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工房むうあと鉄の手仕事

鉄の彫刻家、吉田正純の手仕事、彫刻や展覧会の紹介、万善寺住職活動など、さまざまな日常を公開します。

イヤだな! 

2015/01/14
Wed. 08:32

「アンタは分からんかもしれんが、わつし(わたし)がはじゅぅ〜(恥)かくわぁ〜や」
久しぶりに石見銀山のマイシュラフで一晩過ごし、ワイフと娘を送り出し、コーヒーをポットから移して書斎に篭って、さて、先週から積み残しの宛名書きやおふだつくりにとりかかろうかと準備万端!・・・というところでおかみさんから小言の電話が入った。

葬儀の間中、オールシーズンの木綿の白衣を着て裸足で寺をウロウロしていたのが気に入らなかったらしい。
おかみさんにとっては、冬の暖房を炬燵と手あぶりでまかなっていた昭和30年代までの記憶がそのままストップして平成の現代まで続いている。
修行を積んだ老僧は、おかみさんの言いなりで云うことをそれなりに良く聞き、ウールのシャツにネルのシャツに厚手のセーターを2枚くらい重ねて股引も3枚くらい重ね履いて毛糸の帽子をスッポリかぶって電気ストーブに炙られながら電気敷きモーフと電気掛けモーフと重たい綿布団にサンドイッチされながら越冬の芋虫のごとき状態でゴロゴロと寝て過ごしている。

私も子供の時は、おかみさんの言うことを聞いて、息苦しいほど厚着をして冬を過ごしていた。
中学校を卒業して高校から一人暮らしを始めた最初の冬に、パンツを白のブリーフからトランクスに替えて、股引のズボン下をはかなくなって、直接学生ズボンを履いた時の何とも清々しい解放感は今でも青春の思い出のひとつに記憶している。やはり男たるものチンチンはこのくらいフリーでないといけないなと、勝手な理屈をつけて心底感動した。
それ以来、冬でも比較的薄着のまま暮しているから、温暖化の進んだ現代日本の島根県くらいの寒さは別になんの苦労もなく寒いまま平気で過ごしているのだが、それがおかみさんの常識から逸脱して我慢がならないようだ。
だいたい、ボーズなど夏も冬も同じスタイルで過ごしているようなものだから、真夏の猛暑でもシャツに白衣に大衣に袈裟で過ごす方がよっぽど体力を消耗する。白衣一枚が木綿からウールに変ろうがネルの襦袢を重ね着しようが、そうたいした違いもないことでワザワザ人目を気にして小言の電話をするほどのことかと、おかみさんの身勝手な過剰介入に閉口してしまう。

畑仕事くらいしか趣味といえるもののないおかみさんは、この時期一日中炬燵に入ってスイッチの入ったNHKを見るとも無しに虚ろに暮している。身体も思うように動かなくなっているから、頭だけがエンドレスに回転して思うことの何かが何処かで引っかかると、私への不満が増幅してしまうようだ。
無駄にヒマになることのストレスがどれだけ大きなものかということがよくわかる。
かくいう私自身も、ワイフを相手に日頃の不満を愚痴にしてしまっていることも多いから反省しなければいけない。「人のフリ見て・・・」というやつだ。
自分が聞いて言われて「イヤだな!」と思うことは、口に出しちゃいけないね。

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2015-01