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工房むうあと鉄の手仕事

鉄の彫刻家、吉田正純の手仕事、彫刻や展覧会の紹介、万善寺住職活動など、さまざまな日常を公開します。

節分 

2016/02/03
Wed. 17:57

放射冷却もあって寒い朝になったが、そのぶん、天気は良い。
まだ2月のはじめだから油断はできないものの、そろそろ春めいてきたようにも思う。
今週末は初午祭で、例年の初午に比べると縁日が巡ってくるのも早い。
今までの慣わしからいうと、こういう年は春が早く来る。さて今年はどうだろう?
もっとも、もう一つの前例では初午に雪が降ることも多いので、そちらの方は避けたいのだが、たぶん今年も天候が荒れて雪が降る気がする。それでも、3月になって忘れた頃に冬が逆戻りして雪になるのもイヤだから、こればかりはそれこそ、運を天に任せるしかないことだ。

万善寺にいると、夕方に鐘つきをしなければいけない。
冬時間は5時で夏時間は6時が慣わしになっている。
おかみさんが動いているうちは、どうにもこちらの自由にならないから、都合が悪い。
先代までは、小さな山寺を専業で守り続けていても生活が何とかなって今に至っているから、私が自分の暮しを優先して仕事の都合で毎日を不規則に暮すことが納得できていないし、まるで寺をほったらかしにして何処かへ遊びに出かけているようなふうにガンコに決め込んでいる。
おかみさんは娘時代から自転車に乗ることもできない。
若い頃は乗り物に乗るとすぐに車酔いしていて、私の少年時代もそうだったから、一緒にバスに乗ったりするとこちらまで憂鬱になっていた。
先代の憲正さんは長い間自転車で行動していたが、世間の乗り物がどんどん進化して、周辺のご住職が自動車免許を取りはじめて、それでやっと原動機付き自転車の免許を取得した。遠くはあいかわらず昔ながらの公共交通機関やタクシーを贅沢に使って仏事をこなしていて、私が島根にUターンして副住職でお供をするまでそれが続いた。
先代の住職夫婦は、完全に昭和から平成への時代の近代化に取り残されてしまった。
そういう暮しぶりだから、おかみさんの思考回路も全く世間の事情がら逸脱してしまっている。
今どき、夕方の5時の鐘つきに間に合うように仕事を切り上げることなど不可能なことなのに、それが納得できないで一人で勝手に機嫌が悪い。
せいぜい長くてあと4〜5年の寿命だろうし、それより長生きでも、もう自力で動くことができないだろうから、そうなるまではこちらも我慢して昔の暮しにつき合おうとは思っているが、それが息子のこの上ないほどの優しさであるとは全く気付いていないようだ。
昔ながらの旧い暮しにつき合って、息子がどれだけ毎日苦労しているか・・・そうやって甘やかしてしまっているような自分にも責任を感じているが、せっかくだから生涯このまま大きな変化もないように暮させてあげようと思っている。
・・・ということで・・・
先代夫婦は何かにとり憑かれたように目の色を変えて節分行事を華々しく行っていたから、昨年までは私もそれに従った。そもそも、寺の結界の内に邪気が入り込む余地など無いから、こういう鬼祓いの信仰など寺には全く縁がない。暮しが隙だらけの一般在家こそ懸命に本気になって鬼祓いをしてほしい。
そういうことで、万善寺の場合は節分より立春を重要と考えている次第であります。

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