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工房むうあと鉄の手仕事

鉄の彫刻家、吉田正純の手仕事、彫刻や展覧会の紹介、万善寺住職活動など、さまざまな日常を公開します。

海風 

2015/04/04
Sat. 08:13

夕方から歓迎懇親会でワイフが出かけた。
粗煮と湯豆腐を作り置きしておいてくれた。
ジャンクフード好きのオヤジは、給油したついでに久々のケンタッキーを買っておいたから、昨夜のひとりメシは超豪華になった。
これじゃぁ熱燗で一杯がはずせないでしょうとウキウキしながらレンジでチン!

満開の桜は春の嵐であえなく散り飛ばされた。
今年の春は老僧騒ぎで落ち着かないし、桜どころでもない。
湯豆腐をつつきながら一杯やっていたら自宅電話が鳴った。
私への用事は携帯電話にかかることになっているから、どうせワイフの用事だろうと思いつつ、そのままにしておく訳にもいかないから出てみるとじゅん君だった。
彼からの電話などめったに無いことだったから珍しいことだ。
「今日は一日中オリエンテーションだった!」
海士町転入の皆さんを対象に、町ぐるみの熱烈歓迎海士町暮らし説明会があって最後の〆が歓迎会だったのだそうだ。
ここまでされるとオヤジ譲りで人付合いに癖のあるじゅん君もその場の流れについていくしかない。
「海士町で暮していると近所からのもらい物も多いから、まずは魚の裁き方を覚えましょう!」
なんと、海士町職員からアジの裁き方を伝授され、それがそのまま懇親会の一品になったのだそうだ。本土の殺伐とした地域付き合いとは大違いだ。
「アワビやサザエも自由に捕っていいっていわれたよ。同僚の皆さんもいい人ばかりで前の職場とはえらい違いだし!」
歓迎会がおわって、そのまま帰宅して、すぐ近くの海岸でイップクやりながら電話をしているのだそうだ。
「夜なのに海の底まで見えてるし!」

海士町暮らしの1年契約が最初から決まっているじゅん君は、来年の春にはその町を去ることになる。
引っ越しで寄港した隠岐の港では別れの紙テープが海風に舞っていた。
1年後にはじゅん君が別れの紙テープの束を握っているはずだ。

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2015-04