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工房むうあと鉄の手仕事

鉄の彫刻家、吉田正純の手仕事、彫刻や展覧会の紹介、万善寺住職活動など、さまざまな日常を公開します。

石見銀山冬間近 

2012/11/17
Sat. 07:20

久々に晴れ渡った石見銀山の限りなく冬に近い秋の1日。
この好日を逃すまいと、朝から町内取材に出かけてきました。

石見銀山の吉田家と同じ自治会にある、曹洞宗の古刹栄泉寺歴代の住職は、期間の長短あるものの、それぞれにとても魅力のある僧侶が在職していて、江戸末期19世仏乗さんもその一人。
名僧と称された上に、画才も豊かで、数々の仏画を残し、好事家のあいだでは珍重され、軸物になって石見銀山をはじめ大田市各所の床の間を飾ったりしています。

来年の現代彫刻小品展では、仏乗さんの描き残した仏画の中から、達磨さんをとりあげて石彫に置き換えてみたらどうかと思っています。
栄泉寺にある達磨さんは、とても珍しい立ち姿。
おまけに、面壁九年で足も退化したといわれる達磨さんの両足まで描いてある珍品です。

朝も早くから住職さんを起こして、その軸を掛けてもらって、しばし仏乗談義。
そのうち、坊主家業の悲哀を吐露しあって、都市部の坊主の悪行を嘆き、田舎坊主の傷をなめあい、そんな大話で軽く小1時間が過ぎて、お互いふと現実に戻って、若干改まった挨拶を交わしておいとま。

その後、市役所の重職(今度は住職ではない)と、展覧会予算獲得の下話。
現代彫刻小品展に併せた何本かの企画を提案してみたものの、芸術文化の曖昧さに若干引きぎみの重職さんへ、ひとまず関係書類を手渡してそそくさとおいとま。

せっかくの良い天気なので、久々に石見銀山地内を一回りしてみると、知らない間にあちこちに新しい店などが開店していてビックリ。
そういえば、今年の観光シーズンは、ことごとく東堂さん絡みで万善寺暮らしばかりだったなぁと、記憶をふり返ってみたところです。

銀山地内の入口あたりにある大森小学校では、正面階段横の銀杏がザックリと大剪定されてみすぼらしくなっていました。
子供たちは、久々に雨のあがった放課後下校前のひとときを、変わらず元気に遊んで過ごしていました。

友達の少ないシャイな吉田ですが、それでも行く先々で町内の皆さんに声をかけてもらったりして、とりとめのない会話が、なりゆきで次第にもりあがって大話になったりして、何となく良い気持ちになって調子にのっていると、いつの間にか陽が傾いて肌寒くなっていたりして、あわてて帰宅したところです。

気持ちの良い1日が過ぎて一夜明けると、またもや冷たい雨。
石見銀山は確実に一歩ずつ冬に近づいています。

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2012-11