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工房むうあと鉄の手仕事

鉄の彫刻家、吉田正純の手仕事、彫刻や展覧会の紹介、万善寺住職活動など、さまざまな日常を公開します。

万善寺事情 

2014/08/18
Mon. 09:34

断続的に降り続いた雨が夕方近くにあがった。
万善寺の庭は、雨水をタップリ吸い込んで雪駄が沈む。

庭掃除も出来ないまま、塔婆を書いていた。
お薬師さんが7枚に施食会が3枚。
先日の同宗施食会の200枚とえらい違い。
10枚分の墨をするだけで結構疲れた。
軟弱坊主には200枚の塔婆書きなど絶対出来ないなと痛感した。

夜になってお薬師さんのお堂までおつとめに出かけた。
毎年17日の夜に決まっていて、あまり前後の事情を考慮することもなくまだ元気でバリバリ働いていた老僧が決めたことがいまだにそのまま残って続いている。

次の日・・つまり本日は、万善寺盆月の一大イベントがあるのに、どうしてこんなことになってしまったかよくわからないまま私がそれを引き継いでいる。
ひと通りのおつとめが終わって、お下がりをいただいて万善寺へ帰ったのが夜の10時近かった。
ノンアルコールの炭酸で腹がいっぱいになっているし、夜も遅いからそのまま寝ようと思ったら、「刺し身がある」とか、「ご飯を食べろ」とか、「お茶を飲もう」とか、とにかくおかみさんがからんできた。

毎年のことだが、だいたいこの時期になると万善寺で内乱がおきる。
思い出せるだけでもすでに私が中学校の時代から続いている。
たった3人しかいない寺の家族が、夏の1ヶ月の間にバラバラになってしまうのだ。
1年中この状態が続いたら間違いなく家庭崩壊するだろう。
結局、誰かが我慢して、誰かが非難して、誰かが大将になって「ざまあみろ!」と納得しないとことが沈静しない。
最小の生活共同体コミュニティーでこのありさまだから、地球レベルとなると治安情勢も悪化したりしてアチコチでイザコザが絶えなくなってしまうのもわかるような気がする。

そもそもことの起こりは何なのかと原因をチェックしたらおおよそ似たような察しもついてしまうほど些細なすれ違いや思い違いや考え違い程度のことなのだが、それを一歩引いて客観的に冷静になってまとめあげるほどの術がないところに浅知恵小人の弱さがある。
身内のつきあいとなると、「一歩引く」ことに気合いの入った決断を求められるし、なかなかそこまで冷静でいられない。
結局は、誰かが死ぬかボケきるかして現在の均衡が崩れないと、こういう不具合は解消しないのだなと思う。

早朝から、さみだれにお参りが続いている。
平日は休めないという理由なのだが、それも何やらおかしいことだ。
信心は個人のもので家族の代表が受けてすませるものでもない。
そのあたりからしてすでに真の信仰心はカケラも無いなとバレてしまう。
坊主の布教の怠慢だと反省ばかりで自己嫌悪になる。
この時期の軟弱坊主は心の支えも粉砕してヨレヨレになっているのです。

そんな状況を知ってかどうか・・・久しぶりにキーポンが吉田家事情の写真を送ってくれた。
大切なオヤジのデスクがクロの寝床になっている。
いつもだったら叱り飛ばして閉め出してしまうほどのことだが、なにかしらその気にもなれないで、だらしないクロの寝姿にニヤケてしまった。
久々にキーポンがいい仕事をしてくれた。
先ほどワイフから電話も入った。
彼女は本日1日、万善寺奥様業をつとめてくれる。
円満な吉田家ファミリーに感謝です。

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2014-08