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工房むうあと鉄の手仕事

鉄の彫刻家、吉田正純の手仕事、彫刻や展覧会の紹介、万善寺住職活動など、さまざまな日常を公開します。

現代彫刻小品展始動! 

2014/05/03
Sat. 05:06

展覧会事業運営資金の事で開催が微妙だった今年の現代彫刻小品展がやっと動き始めた。
今までからすると2ヶ月くらいスタートが遅れた。
これから彫刻家の皆さんのご協力にすがって展覧会への出品彫刻を揃える事になる。

いつも思う事だが、とにかく自己資金が欲しい。
活動費が充足すれば誰にも迷惑をかけないでやりたい事が出来る。
なにより彫刻家の皆さんに負担をかけないですむ。
自分も彫刻を造っているから、展覧会に作品を出品するためにどれだけ多額の経費を必要とするかがよくわかる。
そのあたりの、なかなか表面上分かりにくい裏事情をいかにストレス無くクリアーするかが、発表活動の継続に繋がるように思う。

30歳前に島根へ帰る前は、展覧会の出品も出来上がった作品を搬入口まで代車に積んで運んでいたから運搬経費はゼロで、制作も搬入〆切ギリギリまで続ける事が出来た。
ワイフの彫刻搬入もだいたい似たようなもので、制作場所からレンタカーや赤帽さんなどを使って1日ですます事が出来た。
それが島根に帰って制作と発表をしようと思ったらそれまでのシステムが全く通用しない。
まずは制作場所の確保が難航した。
自分の周辺の何処を探しても金属彫刻の作家など見当たらないから、色々思案して車を買った自動車屋さんの工場を日曜日だけ貸してもらって溶接をするところから彫刻制作をスタートした。
その後、その自動車屋さんの紹介で近所の鉄工所を借りる事になった。
ワイフは私と作風や素材が違うから島大の教育学部へ聴講研究生として通い始めた。
それで幾つかの障害を乗りきりながら大学の研究室を使ったりもした。
想定外だったのが搬入搬出。
それまで自分たちでその作業をしていたのだが、島根から東京まではあまりに距離が遠すぎる。
そのころはまだ宅急便の運送業界も充実していなかったから、搬入代行をしてくれる運送屋さんをアチコチ探した。
結局、運送屋さんを2業者経由してやっと搬入経路を確保したものの、その必要経費は彫刻の制作費をはるかに超えていた。
ワイフと二人でそのようなことを何年も繰り返して制作を続けつつ、諸経費を捻出しながら色々工夫して今に至っている。

2010年からスタートした島根県での現代彫刻小品展は、そのような過去の自分たちの苦労を風化させないように噛みしめつつ、全国の出品作家の皆さんには出来るだけ負担にならないような展覧会めざして今年で5年目を迎えるまでになった。
消費税も上がったりして年々暮らしが厳しくなって、自分の彫刻制作や発表もいつまで続けられるか先が見えなくなりつつある。

そんな中での今年の展覧会は、自分にとってもひとつの節目だと思って準備を進めている。
展覧会と同時開催のワークショップも、講師の快諾を得るまではかなり心配した。
おかげさまで、意中の人はだいたいゲット出来た。

児童義務教育に造詣の深い彫刻家(写真の彫刻)の居上さん。
端材の集積で独特の抽象を組み上げる木彫の白石さん。
彫刻素材を選ばない技巧派の具象作家本多さん。
彫刻制作を柱に様々な造形イベントを企画する小林さん。
それに、次代を担う若い作家や大学の研究室チーム、島根の地元で色々な楽しいワークショップを企画運営するプロジェクトグループなどなど・・・

かれらの協力を無駄にする事は出来ないので、これから内容を掘り下げて少しでも充実した事業に仕立てていこうと思っている。

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2014-05