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工房むうあと鉄の手仕事

鉄の彫刻家、吉田正純の手仕事、彫刻や展覧会の紹介、万善寺住職活動など、さまざまな日常を公開します。

彫刻の行方 

2014/02/26
Wed. 08:18

東堂さんの1日は、朝と夕方のお務めと、3度のメシと、軽い晩酌(今は日本酒)と、それに朝と昼のティータイム。
そのティータイムには、お菓子が無ければいけないことになっています。
毎日辛いものと甘いものをほど良く飲食しているわけです。
1ヶ月に1度の定期通院日で東堂さんのお伴をする時は、お菓子を大量に買い込んでお寺まで迎えに行きます。
歳相応の物忘れのせいもあって、私がお菓子とお酒を絶え間なく供給している事は東堂さんにあまり知られていないようです。
本堂のお供え物のおさがり程度にしか思っていないのでしょう。

そんな満ち足りた暮らしをしているのに、血液検査の結果では若干の栄養失調。
冬の間はなかなか栄養のあるものを食べる機会もないし、さすがに主食の米と酒とお菓子だけでは老体の肥やしにもならないようです。
腫瘍マーカーの数値は下がる一方。
東堂さんの身体のアチコチに巣食っていた腫瘍どもも、宿主同様の栄養失調で自然に淘汰されているようです。
この調子だと、東堂さん、まだしばらく生き続けるようです。

昼を軽く過ぎて、3時のおやつの時間も回った頃にやっと薬をもらって1日がかりの通院が終了。
なんと、よりによってその同じ日に、わざわざお檀家さんが彫刻展のために石見銀山まで来てくれたようです。
ショップの店員さんに檀家さんへの応対を託して、寺まで東堂さんを送った後、展覧会終了後の彫刻の行き先を決めに赤名高原のオシャレなレストランへ寄ってきました。
自分たちの夢を実現しようと、自分たちが育てた第三セクター関連の道の駅を早期退職独立して、自分たちの次の世代を育成するために株式会社を立ち上げた、とてもエネルギッシュな赤名高原をこよなく愛するご夫婦が経営するレストランのアプローチに私の彫刻を設置しようという魂胆です。

なだらかな里山と丘陵が続く向こうには、琴引山の勇姿が遠望され、広範囲から女性のファンが訪れる素敵なレストランに私の無骨な彫刻が似合うかどうかわかりませんが、すでに昨年のうちに彫刻を一つ設置が終わっていて、この半年の間にその地に根づいてくれているようでもあるし、それを手掛りにご主人と交渉しました。
反応は比較的良好で、田んぼの彫刻の搬出からそのままレストランへの搬入というハードスケジュールを提案させてもらいました。
これから具体的に業者さんと打ち合わせをすることになります。
いわば、吉田のセカンドステージといった感じになっていきそうです。
世界遺産登録後、なにかと煮詰まって窮屈になりはじめた石見銀山から、少しばかり距離を置いた方が良いような気もしているところです。

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