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工房むうあと鉄の手仕事

鉄の彫刻家、吉田正純の手仕事、彫刻や展覧会の紹介、万善寺住職活動など、さまざまな日常を公開します。

悶々の日々 

2014/11/07
Fri. 07:56

「正ちゃん、空がキレイだよ!」
夕方になって出かける用事のあったワイフが玄関を出るところで教えてくれた。
十三夜は雲ひとつない夜空にミラクルムーンを見ることが出来たし、このところ晴天続きだということはわかっていたが、一日中四畳半の書斎にとじこもっていると雨でも晴れでも関係なくなって気にしないまま過ごしていた。
ワイフのひと言で現実にかえって急いでデジカメ片手に石見銀山の町並みへ出てみると、あたりはすでに夕暮れ時だった。
確かに珍しく雲が広がっている。
こういう薄霞のかかったような空は春先の様子を見ているようでなんとなく気持ちがやわらいでくる。
ひょっとしたら、今夜の月は雲がかかっていい感じで絵に描いたような雰囲気になってくれるかもしれない・・・と、少しばかり期待しながらシャッターを切った。

これから週末にかけて一気に忙しくなる・・・といっても吉田家の身内事情だけのことだけど。
11月は受験生キーポンの試験が続く。
うまくいけば年内に進路が決まるが、現在の状態だとなかなか難しいだろう。
悶々とした正月を過ごすのだろうということがだいたい想像できる。
考えようによっては場数を踏んで試験になれることも大事だし、私も受験はそうやってしのいだ。
面接練習やら小論文の添削やら、昔に比べたら、学校の先生も受験勉強に親身になって付き合ってくれていることがよく伝わってくる。
私が受験生だった頃は、たしか2回程度の個人面談があって、三者面談はする人としない人とあって、「お前は実家が遠いから三者面談はしなくていいな!」などと、軽くいなされて終わってしまったように記憶している。
そうやってほったらかしにされていることも、かえって気楽にマイペースに毎日を過ごすことが出来て良かったと思う。

結局は本人の意思で自分の進路を決めることなのに、転ばぬ先のナントカで手取り足取り親切らしきことが過ぎるというのもどうかと思う。
十代の柔軟で脳みその柔らかい時期は、ほぉっておいてもその気になればどんどんいろいろな知識も吸収して頭に入って記憶できるし、少しばかり負荷があるくらいの方が精神を鍛えることになっていいと思う。
悩み多き十代・・・というやつで、思い返すと私も結構悶々と過ごしていた。
受験勉強もしなければいけないとわかっていつつ、さて「何故ボクはこんなに毎日勉強ばかりしなければいけないのか?デッサンばかり続けている方がもっと実践的に意味のあることなのではないのか?」などと、都合よく悶々としながら、一方でサルトルの未完の大作へのめり込んだり、そうかと思うと笹沢佐保の紋次郎へはまったり、大藪春彦に陶酔したり山本周五郎に泣いたり、チャンドラーを読みあさったり、B2のパネルの点描超大作(結局未完)にとりかかったり、とにかく支離滅裂な受験勉強の日々であった。

4人兄妹の末娘も、早いもので受験生です。
思い返すと、上の三人は気がつかない間に受験して進路が決まっていた。
せめて、末娘だけでも悲喜こもごも受験の悲哀を共有しようという気になりはじめたところです。

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