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工房むうあと鉄の手仕事

鉄の彫刻家、吉田正純の手仕事、彫刻や展覧会の紹介、万善寺住職活動など、さまざまな日常を公開します。

おかみさん事情 

2014/06/03
Tue. 07:13

東堂さんのお世話でおかみさんがねを上げているようなので、2日続けてお寺から連れ出してみた。
色々と注意深く気にしておいたが、これといって特に気になることも無いほど普通に上手に老化しているだけのように思える。

どちらかというとおかみさんの過剰反応が気になる。
家族として付き合っているとだいたい性格も分かっているから、そんなもんだと思って適当にやり過ごしてしまうことがほとんどなので、そのことに慣れてしまうとかえって重要なことを見逃しているともかぎらない。
素人判断で決めてしまうのもどうかと思うが、やはりおかみさんの長年蓄積された頑強な偏屈さに原因があるように感じる。

戦中戦後の厳しい時代を必死で生き抜いた大正女のしたたかさが、自分にとって都合の良い処世術になってきたのだと思う。
田舎の山寺とはいえ、まがりなりにも寺へ嫁入りした彼女は、当時の世間では一つも二つも格上だと自他共に認めているようなところもあったろうし、在家とは違うプライドもあっただろう。
寺のおかみさんという格付の中で、今の時代では何かにつけて矯正される様々な認識や常識の変化に取り残されたまま年を重ねてきたように思う。

坊主家業をしているとこういうことはおかみさんに限ったことではなくてアチコチお邪魔するさきのお宅でも普通によく見聞する。
昔ながらに家を守る気持ちに執着するご婦人方の世間の狭さが手に取るように伝わってくる。
家族家庭の問題は簡単にハウツーで片づけられないし、事例も常識も通じないそれぞれ独特の世界観を持っていると思う。
よくある話として片づけることはあまりに安直すぎる。

いずれにしても、家族のことを家族で面倒が見れているわけだからこれほど幸せなことはない。
少々の不具合など何の問題にもならない。
このまま元気に歳をとって元気に死んでいってもらいたいものだと願っている。
とかいって、こっちが先にくたばってしまいそうだけど・・・

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2014-06