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工房むうあと鉄の手仕事

鉄の彫刻家、吉田正純の手仕事、彫刻や展覧会の紹介、万善寺住職活動など、さまざまな日常を公開します。

平常な気持ち 

2015/05/29
Fri. 20:51

今度いつ逢えるかわからないから、オヤジの定位置でくつろぐクロの写真を撮っておいた。
明け方から大騒ぎして鳴きながら家中をウロウロして、ワイフや私を起こして回ったあげく、自分はひと仕事終わったふうに都合よくかってにくつろいで寝はじめている。コノヤロウと思いつつ、しばらくは猫らしいかわいげなポーズを狙っていたが、全く無視して迷惑そうにしていたから、結局たいした写真を撮ることができなかった。それでも今朝の記録くらいにはなった。

ワイフは美術講師の恒例研修があったらしい。
私は市の教育委員会の担当さんと待ち合わせの予定があった。
その担当さんは、もうかれこれ20年近くブリに会った昔の知人だった。公私の区別は大事だから、事務的な会話で終始し、一段落してから少しだけ昔話に花が咲いた。
私の意向は誠意を持って伝えられたと思っている。あとは教育委員会がどう対応してくれるかで先のことが決まる。

そんなこんなで午前中が終わって、老僧の病院へ急いだ。
夕方まで病室でつきあっていたが、断食が続いていて時々水分の補給をする程度のことだから、どんどん体力が奪われている。
たまに思考が混乱することもあるようだし、ほとんどの出来事を忘れてしまっている。それでも作り話はあいかわらず上手で、チラホラ表れるお見舞いの皆さんも含め、私以外の関係者はだいたい騙されている。
肉体の衰えは本人も自覚しているはずだが、カラ元気で乗り切っている感じだ。生きることへの執着が凄い。すぐにコロッと諦めてしまう私など、とうてい足元にもおよばない。

最近、寺暮らしの食事のパターンに変化が乏しくなってきたから、少し足を伸ばして遠くのスーパーで買い出しをした。珍しい食材が幾つかあって、ラム肉の切り落としも見つけた。今夜は冷蔵庫に残った食材の予定もあったから、次の夕食はそれを使って何か作ってやろうと決めた。

おかみさんはあいかわらず現実逃避が激しい。それで自分をなぐさめているところもあるのだろうが、愚痴や小言の矛先が息子の自分へ向いてくるのもやり切れない。さすがに毎日のように際限なく同じことがエンドレスでくり返されることに耐えることが難しくなりはじめた。彼女の気持ちも分からないでもないが、だからどうなることでもないし、やはり何れは何処かで現実を素直に認めることも大事なことだと思う。自分もおかみさんの子供だから、どこかしら似たように歳をとっていくのだろうが、まだ正気でいるうちはできる限り現実を直視してそれにクールに向き合って平常な気持ちを維持し続けたいものだ。
根が軟弱のチキンオヤジだから、それも難しいかもね。
でも、せいいっぱい頑張ってみるつもりだ。
今までも散々迷惑をかけっぱなしの自分の子供に、これ以上の迷惑はかけられないからね。

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2015-05