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工房むうあと鉄の手仕事

鉄の彫刻家、吉田正純の手仕事、彫刻や展覧会の紹介、万善寺住職活動など、さまざまな日常を公開します。

農繁期 

2015/05/15
Fri. 23:15

久々の石見銀山だったので、延々とパソコンにかじりついていた。
作文しなければいけない書類が溜まってしまって、まったく終りが見えない。
そうこうしているうちにお昼が近づいて老僧の病院から電話はかかるし、もう身体がいくつあっても足らない。
書きかけの書類を途中で打ち切って出かける準備をしていたら電話が鳴った。
何かと思ったら、メール送信しなければいけない用事をコロッと忘れていた。
あわてて書類をPDFに置換えたりしていたら、また電話が鳴った。
早速、現代彫刻小品展の申込FAXだった。
〆切は7月3日にしているのに、目茶苦茶早い。
こんなに早く届いてしまうと、ドタバタの毎日で申込用紙のことをコロッと忘れてしまうかも知れない。

とにかく、平日最後の金曜日は何かにつけて用事が溜まってしまった。
何とかやりくりして病院へかけつけたら、老僧が身体を起こす腹筋も機能しないほど弱っていてビックリした。
それでも気持ちは退院を目指していて、必死で元気を装っている。
あまりにもけなげでウルッと来つつ、一方で生への執着の凄まじさに恐ろしさも感じた。
とにかく、脳みその正常がどんどん失われている。
食事も全く手を付けようとしないまま、「お粥と煮しめを食べた!」などと上手に話を作って取り繕おうとしている。
ほんとにけなげだ。

夕方まで病院へいて、老僧の食事用のテーブルを使って書類の続きを打ち込んだ。
やっぱりどこかしら落ち着かなくて集中できなくて文章に精彩がない。
大切な申請書類だから手落ちがあってはいけないし、なかなか厄介な仕事を病院の老僧の前で落ちる点滴を見ながら進めている。

ふと思いついて、老僧の生家の親戚を訪ねた。
いろいろと今後のことを伝えておいた方が良いと思ったからだ。
人間面白いもので、若いうちは仏事のあれこれどぉ〜のこぉ〜のどうでも無関心だったのが、歳をとるとともにまんざら無視も出来なくなってやたら信心深くなる。
訪ねた親戚さんも、家を守っているおくさんがことあるごとに仏壇の事や位牌の事や遺影の写真のことなど、マメに質問される。
聞く方は適当に返事をそらす訳にもいかなくて結構緊張するし疲れる。
やっとの思いで会話の切れ目を探して、一気に結界君へ乗り込んだ。
石見銀山の駐車場へ着くと、すでにワイフの車が停まっていた。
やっぱり、誰もいない家に帰るよりは気持ちが華やぐ。
例の如く、脱走を企てようとしたクロが私の帰宅を出迎えてくれた。

キーポンがいなくなってすぐに寺暮らしが始まったから、石見銀山の自宅にはワイフが一人で留守番する事が増えた。
そういう事もあって、ジャマなオヤジがいないことで日常の暮しに少しずつ自分のペースを掴みつつある。
留守番が増えたワイフは、毎朝小学校の登校に声をかける事が日課になりつつあって、そのうち朝の散歩がわりにネコチャンズを濡れ縁の柱につなぎ付けるようになった。
背中で×に交差するリードがなにやら祭りの囃子を思い出させる。

ここにきて一気に田植えが加速した。
田の稲の方も、このままいけばほぼ例年並の成長が期待されそうだと地区の古老がもっともらしくしゃべっていた。
これで田植えが一段落すると、今度はアチコチで氏神様の春祭が始まる。
坊主の方は大般若会の手間替えがスタートになる。
とにかく、落ち着かない毎日がハイスピードで過ぎていく。

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2015-05