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工房むうあと鉄の手仕事

鉄の彫刻家、吉田正純の手仕事、彫刻や展覧会の紹介、万善寺住職活動など、さまざまな日常を公開します。

坊主事情 

2014/08/19
Tue. 08:08

万善寺夏の一大イベントが終わった。
さすがに疲れたのだろう、久々に朝まで目覚めることもなく爆睡した。
オヤジの健康のバローメーターになっている朝の便通も快便で調子いい。
・・・とそこまではいい感じだったのだが、なんと腰の激痛でおしりに手が回らない。
生まれつき他人(ひと)より腕が短いから、腕相撲は強いがこういう時にこまる。
「あぁ〜〜、ウォシュレットがほしい・・・」
つくずくそう思った。

万善寺周辺の手間替え組寺の中で、私がこの歳で一番若い。
他の寺は、世代交代が順調で副住職の維那(いのう)でことが進むが、万善寺にはそのような人材もなく、何から何まで私が一人でやりくりしているものだから、私が導師をつとめると組寺の誰かが維那をつとめなければいけないことになって、毎年のように一波乱ある。
たしかに、もっともだと思う。
もう何十年もそれぞれの寺で導師ばかりつとめている偉い偉いご住職が、万善寺ばかりは鐘つき回向をすることになるわけだから、全体の流れを思い出すだけでも至難の業になる。

もともとは、今の万善寺老僧が最年長だということもあって、組寺の法要の段取りを一手に仕切っていた時代があったことから端を発して今に至っている。
本当は誰が何をやっても同じにできることが一番なのだが、そこは坊主といえども一人の人間であり、それぞれに性格もあるから、ハデなことが好きな坊さんもいれば、話し好きな坊さんもいたり、万善寺の老僧のように仕切りが好きな坊さんもいるわけで、私など、その老僧のもとで何かとアレコレ言いつけられながらこの歳までやってきたから、結局は周囲の坊さんも万善寺はそんなもんだというまま何時までもたっても万善寺ばかりは私が鐘つき坊主をつとめるものだと思ったりされているわけで、ややこしいことになるのです。

まぁ、世間ではなかなか分かりにくい職業事情というわけで、本年も万善寺法要が波乱のままひとまずは終了しました。
さて、来年は老僧もどうなっているかわからないし、せめて維那だけでも何処かの若いご住職(副住職でも良いけど・・)を手間替え抜きでお願いしようかと思っている。

お参りのほうは、だいたい予想通り20人弱でおさまって、塔婆書きも10枚以下ですんで楽といえば楽にすんだ。
もっとも、老僧の住職時代は夏の布施収入で正月まで暮していたから、そのことを思うと比べ物にならないほどの収入減になっている。
これも現住職の人気の無さを物語っているわけで、やはりいつまでたってもお檀家役員さんが住職より年長であるということが、ことのつまずきの元であるとも云えるだろう。
まぁ、普通に考えれば、「青二才の若造にアレコレえらそぉ〜なこといわれたかねぇ〜よ!」と思ってしまうオヤジのプライドもあるわけで、どうせそうなら、「ワシがなんとかせにゃぁ〜どぉ〜にもならんな・・」くらいに思っていただくほどの奇特な総代さんでも出てくればいいのだけど・・そのあたりは皆さん見て見ぬふりだったりもするし、仏教帰依とか信心とか無縁の日常でなかなか難しい立場でもある。

いずれにしても、自分が出来ることを粛々と続けられたらそれでいいかなと思っている。
どうせ、せいぜい長くてあと20年程度のことだし・・・元気な檀家さんより先にくたばってアホウになって、その時になって困ってもしらねぇ〜よっ!

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2014-08