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工房むうあと鉄の手仕事

鉄の彫刻家、吉田正純の手仕事、彫刻や展覧会の紹介、万善寺住職活動など、さまざまな日常を公開します。

ツメトギハウス鎮座 

2015/05/14
Thu. 21:04

入院した老僧は、脳みその幾つかのスイッチが入りっぱなしになっていたり、別の幾つかのスイッチは接触不良でうまく機能しなくなっていたり、他の幾つかはショートしてしまったりしているようだ。
それでもまだ息子の顔は分かるようで、それなりに親子の会話の幾つかは成立したが、坊主の師弟関係の会話は上の空という感じだった。

今回の直接の原因は脱水症状がひどくて入院した訳だが、さすがに現代の医療のおかげで、一晩でかなり改善していた・・・などと偉そうに素人診断している訳だが、足のむくみがもどっていたから、単純にそう思っただけのことだ。
入院する前は何ヶ月ぶりかで足の甲の骨が見えるほどに水分が枯れていたから、それで心配になった訳だけど、おかみさんは逆に「足が元にもどっとるがね!」と喜んでいた。そのあたりが素人診断のヤバイところだと思うんだけど、本人は息子の云う事を無視して聞いてくれない。

こうして老僧が入院してくれたおかげで、久々に・・本当に久々に自分の溜まった仕事に専念できてとても助かっている。
老僧の見舞いをすませてから、1日で200kmを走った。
どんどん遅れていた現代彫刻小品展の前フリをほぼ1日かけて取り戻す事が出来るまでにいったと思うが、それも何処かであれこれかなり抜け落ちていたりする事だろう。
交通安全週間の最中で、やたらアチコチに警察関連の関係者が目立つ。
そんな中、移動中の無駄な時間を有効利用しようと片手運転しながらスピーカーフォーンにして事務連絡の電話をかけっぱなしだった。

ポットに仕込んだコーヒーは無くなるし、昼飯抜きで腹は減るし、この歳になってなかなか自分の身体を酷使してるなと思いつつ、ジャンクフード好きオヤジのささやかななぐさめとご褒美美に、ついついマクドナルドのドライブスルーへ結界君のハンドルを切ってしまった。
これから市役所の後援依頼などをお願いするというのに、あまりにもくだけてだらしないTシャツスタイルにチーズバーガーの汁をタレこぼしたりして、そのまま総務課の窓口を訪問したりしてしまう自分の神経を恥じるというより、激励してやりたいほどの気持ちになってしまった。

石見銀山の自宅前駐車場へ帰ったら、クロが玄関口の引き戸に張り付くようにして迎えてくれた・・・というより、虎視眈々と脱走を狙っていただけのことなのだが、私のガードの硬さに負けてサッサとリビングへ引きあげてしまった。
そのリビングで人見知りのシロがオヤジのダッコを目当てに待機していた。
台所から美味そうな夕食の匂いが漂ってくる。
私の帰宅を家族みんなが喜んで迎えてくれている気がした。

好物の鯛のお頭アラ煮が目茶苦茶美味かった。
やはり、鯛は塩味にかぎる。
飢えていたトマトや豆腐にもありつけた。
なんだかんだ言ってもさすがにワイフの凄いところはこういう時のさり気ない気配りに尽きる。
ネコチャンズもしきりに鳴いてくる。
石見銀山の我が家の居心地のよさを全身で感じる。

留守の間にオールシーズン常設のストーブ脇にネコチャンズの真新しいツメトギハウスが鎮座していた。
寺のロフトよりずいぶんと居心地がよさそうだ・・・と一瞬真面目にそう思ってしまった。

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2015-05