FC2ブログ

工房むうあと鉄の手仕事

鉄の彫刻家、吉田正純の手仕事、彫刻や展覧会の紹介、万善寺住職活動など、さまざまな日常を公開します。

彫刻搬入出プロジェクト顛末記 

2014/10/02
Thu. 06:44

島根でのトラック積み込み搬入が終わって、途中大阪のトラックセンターを経由して、本日東京六本木の美術館で搬入作業をして、やっと今年の彫刻展がスタートすることになる。

この彫刻搬入出プロジェクトは、もう20年以上の長い歴史がある。
当初は、絵画と彫刻が一緒になって2トン車を借りて3人のメンバーが運転を入れ替わりながら搬入出2往復していた。
あの頃はまだ私も30代で他のメンバーも20代がいて、彫刻も絵も未熟なのにとにかく体力だけはあったから相当の無理も平気だった。
そのうち共同出品者が増えて、2トン車2台で2往復したこともあった。

齢と体力と経費のことを考えて無駄を見直してから、11トン車のチャーターに切り替えた。
しばらくはいい感じで絵画彫刻仲良く搬入出が続いていたが、展覧会運営執行部を中心にした事務の見直しや変更があって、絵画が個人搬入に変って共同搬入出のグループから離脱した。
メンバーが半減したことで経費負担が倍増したものの、作家の若い勢いがあったしやる気もあったので、彫刻のメンバーはそのまま共同搬入出を継続することにした。
少しでも経費削減に繋げようと九州や関西の出品者へ声をかけて共同搬入出のネットワークを広げた。
メンバーが確保できていた数年間は11トン車チャーターを続けることも出来たが、そのうち高速料金や燃料代値上がりのこともあったので、経費据置優先で4トン車チャーターに切り替えた。
トラックサイズが縮小したことで積み込みの工夫が必要になった。

20年前から比べるとそれぞれの作家も経験を積み、入選や受賞も増え彫刻の完成度も増してそれなりに成長しているから、それぞれがいろいろ考えて幾つかの難局をしのいで切り抜けて今に至っている。
それでも、作家の個性や作風は最大限に尊重しないといけないし、それを曲げたり無視したりすると本末転倒ガタガタの共同搬入出になってしまう。
私の彫刻も、4トン車になってから少しずつ形態が変化してきた。
共同出品の作家がみんなが無理なく積み込みできるように工夫するようになった。
トラックのサイズも縦横高さもだいたい頭に入っている。
今のところ日程の検討、人員手配、運送屋さんとの事務連絡、会計と、業務分担もきちんと組み立てられて、ひとまずはメンバーが仲良くまとまっているように感じるが、これから先のことはわからない。
この数年間据置だった運賃が、経費の圧迫で値上がりになった。
長距離運送を引け受けられる業者さんも減っている。
作家の年齢も下がることがないし、世代交代も島根の現状では先が読めない。

地元での彫刻発表の機会を増やして、地元での彫刻認知度を高めることも大事なことだ。
もう、彫刻を造りはじめて30年になる吉田でも、万善寺の周囲の人たちにはいまだに「趣味」だと思われている。
それでも石見銀山では、「先生」などと呼ばれることもある。
政治家でも学校の先生でもドクターでもないのにね。
島根を代表する女流彫刻家でもあるワイフが、搬入の様子を激写してくれた。
オヤジのお尻・・・こうしてみるとなかなか若々しくてキュートでしょ!

IMG_2954.jpg

[edit]

CM: 0
TB: 0

page top

2014-10