FC2ブログ

工房むうあと鉄の手仕事

鉄の彫刻家、吉田正純の手仕事、彫刻や展覧会の紹介、万善寺住職活動など、さまざまな日常を公開します。

秋の連休ー3日目の朝 

2012/09/17
Mon. 07:48

夜半から風が強くなってきました。

時折、強風が大屋根の縁を音を立てながら通り過ぎていきます。
稲穂の擦れる音が打ち寄せる波のようにロフトの天井へ跳ね返っていきます。
南側の木枠の窓ガラスが大騒ぎを繰り返します。
天窓の向こうで遠くの竹林が流れ落ちる滝のように絶え間なく枝葉をすり合わせています。
裏山の杉林の葉音が寺の庫裏においかぶさってきます。

茶灯の番茶を煎じる香りが台所から天井を這って、ロフトの床下から漂ってきます。
夜の間、久々のにぎやかさでなかなか寝つけないま、連休最終の朝を迎えました。

遠くの国道を走る深夜便の長距離トラックのタイヤ音と、そろそろうるさくなりはじめた秋の虫の鳴き声と、右の耳の耳鳴りくらいの音で慣らされた、比較的静かな寺の夜が続いていましたが、台風の影響は、この辺りまで及んでいます。

石見銀山の谷底暮らしと違って、大きく開けた空のもと、高原の里山の縁にある万善寺は、背中に背負っている山以外の3方向からの風当たりが強くて、時々大風の通り道になって被害を受けたりします。
私が石見銀山に移り住んで暮しはじめた頃には、トタンぶきの蔵の屋根が、少し離れた寺の畑までそっくり吹き飛んでいきました。
今にして思えば、小さな竜巻のようなものだったのでしょう。

一見するといつもと変わらなく見える朝の空も、見る見る変化する雲の流れが、風の強さを教えてくれます。
今日はこれから施主さんの庭先で安座の観音様の供養。
昨年は雨が降って観音堂でのおつとめを断念。
今年は大風が納まらなければロウソクに火もつけられないし、また断念することになるでしょう。

IMG_5393.jpg

[edit]

CM: 0
TB: 0

page top

2012-09