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工房むうあと鉄の手仕事

鉄の彫刻家、吉田正純の手仕事、彫刻や展覧会の紹介、万善寺住職活動など、さまざまな日常を公開します。

あつい日曜日 

2015/11/08
Sun. 22:40

この時期にしては珍しく暑い夜で寝苦しいまま朝になった。
キーポンの保育実習が昨日で終わって今日の日曜日は移動日になっていたから、どうせ彼女のコロコロいっぱいの荷物も一緒に家族みんなで学校の寮まで送っていくことになるのだろうなと思いつつ朝寝をしていたら、電話が鳴った。

この時間帯の電話は、寺絡みの要件だろうとピンときた。
やはり予測が当たっていて、今年の夏くらいから入院中だったお檀家のおばあさんの訃報だった。
おばあさんと言っても私が少年時代の歯医者さんで、歯並びの悪い扱いにくい吉田少年を根気よく治療してくれて、今でも当時の銀のかぶせが奥歯で活躍しているほど丁寧に診察してくれた名医だった。
私の両親はすでに40代の頃から総入れ歯になっていて、それもそのドクターの治療でお世話になった。
枕経に出かけていろいろお話をうかがうと、高齢による老衰ということのようだ。
若くしてご主人を亡くされて、歯医者をしながら女手一つで子育てをされた苦労人であった。
万善寺の毎年の行事には欠かさずお参りされるほど信心深い方でもあった。
お子さん方は東京を始めとして都市部の暮らしに落ち着かれ、田舎の実家のあとを継ぐこともない。
これから先、あの広くて立派なお宅はどのように維持されていくのだろうと、他人事ながら心配になる。
そして、お檀家さんとしてのお付き合いもしだいに希薄なものになっていくのだろう。

友引の風習のこともあって葬儀日程で少し揉めたが、一通りの打ち合わせを済ませてひとまずは石見銀山の自宅へ帰ることにした。
キーポンのことは、枕経のドサクサで曖昧になったままになった。
結局一人で大荷物を抱えてJRで帰っていった。

これから一週間は予定していたスケジュールが完全に狂った。
これも坊主の宿命と気持ちを切り替えるしかない。
それにしても、この週末からやたらと温かい。
四畳半も冬支度に模様替えをしたばかりだし、それで余計に暑苦しくなって、なんとも調子が悪くて、このままだと体調まで狂ってしまいそうだ。
さすがにネコチャンズは正直に生きていて、少し寒くなった頃は、図々しくオヤジのシュラフやワイフの布団を占領して一日中ゴロゴロしていたのに、この2・3日はサマーシーズンと同じように涼し気なところを見つけて暮らしている。

2週間ぶりにキーポンのいない、そしてネコチャンズの絡みつかない夜を迎えた。
断続的に激しく降り続けていた雨も小康状態のようで、静かな夜に耳鳴りだけがやたらとうるさく感じる。

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2015-11