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工房むうあと鉄の手仕事

鉄の彫刻家、吉田正純の手仕事、彫刻や展覧会の紹介、万善寺住職活動など、さまざまな日常を公開します。

癒しの化け猫 

2014/06/22
Sun. 07:54

このところ1週間に1回くらいの間隔で頭にバリカンを当てている。
・・・ということは、万善寺の坊主家業が続いているということ。
ほとんどが数カ月前から決まっている年回法事で、施主さんの都合がかさなったというくらいのことで、何時もこんな感じで忙しいわけではない。

時々こういうことはあるから私も普通に乗り切ろうとしていたのだが、何時もと若干違ったのは上げ法事が重なったこと。
それで暴走を始めたのが寺のおかみさんなのです・・・
これがなかなか私には厳しくて、自分の都合で朝早くに電話をかけたり、用事の最中に電話がきたり、もう完全にひとの都合おかまいなしで自分の不満や小言をしゃべり続ける。
そういうことが集中して続くと、こちらの気持ちもどんどん萎えて、とたんに鬱に落ち込んでしまう。

もう90歳だから元気でいてくれるだけでありがたいことなのだが、本人の気持ちはいまだにバリバリの働き盛りのつもりでいるから収拾がつかない。
そもそも、60年間一人で万善寺を切り盛りしてきたという思い込みが全身に擦り込まれているから、その見えないバリヤを崩すことは至難の業になる。

思えば寺の老夫婦が元気にはりきって寺務をこなしていた昭和の時代は、彼等にとって一番幸せな時期だったのだろう。
今の東堂さんが病気になって数回の手術を乗り切ったのもそれなりに大変なことだったろうが、そのことがあったから私も東京での暮らしを切り上げて島根に帰ったようなものだ。
ちょうど時期的に彼等にとって都合が良いといえばジャストタイミングだったと思う。
その頃も含めて、おかみさんの生きる力は仕事を趣味にすること。
東堂さんはさすがに坊主修行を積み重ねているだけあって、おかみさんの暴走を上手にかわしながらノラリクラリと今まで暮している。
男の潔さというか、まぁそういうところはなかなかカッコイイ。

私などまだ人間が出来ていないから何かにつけていろいろ気になることもあって、そういうことを出来るだけ避けるように寺暮らしを続けているが、なかなか思うようにいかない。
今の状況が続くのもせいぜい長くて4・5年だろうくらいに思っている。
人間90歳まで生きれば御の字だ。
いまのところ、右のものを左に移すと、結局しばらくあとに元の位置におさまっているような寺暮らしが続いているが、それもあと少しの辛抱と思うようにしている。
こんなことばかりで無駄に気持ちが乱れるものだから、最近は彫刻の仕事もなかなか深く掘り下げることが出来ない。
それでも、過去のメモが大量に蓄積されているから、暇を見つけてパラパラと広げてみたりして思いつきを整理したりしている。
たまには一歩引いてこういうときがあっても良いと思うようにしている。
田舎暮らしも毎日それなりに色々ありますなぁ・・・

色々ドタバタのあと夜も11時近くに帰宅した。
ワイフとキーポンが猫の話題で盛り上がっている。
クロが写真のモデルになってコビを売っている。
平和だ。実に平和だ。なかなか和む。
キーポンを拝み倒してクロの写真を転送してもらった。
あのふてぶてしいデブ猫が別人(別猫)の如く見える。
上手に化けたものだ・・・猫もなかなか奥が深い・・などと思いつつ萎えた心がかなり盛り上がった。

写真 3

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2014-06