FC2ブログ

工房むうあと鉄の手仕事

鉄の彫刻家、吉田正純の手仕事、彫刻や展覧会の紹介、万善寺住職活動など、さまざまな日常を公開します。

霜の朝 

2014/10/28
Tue. 09:49

高速バスが、定刻より20分程度遅れて広島県の県境の町にあるバス停へ着いた。
前日の彫刻展搬出日は、朝から気持ち悪いほど温かくて、熱く燃えるオヤジは周囲の視線を無視して終日場違いに半袖のTシャツで通した。

搬出作業は比較的スムーズに過ぎた。
搬入のように神経を使うこともなくて、その上搬入の4トン車から11トン車へトラックが大きくなって、やたらと贅沢なスペースに、彫刻たちも伸び伸びと納まった。
全国からやってきたいつもの彫刻仲間ともまたしばらく疎遠になる。
再会を約束して三々五々解散した。

今年の共同搬入は、とても好成績だった。
京都から出品の伊勢さんがついに委員推挙になった。
島根の周藤さんが準会員の最高賞を獲得した。
1台のトラックで共同搬入のメンバーから受賞者が出たりすると、みんなの苦労が報われる。
目出度いことだ。

予定よりずいぶん早く作業が終わって解散した後、周藤さんと打ち上げのビールを飲みながら久々に水入らずで熱く語った。
この勢いでどんどん力作を発表展開してもらいたい。

高速バスの旅でパンパンにむくんだ足の甲を無理やりクロックスへ押し込んでバス停へ降りたら目茶苦茶寒い。
コロコロを受けとる身体がブルブル震える。
やはり世間は10月の終わりだし、中国山地のてっぺんの方はさすがに冷える。
半袖のまま大急ぎで結界君まで走って暖気運転に入った。
フロントに夜露がビッシリとはり付いて視界がゼロだったからワーパーを動かした。
「ザザッ、ギギッ、ウイーン、ウイーン、ウイーン・・」
ナンと、夜露かと思ったら霜がはり付いていた。
ワーパーのゴムに接着剤をつけたみたいに動きがぎこちない。
丁寧にしぶとくみみっちくゴムの寿命をのばしているのに、この一掻きでずいぶんなダメージになってしまった。
霜が溶けるまでというより、身体が温まるまでひたすら待った。
この調子だと街道も何処かで凍っているかもしれない。
注意しながら1時間かけて帰宅した。

クロが玄関口で出迎えてくれた・・・というより、スキを見て脱走しようと引き戸の隙間から駐車場をうかがっていた。
「おかえりなさい・・」
ワイフが普通に出迎えてくれた。
この普通さがいいなぁ・・
これからいつもの運送業者さんのプラットホームで彫刻の受け取りをして全てが終了する。

IMG_3410.jpg

[edit]

CM: 0
TB: 0

page top

2014-10