。
反対に、展覧会の報告書などのデスクワークはどんどんはかどって、週明けの本日には窓口へ提出出来るまでになりましたが、肝心の私本人が動けないので、今のところ、何時石見銀山へ帰れるか未定。

そんな状況の中、余儀なく東堂さんの年金を食いつぶしての寺暮らしになりつつあります。
僧侶の暮らしは、日本国的職業分類すると「自営業」となるようで国民年金。
60歳を過ぎてから2ヶ月に一度支給される年金も、毎日通院の燃料代にも満たない状態。
安心して療養も出来ない暮らしが続くとは、本人も想定外のことだったでしょう。

8月の盆月が過ぎて、9月になってから、年回法事もほとんど無いほどの、のんびりとした日常の暮らしが戻ってきました。
それでも、ポツポツと入る檀信徒さんからの電話に対応しながら、塔婆などしたためていますが、最近では、法事の方もずいぶん簡略化されて、「出来るだけ短時間でお願いします」とか、「この度の参列は家族身内だけで」とか、「お斎の膳は無しという事で」とか、「お墓参りは自分でしておきますから」とか、施主さんの都合が、どんどん優先して事が進みます。
決まったお経をつまむ訳にもいかないので、勢い早口のお経になって、木魚のテンポも2倍以上になって、ジジイに近いオヤジは、舌がうまく回らなくて、お経を読みながら舌を噛んだりして、もう大変です。
お釈迦様の昔から語り継がれた、坊主と在家を結ぶ布施の教えも、今となっては完全破壊の一途をたどり、「そもそも、布施と云いますと、その言葉の本来の教えはですねぇ〜」などと、ながなが解説するのもはばかられるほど、全てが時間と価格設定で物事が動くようになって、坊主の世間もずいぶんと変わってきたものです。

常に平常心を心がけようと努力しているナンチャッテ坊主でありますが、どうも最近は心乱れることも増えてきました。
気がつくと、ご戒名をしたためた塔婆の裏書きには、「歳月不人待」と書いています。
人生で一度しか巡ってこない今日の1日を、無駄に過ごしてはいけないなぁと思いつつ、一方で、ワイフを筆頭に周辺へ無駄な世話ばかり掛けてしまっている不甲斐ない自分を戒めているところです。

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オマージュ〜土門拳〜 

2012/09/09
Sun. 04:14

この前、三原谷で久々にジローキー氏と会って、当然一杯が始まって、流れで深夜まで大話こいて、一つ部屋で仲良くまくらを並べて寝て、再会を約束して、東と西へ別れたところでしたが、その彼から、これも久々に写真メールが届きました。

フォルダには、土門拳さんの向こうを張ってか、はたまた敬意を表してか、それとも自ら更なる技術の研鑽か、初心を忘れないためか、一発当てようと思ってか、単なる暇つぶしか(それはないだろうなぁ、忙しい人だから・・)、とにかく、なかなか荘厳で高尚な仏像の写真がタップリ詰まっていました。

これで、横位置の写真があったら、迷わずデスクトップを飾れるのに・・と、少々残念でもありますが、せっかくですので、ひとまず皆様にも公開してさし上げましょう。

ヘナチョコ坊主の、ナンチャッテ手乗り仏像彫刻など、軽々と吹き飛んでしまうほどの本格的な仏像写真に仕上がっています。
思わず手を合わせてしまいたくなると思いますよ。

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
・・・大先輩、土門拳氏に倣うべく、仏像を撮りました。
かと言って、本物はとても撮る環境ではありません。
そこで、食玩300円のプラスティックの仏像でチャレンジ。
照明法等は土門拳氏の本から、真似をして。
お暇な時にご覧ください。

公表していただいていいですよ。
拝観料は要りません(笑)

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IMG_1219.jpgサイズはこんな感じ

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潮時 

2012/09/08
Sat. 06:29

久々になっちゃんからメールが届いたと思ったら、三原谷の件でした。
なかなかチェックが厳しいですなぁ・・・

友達の少ない吉田の公私を、分け隔てなく比較的リアルに公開しているはずなのに、どうもFacebookは敷居が高いのです。
Facebookを始めたら、日頃は脳みその片隅に吉田周辺のケシ粒ばかりの記憶のカケラをしまい込んでいる程度の軟弱なアナログハードディスクが、色々な突っ込みでオーバーヒートしてしまいそうな気がするのです。

チキンオヤジとしては、いまひとつ「いいね!」の世界に踏み込めないでいるのですが、まぁ、年内にはホームページも完全リニューアルの予定だし、そろそろ潮時かなとも思っている今日この頃です。

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
やっぱFacebook始めるべきだよ!

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刈入れ時 

2012/09/07
Fri. 07:52

寺暮らし再スタートの朝を迎えました。

やはり、間借り生活の不便さは色々な場面で感じられます。
仕事で不便なのは仕方のないことですが、何といっても通信速度が遅いのが最もイライラの元。
石見銀山も、そんなに早い訳ではありませんが、それでもまだ、お寺での通信環境よりは数段好条件。
定期的なホームページのメンテナンス回覧ひとつをこなすのも、やたらと時間がかかってしまいます。

食欲を無くして栄養失調中の東堂さんは、それでも私がいるとビールを一缶ペロッと飲んだりして、好き嫌いの我がままが定着しつつあります。
おかみさんの昔ながらの大鉢、どんぶり料理には手を付けなくなったので、オヤジの手料理とばかり、一品程度こまめに肉料理などを挟みながら、目先を変えて見たりもしています。
ワイフも手の込んだ料理の差し入れなどしてくれるのですが、よほど気が向かないと二箸目をつけることがありません。
残もの整理のそんなひと夏が続いたおかげで、私の方は体重も太る一方です。

お年寄りの暮らしは朝が早いですから、田舎の病院は、夜明けとともに満員になります。
結局、お昼前に支払いを済ませて、寺で一休みしたかと思ったら、また夕方の通院。
こんな状態で、彫刻の完成は大丈夫なのでしょうか?
などと、ひとごとのようにボォーッと思ったりしています。

寺の前の田んぼも、そろそろ刈入れです。
内輪事情のゴタゴタから、ひとつ外の世間に目を転じてみると、暑い暑い夏も終わり、降り癖のついた夕立にも慣れ、今年もいつもと変わらない毎日が流れています。

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通勤彫刻家 

2012/09/06
Thu. 07:31

9月に入ってから、本格的に石見銀山暮らしが再開!
・・・のはずだったのに・・・

結局、吉田家に大荷物と一緒に帰宅して、内弁慶ネコに癒されながら、ワイフとキーポンと川の字で寝たのが4日だけ。
東堂さんの朝夕定期的通院がしばらく続くことになって、これから、荷物をまとめ直してトラックへ積み込み。
通勤坊主から通勤彫刻家に変わりました。
なかなか複雑です。

田舎だから余計なのかもしれませんが、私のこのようなドタバタの動きを、やたらとマメにチェックして、興味本位のダンボおばさんや出目金おじさんがあちこちに出没し始めています。
これからしばらくは、尾ひれや胸びれやながぁ〜いシッポがついたクリーチャーのようなうわさ話がアチコチで飛び交う事でしょう。
すでに、黒煙をまき散らしながら目立つトラックでウロウロしているオヤジのことなどが、極悪人のような扱いになりつつあったりして、今後のストーリー展開に目が離せません。

家庭の事情など一軒一件全部違うのですから、絵に描いたようなハウツー話しで問題が解決する事などあり得ないことです。
当事者にとっては、常に目の前の現実と向かい合うしかないのですから、静かにあたらず触らずほっといてほしいのです。

そんなこんなでドタバタしていたら、彫刻仲間のオヤジ作家から写真メールが届きました。
こっちはやっと材料を注文したところなのに・・・
只只只管(タダタダヒタスラ)焦っております。

〜〜〜〜〜〜〜〜〜
今年の作品です!

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アップアップ 

2012/09/05
Wed. 07:08

いやぁ〜、癒されますなぁ〜・・

このところ、東堂さんのおつき合いで毎日病院通いが続いています。
寺のお香と病院の消毒液の匂いに悩まされて、トランス状態です。

さすがに1日100kmを越える走行距離が連日だと、ポンコツ君も息切れして、黒煙吐きながらアップアップしています。

そんな状態ですから、彫刻制作も遅々として進みません。
吉田オヤジもアップアップしています。

ノッチから、とても奇麗な写真メールが送られてきました。
どうせアップアップなら、こっちの金魚で癒されたいなぁ〜・・
早速、ググってみましたが、やはりデスクトップの中だけでは限界がありますね。

ちなみに、ノッチは、数千匹も泳いでいる金魚の中から、お陀仏してひっくり返っている金魚を2匹ほど見つけたそうです。
なかなかクールな娘です。
会期中に何匹お陀仏になるのだろう・・・などと考え始めたら、また気分が滅入り始めました。
美しさの裏側に現実のエゴの醜さを垣間見たような気もします。

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
友達に誘われて、アートアクアリウム展ってのに行って来た!!!
金魚がいっぱいですごい綺麗だった!!!
うまく説明出来ないからググってみて(^O^)/

写真綺麗に撮れた!!!全く加工してないんだよ!!!すごいでしょ?!

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そろそろ秋ですなぁ〜 

2012/09/04
Tue. 07:20

今日は高校生キーポンの文化祭デビュー。

吹奏楽ビッグバンドのファースト・クラリネットを担当する事になったそうです。
3年生は、この前の中国大会でひとまず引退ですから、これからしばらくは1・2年生で吹奏楽を続けることになります。

オヤジの方は、相変わらず東堂さんの通院付き添い。
振り返ってみると、今年の夏は、東堂さんにとっては試練の夏になったようです。
結局、一進一退を繰り返し、食欲もないまま、栄養剤を接種しつつ秋を迎えようとしています。
声に張りも無くなって、お経をよむ事もおっくうがるようになりました。
足は熊さんのぬいぐるみのようにパンパンに腫れむくんで、歩く事もいやがるようになりました。
おかみさんは益々口数が増えて、東堂さんを犬猫のように厳しく叱り続けています。
気持ちは分からないでもありませんが、なかなか聞くに耐えられません。

そのような毎日なので、せっかくのキーポン文化祭デビューも見れないまま、我慢です。

先週末に、東堂さんの通院の間隙をぬって、兵庫まで行ってきました。
例の三原谷のイベントが進展しました。
ポスターが出来上がっていて、リーフレットもそろそろ印刷が刷り上がるそうです。
会議はあと1〜2回続きますが、今回は、各部門の横のつながりを確認する重要なもので、これの調整が上手くいけば、それぞれのスタッフの動きも見えてくることになります。
彫刻関係は、協力作家も決まり、内容も一歩具体的に固まって、これから搬入搬出の日程をつめる事になります。

こんな大切な時に限って、寺の仏事が重なったりして、高速道を延々走行も結局1時間近く遅刻してしまいました。
深夜だと、下道をのんびり走っても所要時間はほとんど変わらないのに、朝夕の通勤時間にぶつかったりすると、時間も経費もやたら無駄が増えます。
燃料を垂れ流し、黒煙をまき散らしながら頑張ってくれたポンコツ君も、この度は相当にくたびれた事でしょう。

もっとも、オヤジの方は、久々に三原谷の元気なオヤジたちや、紅一・二・三・四・・・点で頑張っている元気なお姉様方や、それに、黒田征太郎さんにやたら対抗のモチベーションを盛り上げているジローさんにあって、久々に楽しく大話しをすることも出来たし、「食べ過ぎると○○になるよ」と言われつつ、「もう既に脳みそとろけてますからご心配無く」と、お姐さんたちが作ってくれたミョウガ味噌やミョウガ汁など頂き、なかなか充実した三原谷の夜を過ごすことが出来ました。

これから、さりげなくなにげなく寺暮らしの間隙をぬって、彫刻の制作が本格化します。
やはり、秋はお彼岸と芸術の秋にならないと、心がピリッとしませんね。

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寺の匂い 

2012/09/03
Mon. 06:44

さすがに万善寺ロフト暮らしも1ヶ月を過ぎると、部屋の隅々までジジイに近いオヤジ臭に染まってきました。

狭いながらも、一応は本堂もある末寺ですから、石見銀山の吉田家のように、高校生の娘まで交えた家族が重なり合って暮しているほど狭いわけではないのですが、東堂ジジババの積年の暮らしに介入することを避けていると、どうしても、あれこれの異業種の仕事や用事を一つ部屋で済ますようになってしまいます。

この間、夜寝ていたら、何とも言えない複雑なにおいで目が覚めました。
一度気になると、あれこれ想像が膨らんでなかなか寝つけなくなって、結局夜中にゴソゴソ起き出して、においの元をたぐってみたら、硯で擦った墨の匂いと分かりました。
そういえば、お大師さんの回向塔婆を何枚か書き換えたりしていたなぁと思い出して、疑問解決!・・・と寝ていたら、またまた何やら何時か何処かで嗅いだことのある、不思議なにおいが気になりはじめて、結局寝つけないまま真夜中の原因調査。
発見したのは、板塔婆の松やにのにおい。
それに前日、香合に詰め替えたお香の香りが混ざったものでした。

そういえば、今どき、墨の匂いや松やにの匂いなど、なかなか日常生活で嗅ぐこともなくなっていたなぁと改めて気がついて、無性に懐かしさを感じました。
寺暮らしだと当たり前の匂いの数々ですが、未だに鼻覚を刺激しています。
坊主の世界も奥深いものです。
なかなか簡単に染まり切れないようですなぁ。

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マイ・シート 

2012/09/02
Sun. 04:04

おかみさんが見たら卒倒してひっくり返るだろうと思いつつ、万善寺唯一の2階ロフトを使いたい放題、自由に模様替えをしています。

何時もわがままを言いながらお世話になっている車屋さんに、廃車のシートを一つお願いしていたら、工場長さんから「スポーツタイプのシッカリしたのをとっておきましたよ!」と連絡が入りました。
「この助手席はほとんど座ってませんから、新品同様ですよ!」と、工場長さんの太鼓判。
廃車にするほど乗り回して、助手席にかわいい彼女も乗せられなかったオーナーの心情はどれほどのものだったのだろうと、身勝手に想像して同情までしてしまったのは、余計なおせっかいと分かりつつも、何かしら愛おしくなってしまった助手席をいただいて、早速大工仕事。
これが彫刻の制作工場だったら、鉄パイプか何かでかっこよく改造するのに、寺暮らしのままではそうもいかなくて、見た目を無視した実用重視のデスクワーク専用シートを作りました。

さすがに、車のシートは座り心地が良くて、長時間使用しても腰の調子が悪化することもなく、疲れたらシートを倒して仮眠もとれるし、なかなか快適です。

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手のり地蔵 

2012/09/01
Sat. 01:40

寺暮らしも1ヶ月が過ぎると、そろそろあなた任せの曖昧な毎日に慣れてきて、そのうち次第に緊張感も薄れて、惰性が始まります。

このまま惰性が習慣に変わると、修行本分の彫刻制作も他人事になってしまうような気にもなってきます。
このあたりで、気持ちを整理しておかないと、ズルズルとだらしない在家坊主の暮らしに染まってしまいそうなので、前々から考えていた売れる彫刻など試作してみようとロフトの模様替えをしました。

偉そうなことをいっても、結局は生活の糧をいかにして稼ぐかが当面の課題となる在家坊主の悲しい性が捨て切れないところに、一抹の悲哀と不満を感じつつ、腰の痛みをこらえつつ、取り掛かったのが「手のり彫刻」
ひとまずは、リアルデフォルメお地蔵さん曹洞宗法衣バージョン。
造っているうちに、単なるそこら辺の曹洞宗のニヤケたにいちゃん坊主のようなお地蔵さんになりつつあって、若干リアルが過ぎたことを反省しつつ、それでもせっかくだから最後まで完成させようと、夜なべまでしてコツコツ彫り出しているところです。

なかなか趣味の別れるところではありましょうが、チョイとだけかわいらしげに見える後ろ姿を公開しましょう。
今は製造中止の、骨董品にもならないただの古いだけの携帯電話と見合わせて、お地蔵さんの大きさをご想像下さい。

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2012-09