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工房むうあと鉄の手仕事

鉄の彫刻家、吉田正純の手仕事、彫刻や展覧会の紹介、万善寺住職活動など、さまざまな日常を公開します。

自由行動 

2015/02/02
Mon. 10:41

最初に気がついたのは私だった。
吉田家のネコチャンズがいない。

ワイフに聞いたら「何処かにいるでしょ」
キーポンに聞いたら「しらなぁ〜い」
だから気のせいかも知れないということにしてしばらく気にしないまま夜を過ごした。
寝る時になって、それでもと思って吉田家のこころあたりを見て回ったがそこにはいない。
ワイフが自分の寝室に行ったから、彼等もついていったのだろうと思うことにした。
キーポンは例の如くデスクワーク用の炬燵に潜り込んで寝てしまっている。
なかなか寝つけないでいるとワイフがゴソゴソ起き出す気配を感じた。
ミシミシと床のフローリングが軋む。
このまま寝ることも難しそうだから意を決して潜り込んでいたシュラフを出た。
隙間だらけの吉田家だから石見銀山の町並みから流れ込む冬の外気が土間を通って四畳半へ入ってくる。
商売柄冬の薄着には慣れているものの、さすがにたるみきった背中を寒気が走る。
居間へ出入りする引き戸を開けたらクロが靴箱の定位置に座っていた。
抱き上げると冷たい。
土間がいやに明るい。
「あれ??」
玄関の障子と板戸が開いていて、町並みのほの暗い街灯の明かりが土間へ差し込んでいる。
腕の中でズシリと重いクロがチラリとその方を振り向いてそのついでに何とも無表情な視線を私に向けた。
クロをだいたまま玄関の戸板を締めて障子を締めた。
「玄関開いてたんだけど・・」
「うそぉ〜、わたし締めたわよチャンと!」
シロはいつのいまにかガツガツカリカリ夜食を食べている。

夕方にワイフの用事で近所の奥さんが玄関を開けた。
きっと、その時にクロが脱走したのだと思う。
その後、カギのかかっていない板戸を開けて障子を開けてクロが帰宅。
その後、ネコチャンズは吉田家を自由に出入りしながら夜の石見銀山を堪能したようだ。

なにわともあれ、ウツラウツラしはじめたところでクロが私の上へ乗ってきた。
場所は例のおちんちんの辺り。
シュラフの中で芋虫の如く身体をよじってクロの位置をずらす。
「朝起きたらクロが隣で寝てるしぃ〜、ビックリしたぁ〜」
キーポンは夜中の猫騒動をまったく気付かないまま爆睡していたらしい。

2月早々、これだから・・・
結界君にはうっすらと雪が積もっていた。

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2015-02