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工房むうあと鉄の手仕事

鉄の彫刻家、吉田正純の手仕事、彫刻や展覧会の紹介、万善寺住職活動など、さまざまな日常を公開します。

お地蔵さんの夜 

2013/09/25
Wed. 05:11

お参りの皆さんと数珠くりをしながらお地蔵さんのご真言陀羅尼を唱えているところへ携帯電話の着信があって、
「このくらいの時間に電話なんて珍しいなぁ・・」と思いつつ、数珠くりを中断も出来ないのでそのまま続けて、後になって着信を見たらノリちゃん。
彫刻のパーツの窯焚きをしていたから、どうやらそれが出来た様子。
早速返信してみると、「陶器みたいなのが出来ました!」
「???・・・それ、どういうこと?」
「なんか、還元がいけなかったのか釉薬の溶け具合が石見焼みたいで・・・」
「ほほぉ〜〜・・、今、お地蔵さんのおつとめで、電話でれなかったのよ」
「そぉ〜でしたかぁ〜・・・それじゃぁ石見銀山へはいつ帰られます?」
という訳で、朝いちで近所のぞばやさんの敷地にあるお地蔵さんのおつとめに回ってから、その足で石見銀山へ直行することになりました。
自宅前でノリちゃんの彫刻パーツを並べる訳にもいかないし、作業着に着替えて、そのまま工場へ走ろうと思っています。
自分の彫刻も、まだまだ先の見えない曖昧な状態だし、彼女の頑張りが良い刺激にもなって好都合です。

彫刻というと、近所のアチコチで誰も彼も制作しているほどメジャーな訳でもないし、せいぜい吉田家の一部屋を占領して制作を続けているワイフがすぐ近くに存在する程度。
そのワイフの彫刻というと、もうかるく30年以上延々と一緒に造り続けているし、時々夜中に目覚めると食卓がそのまま制作の作業台になっていたりすることも多々あって、今となっては日常の風景に溶け込んだ状態。
まだ彫刻界のニューフェイスだった頃の周藤さんが夜な夜な工場にやってきて一緒に一つ道具を使い回していた頃もあったけど、それもずいぶん前のこと。
このたびのノリちゃんの久々の大作制作は、一方で私にとって久々の刺激になっていて、自分の彫刻でもないのに、なにかしら新鮮でウキウキしているところです。

例の万善寺唯一のロフト6畳書斎隠れ家に引きこもって、お地蔵さんの後始末などしていても、どうもノリちゃんの彫刻のことがチラついて落ち着かない。
自分のことでもないのにあれこれ善後策などを考えていたらどんどん目が冴えてくる。
気持ちを切り替えて海外ドラマを見はじめたけど、どうもストーリーがすんなりと頭に入らない。
それでもウツラウツラしていたら老師夫婦のトイレ騒ぎのドタバタで結局目が覚めるし・・
何とも疲れのとれない秋の一夜が明けようとしています。
お地蔵さんのご利益が自分のところまで回ってきたのかどうか・・

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2013-09