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工房むうあと鉄の手仕事

鉄の彫刻家、吉田正純の手仕事、彫刻や展覧会の紹介、万善寺住職活動など、さまざまな日常を公開します。

クロのシッコ 

2014/09/13
Sat. 08:22

受験生キーポンが模試を受けに登校した。
数日前からクロの調子が悪い。
だからワイフがキーポンを学校まで送ってクロを病院まで連れて行った。
だから留守番オヤジが洗濯物を干した。

このところ急に秋風が吹きはじめて朝夕が涼しくなった。
半袖のTシャツがそろそろ肌寒く感じる。
昼間は残暑が厳しくてツナギが汗でぐっしょり濡れる。
工場の周辺では稲刈りが盛んで、そろそろ収穫も終わりに近づいている。
調子の悪いクロを除けば、特に変ったこともなく平穏な毎日がくり返されているように感じる。

そのクロは、オシッコが出なくなっている。
人間もそうだが、出るものが出ないつらさは何にも変えがたい。
東堂さんは前立腺の肥大が慢性化して、膀胱の筋肉収縮機能がリタイヤした。
もうかれこれ3年以上前にその症状が悪化して、現在は人工膀胱のお世話になっている。
歳相応にボケているから、時々思い出したように癇癪を起こす。
かいがいしく介護を続けるおかみさんもつられて癇癪を起こす。
近所でも似たような高齢者がヨチヨチと暮していて、回覧板の申し送り程度の限りになく乏しい付き合いから、どうでも良いような他人の噂話に一喜一憂してヒマをつぶしている。

なんともつらそうなクロの行動を見ていると、寺暮らしの老夫婦を思い出す。
そろそろ敬老のプレゼントでも考えようと思うが、たぶんワイフが気を利かせてくれるだろうと、そういう期待もある。
七日務めの先で老人のお話に加わった。
少し若い高齢(??)のおばあさんは、後期高齢者医療の制度が気に入らないと不満顔だった。
お彼岸も近いからお墓参りの話から墓守の話題で不安顔だった。
もう何年も前から東堂さん通院と薬のお付き合いで、彼の年金を食いつぶしている。
こればかりはどうしようもないが、クロの通院となると見る見る現金が飛んでいく。
さて、東堂さんの半年分くらいがもう消えてしまっただろうか・・・

なんだかんだ言っても、人間は手厚く保護されていることがわかる。
それでも、アージャコージャ文句がたえない。
クロも口があるが、いくらつらくてもニャーと鳴いて訴える程度のこと。
痛みを我慢できなくてフギャー!と癇癪をおこすこともあるが、噛みつく時は加減できている。
自分の苦しみがきちんと受け止められているんだなぁと感心する。

ワイフは心配で夜も眠れなかったらしい。
クロの快方を祈りつつ、大衣をたたんだりして、坊主仕事の準備を始めた。
これから観音さんの供養をして、七日務めにまわって、ついでに寺のジジババの様子を見に行く。
無駄に欲深いだけの人間でいられるということが本当に幸せなことなのだろうか・・・
せめて坊主くらいは欲に縛られないでいたいと思うし、そのような修行につとめないといけないんだけど・・・とにかく難しいなぁ・・

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2014-09