FC2ブログ

工房むうあと鉄の手仕事

鉄の彫刻家、吉田正純の手仕事、彫刻や展覧会の紹介、万善寺住職活動など、さまざまな日常を公開します。

消しゴム 

2014/06/05
Thu. 09:22

消しゴムを使わなくなったなぁと思う。
工場でちょっとした探し物があって、ついでにいらなくなったものをゴミにしようと分別していた時に、唐突だけど、そのことに気がついた。
ようするに、使いかけの消しゴムを見つけただけのことです。

もう何年・・いや何十年も前から文房具というと宗門手帳とボールペン1本を鞄に入れているだけのこと。
だいたいそれで日常の用も足りるし、特に不便を感じない。
消しゴム一つとっても日常で使うことがないまま何十年も暮していたことに気づいて、我ながら不思議な気持ちになった。

そんなことがあって、途端に作業の手が止まった。
ゴミの分別も面倒になってやめた。
使いかけの消しゴム一つを捨てていいものなのか、捨てないで最後まで使うべきなのか迷ってしまう。

そういえば、最近になって色々な身の回りのものをセッセと捨てるようになってきた。
ちょっと暇が出来てちょっと思いついただけで、結界君のデッキ一杯分のゴミがすぐに集まる。
近くのゴミ集配施設へ分別したものを持ち込むとだいたいワンコイン程度でおさまる。
これをエンドレスで続けながら引っ越しの転居の思い出を整理している。
30代で購読していた雑誌はほとんど捨てた。
あの頃は宝物のように書架へバックナンバーを並べていたので、ゴミに出す時は断腸の思いだった。
作品集や図録は知人の作家へ押し売りの如くプレゼント?した。
着古した衣類はシーズンの変わり目に捨てることにしているが、それなりの思いでがつまっていてなかなか捨てられない・・が捨てる。
子供が小さかった頃の写真はさすがに捨てられない。
子供のおもちゃや教科書は捨て難くて悩む。

まぁそんな感じで分別している時に消しゴムと出あったわけです。
デッサンには練りゴムを使う。
一種の消しゴムのようなものだが、使い勝手が全然違う。
若い頃は練りゴムと消しゴムを適度に工夫して使い分けていて、それがデッサンの味になったりしていたこともあった。
たぶん、心の何処かでそのようなことを思い出したのだと思う。
自分の身に染みついた癖のようなものかもしれない。

使いかけの消しゴムを捨てようかどうしようか迷っているくらいだから、この様子だと、死ぬまでデッサンを捨てられないままでいるんだろうなぁ。

IMG_1200.jpg

[edit]

CM: 0
TB: 0

page top

2014-06