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工房むうあと鉄の手仕事

鉄の彫刻家、吉田正純の手仕事、彫刻や展覧会の紹介、万善寺住職活動など、さまざまな日常を公開します。

莫妄想(まくもうそう) 

2013/08/11
Sun. 07:50

ありがたいような、ありがたくないような・・・
お盆の施食会前に、万善寺はどうも微妙な状況に置かされております。

おかみさん曰く「10年も前に・・・」どぉ〜のこぉ〜のといっているイノシシ問題ですが、私の記憶だとほんの2〜3年前に万善寺の狭い庭のアチコチを掘り返して行ったのもイノシシのような・・・

棚行と手間替えの施食会、それに今年の夏2回目の仏壇点眼を終わって帰ってみると、寺の境内地と畑の周辺へ電熱線が張り巡らせてありました。
イノシシ進入防止柵です。
この近年イノシシ被害がアチコチで起きていて、電熱線の設置も珍しくないほどになりましたが、そこまで投資して作物を守る手だてを生産農家に強いる施策も何処か見て見ぬふりのザル対策に思えてなりません。
私のようにお百姓でない者が、耕作地のすぐ隣で暮していると、一方では、手入れの行き届いていない寺の山から出てくるイノシシを、寺がなにもしないでほったらかしているように思われたりもしていて、電熱線の境界が(被害妄想かもしれんけど・・)物言わぬ抗議に見えたりしてしまいます。

お百姓さんが丹精込めてセッセと作って育てている米や野菜を、山の雑木の隙間からのぞき見して、人間の寝静まった真夜中にソロリソロリ山から下りてきて、腹いっぱいパクついて、満腹になったらチョット遊んで、明け方前までゴロリと仮眠して、カラスが鳴く前に山へ帰るというこの時期のイノシシ達のスケジュールは、だいたいそこで暮す人々のほとんどが承知のはず。
今の世の中、米を作り続けてもそれほど収入につながる訳でもないので、助成金をもらうためにセッセと農薬をまき散らして、自分の食べない米を農協へ出荷したりするようなアクドイ農業もあるのだとか・・・
そこまでして銭儲けしたいのなら、いっそのこと、柵の外で適当に米らしきものや芋らしきものや、イノシシの好きそうなものを惰性で育てて、そのままだらしなくほったらかしにして餌にして、それをパクついて肥え太ったイノシシを一網打尽にして肉にでもしたほうが良いのじゃないかと、百姓でもない坊主は無責任にそんなことを妄想したりするのでありました。
まぁ、ようするに美術家の勉強するところの「図と地反転の発想」というヤツですな。

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2013-08