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工房むうあと鉄の手仕事

鉄の彫刻家、吉田正純の手仕事、彫刻や展覧会の紹介、万善寺住職活動など、さまざまな日常を公開します。

ぐるっと一周島根中山間部 

2014/04/11
Fri. 09:31

すもももももも花の時期が過ぎ、桜も花吹雪がはじまり、菜の花の黄色はまばらになり、里山の雑木林も少しずつ萌黄に芽吹き、水仙の群生が終わり、近所では田起こしが始まり、寺までの街道は用水路掃除がすすみ、水の流れが変わり、至る所で水田がひろがり、田舎の風景を逆さに写している。

埼玉出身で、学生の頃から東京で一人暮らしを始めて、その後幾つか仕事を転々とし、だいたい1年前に仕事の縁で石見銀山へやってきた、青年というにはギリギリセーフか、オジサンというにはまだ早いか、どうも微妙な年頃のお兄さんと一緒に、島根の春を探すドライブをした。
予定ではもう少し早く石見銀山を出発したかったのだが、いろいろこまごまあれこれしていたら、結局結界君が動き始めたのは昼前になっていた。

まずは、三瓶山を遠望し日本海を見渡す起伏のある谷間に広がるスケール感が素晴らしい富山の集落へ国道から逸れる事にした。
まちづくりセンターの事務職ねえさんと少しばかり打ち合わせの用事があったので、それにつき合わせた事になる。
富山には要害山という小高い山があって、その柔らかく丸まりつつそびえる山姿は、なかなかの存在感で、周辺の集落を柔らかく包み支えてくれているように感じる。

その要害山の麓を手繰るように日本海側へ下っていくと、街道から少し逸れたところに古民家を徹底的に改造したカッコいいカントリーハウスが木立の中に佇む。
家主は絵本作家のおねえさんで、今は子育ても一段落して2匹の猫と暮している。
これまでも何度か近所を行き来していたのだが訪問するのははじめて。
オネエサンはあと1ヶ月で渡米するので、今はその準備に忙しい。
それでも親切に家の造作を案内してくれてなかなか刺激的なひとときになった。

そこから9号線の2・3本南を走る街道へ出て一気に出雲市の端っこから神戸川と斐伊川のバイパス運河沿いを迂回し、斐伊川土手を南下して三刀屋へ着いたのはお昼もかなりすぎてから。
まだ学生の頃からコツコツ集めていた図録や画集などの美術書や専門書や趣味の雑誌などが捨てられないまま埃をかぶっていたので、それを知人の金属彫刻家までプレゼント(とは聞こえが良いが・・)で差し上げた。
有効に使ってもらいたいと思っているが、果たしてどうなる事か・・
あまり空腹を感じないまま、小奇麗でオシャレなレストランで昼食。
五穀米のオムライスは、ジジイに近いオヤジには結構なボリュームだった。

松江と広島を繋ぐ主要国道54号は、少し前に開通した高速松江道のおかげで走る車もまばらに閑散としている。
万善寺はその国道沿いにあるから行く先々で松江道のことが話題になる。
高齢過疎で寂しくなる一方の島根県山間部の集落はアチコチで空き家が目立って荒れた感じに拍車がかかっている。

54号をしばらく走ったところで、仕事の次いでや東堂さんの通院などで時々走る好きな道へ少し逸れて滝を見に行った。
竜頭が滝には名馬の伝説が残っていて、その名馬つながりの銘酒に池月がある。
そんなことをお兄さんに話ながら女滝を観た。
夏に来る事がほとんどだが、春の滝も静かに落ち着いていて良い森林浴になった。

途中の酒屋で池月と月山の2銘柄新酒を仕入れて夜になってから帰宅。
日が変わるまでお兄さんと二人酒。
2本が空になったところでおひらき。
それなりに、濃厚で充実した1日になったと自分では思っているが、果たしてお兄さんの方はどうだか・・・

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2014-04