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工房むうあと鉄の手仕事

鉄の彫刻家、吉田正純の手仕事、彫刻や展覧会の紹介、万善寺住職活動など、さまざまな日常を公開します。

鍛造 

2015/04/13
Mon. 21:04

朝から久々にコークスへ火をつけた。
注文していた炭素入りの鋼材が届いたので、頼まれていたサッカーゴール固定のペグを造るためだ。
こういう鍛造の仕事は木炭の方が好きなのだが、コークスだと仕事が速くて制作時間の短縮にもなるし、何より経費削減にもなる。

レンガを積み上げて造った鍛造用の炉があるのだが、少し規模が大きすぎて無駄が多いから、今回は七輪を使うことにした。
送風口にヘアドライヤーを冷風にしてあてがうだけで用が足りるからなかなか重宝する。
こうした色々な制作加工をしていると、何事も創意工夫を大切にして、その辺りにあるものを簡易的に上手に使い回すことに慣れてしまった。
たった10個くらいのもので金型やジグを作るのも面倒だから鍛造の腕と見た目の感に頼って諸々妥協しながらひとつずつ似たようなパーツを造った。
焼き入れもガソリンスタンドでエンジンオイルの廃油をわけてもらって、それで代用している。
あまり硬くしてしまうとかえって部材がもろくなることもあるし、少々見た目の出来が悪くても、焼きが甘くても、用が足りていればまったく気にならない。
その辺りのホームセンターの見た目品よりずっと高価な材料を使っているのに1本1500円は格安出血大サービスだ。
3月末で退職した校長先生とは知らない仲でもないし、そんな関係もあって結局価格崩壊に至ってしまった。
我ながら人が善過ぎるのも度がすぎると自覚できているのだが、どうしても最後は情に流されてしまう。
この歳になってもいまだにそうやって軽く仕事を受けてしまうのだから始末が悪い。
今回もワイフに散々チクチク愚痴をこぼされた。

少し前の半日とこの度の半日を合わせてほぼ1日で鍛造のペグが完成した。
それから帰宅してシャワーを浴びて積み残しのデスクワークを仕上げた。
文字を書くよりひたすら汗を流している方がずっとシンプルで何より制作が楽しいということを強く実感した。

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2015-04