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工房むうあと鉄の手仕事

鉄の彫刻家、吉田正純の手仕事、彫刻や展覧会の紹介、万善寺住職活動など、さまざまな日常を公開します。

暑い一日 

2014/06/02
Mon. 04:31

朝から改良衣に着替えて石見銀山を出発したが、とにかく暑い。
万善寺で用事をすませて東堂さんを連れ出した頃にはもっと暑くなっていた。
歳をとると暑さ寒さをあまり感じなくなるという。
「外は暑いから薄着にしとくんだよ」
と何度も声をかけておいたけど結局ネル地の長袖を着てしまった。

一時期はもうダメかと思うほど弱っていたのに見事復活した不死身のような東堂さんも、足腰が弱って歩くことがつらそうになっている。
それもあってか、寺の外へ出ることもほとんど無いので、私が時々連れ出している。
月も変わったし、これからまた現代彫刻小品展の印刷物が刷り上ったりして忙しくなるし、今のうちに「父の日」なるものをすませておこうという魂胆。

特にこれといった計画もないので、ひとまず久しぶりの石見銀山を見せてあげることにした。
日曜日の町並みは観光さんでにぎわっていて、東堂さんも駐車場から玄関までのそれだけの距離をヨチヨチと歩き難そうだった。
ワイフは日曜日も仕事をしてくれていて留守。
猫のクロが出迎えてくれていて、早速東堂さんの足下に擦り寄って媚を売っていた。

お昼ご飯は好物の寿司と天ぷら。
盛り合わせ一皿をぺろりと平らげてなかなかの食欲。
今度の誕生日で米寿になるが、この調子だと元気でいられると思った。

年相応に物忘れもあるし耳も聞こえ難くなっているから、おかみさんと二人の寺暮らしはなかなか厳しいところもある。
おかみさんの方は、もう若い時から変わらないままつれあいの世話は自分の仕事だと決め込んでいる。
私なども、同居していた中学校までは粘り着くような執拗さで世話につきまとわれて結構難儀した。
東堂さんは結婚以来延々とその調子でかいがいしく世話されるものだからもうなれていて、夫婦にとっては厳しいなりに都合よく暮せているのだと思う。
帰りはひなびた温泉でくつろいだ。
温泉好きの東堂さんにとっては久々のことだったから、結構喜んでくれた。
なかなか良い感じでジジイ顔になっていた。
気持ち良さそうに湯へ浸かる東堂さんを眺めつつ、自分もだんだんあのような顔になっていくんだろうなと、なんとなく納得した。
そういうふうに歳をとりたいものだと思ったが、さて、これから先の厳しい世間のことを思うとそれもどうなることか・・

一説に、目出度いこととして一休さんの「親死に、子死に、孫死に・・」という名言がある。
死ぬ順番が狂うことの不幸をいい、順当に順番に年寄りから死んでいくことの普通を由とすることが幸せで目出度いことだといっている。
本当にそうだなぁと思う。
ジジババが上手に死ねるように務めないといけない・・・

帰りの街道の温度計は31度。
暑い1日だった。

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2014-06