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工房むうあと鉄の手仕事

鉄の彫刻家、吉田正純の手仕事、彫刻や展覧会の紹介、万善寺住職活動など、さまざまな日常を公開します。

寺の匂い 

2012/09/03
Mon. 06:44

さすがに万善寺ロフト暮らしも1ヶ月を過ぎると、部屋の隅々までジジイに近いオヤジ臭に染まってきました。

狭いながらも、一応は本堂もある末寺ですから、石見銀山の吉田家のように、高校生の娘まで交えた家族が重なり合って暮しているほど狭いわけではないのですが、東堂ジジババの積年の暮らしに介入することを避けていると、どうしても、あれこれの異業種の仕事や用事を一つ部屋で済ますようになってしまいます。

この間、夜寝ていたら、何とも言えない複雑なにおいで目が覚めました。
一度気になると、あれこれ想像が膨らんでなかなか寝つけなくなって、結局夜中にゴソゴソ起き出して、においの元をたぐってみたら、硯で擦った墨の匂いと分かりました。
そういえば、お大師さんの回向塔婆を何枚か書き換えたりしていたなぁと思い出して、疑問解決!・・・と寝ていたら、またまた何やら何時か何処かで嗅いだことのある、不思議なにおいが気になりはじめて、結局寝つけないまま真夜中の原因調査。
発見したのは、板塔婆の松やにのにおい。
それに前日、香合に詰め替えたお香の香りが混ざったものでした。

そういえば、今どき、墨の匂いや松やにの匂いなど、なかなか日常生活で嗅ぐこともなくなっていたなぁと改めて気がついて、無性に懐かしさを感じました。
寺暮らしだと当たり前の匂いの数々ですが、未だに鼻覚を刺激しています。
坊主の世界も奥深いものです。
なかなか簡単に染まり切れないようですなぁ。

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2012-09