FC2ブログ

工房むうあと鉄の手仕事

鉄の彫刻家、吉田正純の手仕事、彫刻や展覧会の紹介、万善寺住職活動など、さまざまな日常を公開します。

ナンチャッテ仏師 

2013/01/20
Sun. 07:24

ひとまず寺暮らしを切り上げて、石見銀山へ落ち着いてから、1月末の彫刻絡みのお仕事の準備をしているところです。

このところ、彫刻というと、2010年から石見銀山で始めた現代彫刻小品展にかかりっきりといった感じで、ワークショップを同時開催するようになってから、資金繰りのことやら、講師依頼のことやら、素材調達のことやら、色々と付加的用事に忙殺され、ほぼ、1年中そのこと中心で物事が進んでいる感じです。

気がつくと、1月も既に終盤をむかえ、その現代彫刻小品展開催要項を発送しなければいけない時期にもなっています。
1日がすぐに終わってしまって、どんどん次の日にずれ込んでしまう毎日の中で彫刻を造っていると、やはりどうしてもそちらのほうに気持ちが入り込んで、大事な仕事が頭の隅っこへ移動して、結局後回しになってしまっています。

このところ1週間ばかり、手乗り彫刻のサンプルを造っていて、こんなことをコツコツ繰り返していると、やっぱり自分はクリエイティブな仕事が好きなんだなぁと実感します。
彫刻の良いところは、失敗しても成功しても、制作が進むにつれて刻々と変化するフォルムが常に自分の目で確かめられているというところでしょうか。

彫刻を造っていると、自分のもつ技術や感覚や表現の好き嫌や癖などが、正直にフォルムを通して見えてくるところが面白いと思っていて、ひとまず制作に入ると、そのうま味にはまりこんでしまいます。
熱く揺らぐ感情と、冷静に現状を把握する思考が交錯しながらさざ波のごとく絶え間なく脳みそを刺激して指先へ伝わっていく感じがとても心地よいのです。

ひと頃は、結構小難しくあーだこーだ考えていた彫刻の理屈も、結局は、好きか嫌いか、面白いか面白くないか、その程度の心の動きで制作を続けていられることの方がいいのだと思うようになってきました。
そんなわけで、楽しみながら完成した曹洞宗法衣リアルデフォルメバージョンお地蔵さん。
構想半年、制作期間半年、制作時間正味10時間程度・・・
いやぁ〜、われながらずいぶんな大作の手乗り彫刻となりました。

IMG_6875.jpg

[edit]

CM: 0
TB: 0

page top

2013-01