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工房むうあと鉄の手仕事

鉄の彫刻家、吉田正純の手仕事、彫刻や展覧会の紹介、万善寺住職活動など、さまざまな日常を公開します。

帰宅 

2013/08/22
Thu. 07:31

あぁ〜〜・・・、この何ともマッタリとした解放感!
ほぼ20日ぶりに石見銀山の我が家へ帰ってきました。

ワイフやネコチャンズとの感動的な再開を期待していたら、何の事もない・・
「帰ったよ!」と、声をかけると、「あら、思ったより早かったわねぇ」・・とワイフ。
実にクールに横目でチラとご主人様を確認してそのまま何事もなかったように昼寝・・とネコチャンズ
・・・それで終わり。

なんともサッパリとした久々の再会。
それでも、そこかしこに漂うネコチャンズのオシッコの臭いと、蚊取り線香の残り香・・懐かしい吉田家の暮らしぶりが一瞬で甦ってきました。

デッキバンいっぱいに積み込んだ荷物を下ろし、留守の間キーポンに占拠されていた四畳半の書斎を片づけ、丁寧に掃除機をかけ、若干模様替えをしつつデスクワークセットをセッティングし、各種動作確認を終わったところで本当に久々のワイフ手づくりの昼食は塩鯖と夏野菜のサラダ。それに、お檀家さんから頂いたヱビスビールをプシュッ!

残暑の続く石見銀山の町並みは、絶え間なく往来の観光さんでにぎわっています。
二番子が育ったのか、雑踏に混じってツバメが賑やかに鳴いています。
近所のお土産さん目当ての理不尽な車のエンジン音がもう2時間近く続いています。
時々世間の音が遠ざかって耳鳴りが音量を上げます。
貸自転車のベルの音で一瞬蝉の声が消えます。
それにオヤジをやさしく包み込むヱビスビールのほろ酔い感・・・

ウツラウツラしていると・・・
「ごめんくださぁ〜い」・・・・「ごめんくださぁ~い」・・・・「ごめんくださぁ~い」
どこか遠くの方で聞こえる青年の声。
しだいに覚醒して、「あれれっ??自宅(うち)かぁ??」
「ごめんくださぁ~い!」
「はぁ〜い、はぁ~い、はぁ~い、はぁ~い、はい!」
返事をしながらドタドタと土間へ出てみると、
「あのぉ〜、吉田正純さんでしょうか?」とフルネームの問いかけ。
何と、この前終了した現代彫刻小品展の出品作家渡部直(わたなべすなお)氏が作品の引き取りに来てくれたのです。
出身は島根県出雲市。
現在茨城在住で勉学に励む若き木彫家。
この度初出品が、かわいらしいオランウータン。
会期中、1・2を争うほどお客さんの受けも良かった彫刻です。
私の方も、行く先々で彼の好人物ぶりを聞くたびに、一度逢いたいものだと期待の人。
そのご本人が訪ねてきてくれました。
何ともgood timingなことでしょう。
とても感動して、とめどなくオヤジの長話がはじまって、きっと面倒だったろうに最後まで聞いてくれて、自作の木彫を持って、夕方近くの石見銀山の町並みへ消えていきました。

久々の帰宅で、忘れかけていた彫刻家の暮らしが見事に再生しました。

写真

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2013-08