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工房むうあと鉄の手仕事

鉄の彫刻家、吉田正純の手仕事、彫刻や展覧会の紹介、万善寺住職活動など、さまざまな日常を公開します。

田舎事情 

2014/07/10
Thu. 08:52

現代彫刻小品展の準備をしながら七日務めを続けている。
そういう状態だから余計早く感じられるのかもしれないが、気がつけば五・七日の35日になっていた。
おつとめが終わってふりかえると、私とほぼ同年で亡くなった一人娘さんを忍んで、残されたおばあさんはまだ涙がにじんでいる。
娘さんのご主人は久しぶりのなのか日参席で焼香をしていただいた。
あまりこういう宗教がかった仏事に感心がなさそうに思う。

そろそろ49日も近いしご主人もいらっしゃって都合がいいから、法事のお話を持ち出してみた。
「49日が終わったら近い身内で散骨をすることにしまして・・」
ご主人が唐突に話をきりだされた。
少し面食らったが、わかるような気もする。
一人娘さんに先立たれて孫もいないし、家が絶えることも分かっているのでおばあさんも納得していらっしゃるのだろうが、やはり心の何処かに積年の思いがわだかまっていて釈然としないものを感じていらっしゃるようにも見受けられた。
坊主としては、もう少し早く話をもらっていたら塔婆書きの心配もしないで良かったかもしれないと、チラリとそんなことを思ったが、それもことの成り行きで仕方のないことだし、早い時期の良い機会を見つけて御炊き上げをしようと決めた。
万善寺の近年の過去帳にお墓の無い戒名を記載するのははじめてのことになる。
東堂さんの現役時代にはなかったことだ。

お葬式の時から異例ずくめでお付き合いをしているので、いく先々で根掘り葉掘り質問攻めに遭う。
田舎の風通しの良さがかえって暮しにくくもなっていて良し悪しの観がある。
坊主としては、世間の井戸端話にお付き合いもできないから、適当にあたらずさわらず聞かれたことにだけシンプルに摘んで事のいきさつをお話ししている。
古い檀家総代さんからは「そんなことじゃぁこまる」といわれることもあるが、要するに檀家の出来事は総代も心得てそれなりに対処しなければいけないと、そういう役目の義務感を持っていらっしゃるのだろう。
あちらもこちらもあたらずさわらずお付き合いを続けることはなかなか骨の折れることだ。
いずれにしても近い将来、万善寺のお檀家さんが一軒絶縁となる。

七日務めが終わってから三瓶山を迂回して大田市の東側へ出た。
とみやまカフェでワークショップをさせてもらったことで少しずつ心安くなっているセンター長さんと久しぶりにお話をしておこうと思ったからだ。
アップダウンのカーブが続く道中を、車検をパスしたドック帰りの結界君がけなげに走ってくれて予定の時間にギリギリ間に合った。
少しばかり先の展覧会の計画をメモしたものを渡して説明をさせてもらった。
上手くいけば年末に〆切の次年度助成金申請に間に合うかもしれない。
感触としてはそれなにで、山道を走破した燃料代もそれほど無駄になったとは思えなかった。

色々おはなしをさせてもらったので、今日はこれからお昼までに草案のまた草案くらいがまとまると良いなぁと思っている。
明日は浜田での現代彫刻小品展関係でささやかなミーティングをすることになっている。
その時に少しばかり今度の話もさせてもらって、参加の皆さんの意見などを聞かせてもらおうと思っている。
幾つかある提案のひとつ・・・覚書として・・・
「棚田 イカス!プロジェクト」・・・どぉかなぁ〜〜
地元の皆さんが本気になってくれるとなかなか面白いイベントになりそうな気もするが・・

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2014-07