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工房むうあと鉄の手仕事

鉄の彫刻家、吉田正純の手仕事、彫刻や展覧会の紹介、万善寺住職活動など、さまざまな日常を公開します。

変節 

2015/04/16
Thu. 10:46

気のかかることや迷いはいろいろあるが、それでいつまでも思い巡らせていても無駄なことだし、ひとまずは目先の用事をひとつずつ片づけるしかない。

・・・ということで、あいもかわらず、相手の都合や迷惑を顧みず朝も早くからSMSや電話を使いつづけている。
そのあいだに、ワイフは小学生の集団登校を玄関先で見送り、朝食の用意をし、仕事で出かける準備をしている。
早朝からひと暴れしてひと汗かいたクロはいつもの書斎の定位置へさりげなく落ち着いて朝寝を始めた。
シロは台所でなにやらガタガタつついているから、つまみ食いの食材でも見つけたのだろう。

ひとつひとつの出来事は、ひとつひとつとりあげてどうこうするほどのこともない些細なつみかさねでしかないが、毎日のようにそれらの似たようなことがそれでも少しずつ変化しながらくり返されていることに気がつくだけで、心の平穏と余裕を感じる。
こういう時に血圧を測ると、きっといい感じで平常値なんだろうなぁと思いつつコーヒーをすすっている。

日曜日には選挙があった。
その日は早朝から出かけて寺の用事を済ませ、退院間も無い老僧とおかみさんにしばらく付き合い、境内地の営繕作業をして寺務の用事で檀家さんをまわり、それで1日をほとんど使った。
選挙期間中、街頭演説や選挙カーがうるさいだけにしか感じなかった。
赤来高原や銀山街道の選挙カーの列は交通妨害にしか感じられなかった。
道の側で彫刻の仕事をしていたら、候補者の車が止まってワザワザ握手を求めに来た。
万善寺にも石見銀山の自宅にもポストには何枚もはがきが投げ込まれていた。
自宅電話に選挙事務所から幾度と電話がかかった。
告知放送で何度も開票状況の報告があった。
朝から晩まで実に賑やかな1日だった。
こんな大騒ぎをして、世間のみんなはいったい何を期待しているのだろう。
何も変らないことを期待しているのかどうなのか、そのあたりのことがどうもよくわからない。

私の好きな洪自誠(こうじせい)さんは、「君子の変節は始末が悪いよ!」といっている。
君子とは、学識者とか人格者とか、俗にいう偉いひとをさすのだろうが、今の世で云うと、社会的影響力の強い人とでもいうのだろうか・・
今から400年くらい前の世の中も似たようなものであまり変わりがないというより、人間の行いはたいして進歩も進化もしてないね。

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2015-04